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A氏
:29日の 朝日新聞朝刊の木曜日の連載特集「歴史は生きている・東アジアの150年」は第8章の下
になり、 ベトナム戦争
をとりあげていた。
メイン・タイトル
は「 韓国 軍も企業もベトナム参戦
」となっていた。
この問題は君が「 和解のために
」 4の3
でとりあげていたね。
この本は、今日の新聞によると 今年度の大佛次郎論壇賞を受賞
したね。
君のこの本を紹介しているブログに「 ベトナム戦争に韓国が参加しており、ベトナムからは『加害性』を公式に追及されていないが、経済論理が優先する決定であったからだという
」という記事があるね。
これが頭に残っていたのか、 29日
のこの新聞記事で、 韓国人によるベトナム民間人の虐殺
をとりあげていたのが気になった。
新聞では半頁ほど、この記事に割いていた。
私
:君の「 和解のための
」知的街道だね。
韓国
ではこの事実は軍事政権で隠されていたんだが、 金大中大統領の民主政権になってオープン
になったんだね。
92年
にベトナムと国交正常化し、歴史専攻の大学院生が留学して知ったらしいね。
「 韓国軍が、ベトナムで老人や子ども、女性をたくさん殺していた
」との記事を週刊誌の「 ハンギョレ21
」に掲載したのがきっかけだという。
虐殺
は 少なくとも9千人
に及ぶという。
A氏
:なんで罪もない民間人を多数殺したのか、 韓教授
は「 兵士たちは朝鮮戦争を体験した。共産主義者は人間でない、殺されなければならない、という反共イデオロギーの中で成長した。『 アカ狩り』への心理的な準備
が整っていた
」と言う。
「ハンギョレ21
」で告発キャンペーンを展開した韓国の記者は
「 私たちは日本の植民地支配の被害者だった。
ベトナム戦争でも兵士が枯れ葉剤を浴びるなど、あくまで被害者だと思っていた。
しかし、虐殺が明るみに出て 、『加害者』
だったことがさらけ出された
」
と言う。
私
: 金大中大統領
は、 98年
ハノイを訪れて、「 過去の一時期、不幸な時期があったことを遺憾に思う
」と言ったという。
謝罪かね。
これに対して ベトナムの首相
は「 未来を見つめよう
」と述べただけだという。
ちょうど、 ベトナムは経済改革で韓国は重要なパートナーになっていたので、その配慮
があったのではという。
私:
この新聞記事では、韓国軍が何故、韓国から遠く離れ、自国の安全保障とは 一見、無縁に見えるベトナム戦争に
30万人を超える兵士
を送ったのかと書いているが、それは 朝鮮戦争で米軍が戦ってくれた「恩返し」
だという。
それと 実利
がからんでいるという。
当時の 朴大統領
は、日本が朝鮮戦争の特需で戦後復興をなしとげたことを知っており、その通り、 韓国経済はベトナム特需で潤った。
もっとも、日本は戦死者を出さないで特需の益を得たが、韓国は血を流したね。
朴大統領
は、ベトナム戦争終了4年後に暗殺されるが、その後は軍人大統領が2人続き、2人ともベトナムで指揮官として活躍したという。
だから、加害者としての戦争を語ることは不可能だった。
A氏
:でも、今でも イラク戦争
に韓国は軍を出している。
イギリスに次いで多い数だという。
私
: ベトナム
で犠牲者の名を刻んだ 慰霊碑
があるという。
その脇に壁画があり、 虎のマークをつけた韓国の猛虎部隊の兵士が手榴弾を手に村民を追い立てる絵
だという。
ベトナムの民衆は韓国軍を恨んでいるだろうね。
A氏
:戦争は誰だって加害者になりえるというきわめて常識的なことかもしれないね。
殺し合いだからね。
ソウルの戦争記念館
には、 ベトコンをいかに掃討したかを図入りで誇らしげに展示
しているそうだね。
矛盾
だね。
私
:戦争はお互いに自分なりの正義はあるから殺すのだからね。
それを一方的に 被害者は俺たちだけだという人
は戦争を本当に理解していないんだろうね。
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