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Ryu-chan6708

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2008.01.04
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カテゴリ: 歴史


貧困 搾取 を書きながら、 産業の現場を訪れたことはなく、職工と話したこともない という。
叔父 は有名な 大企業のフィリップスの創始者 だが、資本主義についての見解を聞いたこともなく、 彼を机や図書館から引き離すことはできなかったという
  さらに驚くべきことは、 仲間の革命家、つまり政治に目覚めた労働者に冷淡 だったという。
 マルクスはこれらの 労働者を軽蔑 し、好んでつきあったのは 自分と同じような中産階級出身の知識 人だった。

A氏 言行不一致 かね。

労働者階級出身の社会主義者に対する批判は痛烈 で、ある共産主義者の会合で労働者出身の者を「 無知 」として マルクス特有の 異常な毒舌攻撃 をする。
 その労働者に「 自分は現場を知らず、書斎ででっちあげられた理論を学ぶために社会主義者になったのではない 」と反論され、 マルクスは立腹し、テーブルの上のランプが揺れるほどテーブルをたたいた という。
 飛び上がらんばかりに立ち上がったマルクスは「 無知は役に立たない 」と叫んだという。
 最初の ドイツ社会民主主義者で労働者の組織を作った重要人物ユダヤ人の フェルディナント・ラッサール に対して、 マルクス は「 ユダ公 」「 ユダヤの黒んぼ」 きらきらした安物の宝石でうわべを飾った脂ぎったユダヤ人 」と 野蛮な 反ユダヤ主義 人種差別の言葉 をくそみそに浴びせている

A氏 マルクス は当時の産業界の労働条件を自分で調べるとか、自ら体験したインテリ労働者から学ぶという態度はなかったんだね。
世紀末の結論が先にあり、後はそれに都合のいい新聞記事、政府刊行物、図書館の本からさがすという方法 だね。
  しかし、事実、 資本主義でイギリスの労働者の労働条件は悪化 したのではないの?

:ところが、すでに「 工場法 」などが施行され 大幅な改善 が行われていたことにはふれていない。
  著者は、このような マルクスの事実のデータに忠実でない罪 を次の つに分けている。

第1 は、最新の資料は自分の主張と相いれないので、 時代遅れの資料を使ったこと。

第2 は、資本主義の典型として 特に条件の悪い特定の産業 をとりあげたこと。
  例えば、 マルクス 鉄道の走行距離に対する乗客の事故率 は上昇 しているとしているが、 事実は劇的に下降しており、「資本論」が出版された頃には世界史上、最も安全な大量輸送手段 になっていた。
 その他、 悲惨な産業例のほとんどは、昔ながらの陶器製造業、仕立屋、鍛冶屋、パン屋、マッチ・壁紙・レース製造業といった前資本主義形態に属するもの であるという。

第3 に、 工場の劣悪な労働条件や労働者への虐待 について「 工場視察団」の報告書 を使っているが、これを 工場の標準的な状態 としたことだ。

A氏 :日本だと、 労働基準監督署の労働条件を守らない者を罰するための報告書 をそのまま、世の中の標準的な況に置き換えたということか。

第4 に、そのような間違った事実をもとに、 ブルジョア国家は資本家が労働者を搾取するのに手を貸すという結論を導き出していること。
しかし、当時、 イギリスの 国会は労働条件改善の「工場法」を可決 している。
  こういう ズサン さがあるね。
  著者は、 マルクス主義が体制としてそれが主張する格差解消の結果を生み出せない第1の理由 がここにあるという。
「科学的 」というのはおよそ馬鹿げていると言う。

A氏 :それでは、 マルクスが真理愛に動かされていないとするなら、彼の精力的な生涯の活動力 はどこから生まれたのかね?

私: 著者は、それを解明にするには、さらに マルクスの人間性について深い考察が必要 だとしている。
  これはマルクスだけでなく、「 知識人 」の大量の著作は、 頭脳と創造力を抽象的な活動から生み出されるのでなく、人間性に深く根ざしているというのは真実 であるからだ。

 明日は、その マルクスの人間性の4つの側面 を考えていこう。  そこには、 マルクスの隠れたプライベート が赤裸々に描かれているね。






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Last updated  2008.01.04 07:29:53
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