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Ryu-chan6708

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2006.08.06
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カテゴリ: 読書感想
A 氏: 君はそんなに身なりを気にするほうでないのに、変わった本を読んだものだね。

:図書館でちょっと気になって立ち読みで中味を見たら、 チャンドラー が出てきたのだ。

A氏 :チャンドラーが ネクタイ に詳しいの?

:チャンドラーのミステリィーが日常描写に詳しいと言ったろう?
 当然、服装描写も詳しいし、ネクタイ描写も必ず登場するよ。
 ところで、この新書は、例によって、 題名と中味が合わないタイプだね。
 しかし、ネクタイについての知識は全部ありという本だ。そういう意味で肩がこらなく読めたね。

A氏 :チャンドラーについては、どうだった?

:まず、「 大いなる眠り 」から、

濃い灰色のダブルの服は肩が広すぎ、ラベルが大きすぎた。その上に着ていたアイリッシュ・ツウィードの外套はところどころがすりきれていた。はみ出したフラー布のネクタイは雨の汚点がついていた 。」

という表現の引用がある。

A氏 フラー布のネクタイ が問題だね。

私: この生地を見分けられたのは、探偵マーロウが相当、生地やファッションに通じていたに違いないという。
 ところで、俺は、この引用した文で、「 ラベル 」が気になった。何のラベルなのかね。

A氏 :また、また、君の好奇心が起きたね。

:原書を見たら lapel:ラペル だ。 label:ラベル ではない。
lapelは上着のえりの折り返しだ。
 「ぺ」と「べ」で大きく違う。
 だから「 上着のえりの折り返しが大きすぎ 」だとなる。

A氏 誤訳 かね。

:ところで、話は違うが、以前、中小企業のある社長と彼の行きつけのスナックで飲んでいたら、ネクタイの話になった。彼は贈呈されたり、買ったりで、ネクタイいつの間にか、百数十本になった。
 そこで30本くらい選択して後は捨てた。だから、その日、スナックでしていたネクタイは残ったものの一本なわけだ。
 そうしたら、その店のママさんが「これは私が贈ったものでしょう。」となって、少しもめたよ。

A氏 :俺も百数十本くらいあったね。やはり整理したよ。量産時代だね。

:この本では、ネクタイの種類を紹介しているが、省エネでネクタイ使用が減り、量産で問題になっていることは触れていないね。
 結び方もいろいろだね。俺の結び方は ウィンザー・ノット だ。
 これは学校を出て就職するとき、百科辞典を見て習ったね。
 ところが、数年前、当日仕事で早朝急いででかけるときに、締め方を度忘れした。さあ、大変だ。時間がないからあせる。息子がまだ、出勤前だから、聞きながらやった。 
 それは何かウィンザー・ノットではなかったが、ごまかした。

A氏 :ネクタイは、他人のものはしめられないからね。何か、度忘れだったのかね。

:脳に異常があったのかと思い、仕事中は心配だったよ。
 夕方家に帰って、もう、一度、しめなおしたら、するするできた。
 考えてみるとネクタイの結びを無意識に一万回くらい繰り返しているのに、度忘れとは怖いね。
 前の夜遅かったから、睡眠不足もあったのかも。
 長い間にはそういうこともありえるのかもね。

男はなぜネクタイを結ぶのか





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Last updated  2006.08.06 11:39:43
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