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Ryu-chan6708

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2009.08.18
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カテゴリ: 孫の教育


俺の孫 スポーツクラブ で水泳をはじめてから、そろそろ、 半年以上 になるのかな。
  ビート板なしで、 バタ足で進む段階 まで来たようだ。
  ところが、最近、「 水泳をやめたい 」と言い出した。

A氏 :嫌いになったのかね。

:最近、 インストラクターが別の人の日 があり、 そのインストラクターの教え方が高圧的 だったのが、 カチン と来たらしい。
  しかし、その後、 いいインストラクター に変わり、 おもい直したとのことだ

 先日は、いよいよ、 呼吸をしないで、クロールを泳ぐ ところまで、来たらしい。

A氏: それは良かったね。
気のあった先生とのめぐりあいが、学科の好き嫌いを決める のと似ているね。

:しかし、今の子どもは、 何かを学ぶにはカネさえ出せば、ちゃんとシステム化されたコース があるね。
   俺なんか、 小学校は戦時中 だし、 虚弱児 だったから、 泳げなかったね
   当時は、 小学校にプールなんてないのが普通 だからね。
皆、川遊びで泳ぎを覚えた。
俺の兄
健康優良児 だから、水泳の選手もしていた。

A氏 :ということは、君は中学で泳げるようになったの?

:それが面白いんだよ。
中学生 になって、夏休みになったとき、 俺は一念発起して、水泳を覚えることにした
   本を買って、読みながら、 一人で毎日、プールに通った。
とりあえず、 平泳ぎから練習 した。
   大分、泳げるようになった。

A氏 独習 だね。

自己流 だが、泳ぎ方は、一応、 テキストの理論通りだね
論語 ではないが「 学びてときにこれを習う 」だね。

  愉快だったのは、 夏休みが終り、クラス対抗の水泳大会 があったときのことだ。
  俺の育った都市には、 1校だけ、市営プールに近い小学校 があり、そこの生徒は水泳がよくできた。
   その中で 小学校時代から平泳ぎの早いB君 がいた。
  だから、 中学1年生の百メートルの平泳ぎレースは、B君の優勝は確定的 だった。 
中学1年は6クラス あった。
B君 は、別のクラスなので、俺のクラスからは誰を出そうかとなって、夏休みに熱心にプール通いをしていた 俺が対抗馬に選ばれた。
俺のクラスの誰もが、俺が勝つことを当てにしていなかったが、 頭数をそろえるために俺が選ばれた。

A氏: 結果はどうだったね。

50メートルプール B君と俺を含めた 6人 が飛び込んだ。
  飛び込んで俺が頭を水からあげたら、5人が前にいた。
  要するに ビリ だね。
   ひと夏のにわか仕込みの水泳だから、 飛び込みは下手 だね。

百メートルの平泳ぎだから、50メートルでターン がある。   ターンしたら、 俺の前にはB君だけになった

A氏 :ということは、 君は往きの50メートルで2位 にあがったということか。

:平泳ぎは、腕をかいて、息をするとき、 耳が水上 に出る。
  そのときに、 観衆のどよめきが聞こえる。
腕を伸ばして、水をけるときは、 耳は水の下 になるから、 観衆の歓声は聞こえない 。 
   その繰り返しだね。

A氏 ビリでスタートした君がどんどん、1位を追いかけるという意外な展開 に、観衆は沸いたようだね。

帰りの50メートル でB君を追い抜き、 俺が1位でゴール。
まさに、大逆転の大穴だった。
  本で勉強はしたが
自己流の勝利
だね。
俺の人生で、これほど劇的な体験はないね。

今のシステム化した子どもの世界 では、考えられないシーンだし、 得られない感動 だね。

  後に就職したときも、 高度成長 だから、先輩も少ないし、自己流で立ち向かうしかなかったが、 自己流のデメリットを防止するためによく本を読んだね
   どちらの社会がいいのか悪いのか分からないがね。
今のシステム化した社会 では、やはり、 格差というか階層は固定化 されるだろうね。






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Last updated  2009.08.18 06:38:33
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Re:孫の水泳と俺の水泳(08/18)  
私は社会における格差の固定化に関して善悪二分論では語ってはならないものではないかと思っております。ただし、ノーブレスオブリージュの精神がいわゆる勝ち組に生まれることを前提としたいところですけどね。国家のためとまでは行かないが社会のために貢献することが常識というところに持っていったほうが、格差是正により極端な平等化を急ぐよりもよいことではないか、とりあえずは現状を維持し、そちらの精神面を強化するべきではないかと思っております。
お孫さんの水泳の上達の記事がまた書かれることを期待しております。 (2009.08.18 11:57:43)

Re[1]:孫の水泳と俺の水泳(08/18)  
Ryu-chan6708  さん
愛しの増田恵子様さん
>私は社会における格差の固定化に関して善悪二分論では語ってはならないものではないかと思っております。ただし、ノーブレスオブリージュの精神がいわゆる勝ち組に生まれることを前提としたいところですけどね。国家のためとまでは行かないが社会のために貢献することが常識というところに持っていったほうが、格差是正により極端な平等化を急ぐよりもよいことではないか、とりあえずは現状を維持し、そちらの精神面を強化するべきではないかと思っております。
>お孫さんの水泳の上達の記事がまた書かれることを期待しております。
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テレビで「官僚たちの夏」をやっていますが、この頃は、官僚にも国家のためという視点があったようですね。それが今は「天下り」で税金で豪遊するというさもしい高級官僚連中になってしまったようですね。こういう格差の固定化は好ましくないですね。 (2009.08.18 20:36:22)

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