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A氏
:俺は朝日新聞では、 毎週月曜夕刊
の「 池上彰の新聞ななめ読み
」が面白くてよく読んでいるよ。
私:
俺も読んでいるよ。
池上氏は以前 にNHKの子ども番組
で、時事問題をわかりやすく説明していたね。
民間テレビのコメンティターとしても出ているね。
A氏 :君の昨日のブログで思い出したんだが、 2月4日 の「 池上彰の新聞ななめ読み 」で 「子どもの学力、下がったの?」 というのは面白かったね。
私 :例の OECDの学習達成度調査・PISA で前回より順位が下がり、マスコミで「 日本の子どもたちの学力がさがった 」 という大騒ぎに疑問 を呈しているね。
分野
2003年度
2006年度
正答率%
順位
正答率%
順位
「読解力」
62
14
60
15
「数学的リテラシー」
56
6
53
10
「科学的リテラシー」
60
2
60
6
これを見ると、 正答率が少し下がったか、横ばいで、「日本の学力が大きく下がった」と大騒ぎすることはない というわけだね。 順位が下がったのは、 2003年の時の参加国が41の国・地域、今回が57と16増えた ことだね。
私
:だから、「 読解力
」の順位が1つ下がったのは、 今回新参加のエストニアが日本より上位に割り込んだこと。
「 数学的リテラシー
」は、これも 初参加の台湾とエストニアが日本より上位に割り込んだこと。
「 科学的リテラシー
」については、池上氏は解説がないが、まあ、「 学力が落ちた」という誤解
には 正答率の変化
を示すだけで十分だろうね。
順位は相手があるからね。
A氏
:だから、正確には「 学力が落ちた
」ではなく、「 順位が落ちた
」というわけだね。
面白いことに、この記事が出た 4日後の朝日新聞の朝刊
で、「 私の視点
」というコラムで「 学力向上 教師の承認力と質問力
」でという見出しで 学習コーチアカデミー主任研究員佐々木宏氏
の意見が掲載されていた。
私
:俺も読んだが、出だしが「 日本の学力低下に歯止めがかかっていないことに、不安の声があがっている
」だね。
出だしから、 間違った事実で意見
を言っていることになる。
A氏
:ところで 佐々木
氏は、 PISAの結果を受けての文科省の「ゆとり教育」の見直しには疑問
があるとしているね。
教える教科の時間の「 量的
」な枠組みを変えただけでは効果は期待できないという。
授業時間を増やすだけではダメ
ということだね。
私
:「 質的
」な面に焦点を絞るべきで、そのために 教師の側に「育む」技術が体系化されることが必要
だという。
それが「 承認力
」と「 質問力
」だね。
「 力
」がついているから、「 能力
」だね。
正確には「 承認能力
」、「 質問能力
」だね。
「 承認力
」とは、 子どもたちの答えが間違っていたとしても、それを承認する力
だという。
「 質問力
」とは、 子どもたちに思考過程を問いかける力
だという。
A氏
:それはもっともな 正論
だが、そのように子どもに接するとすると「 教える時間
」がかかるだろうね。
昨日のブログ
のように、 教育現場が限界のときに、さらに、教師に負担をかけることになるだろうね
。
教育現場
がいろいろな負荷によって、 限界を超えて足もとから崩壊
しないように望みたいね。
私
:11年から 「 ゆとり教育」からの転換
が始まるという。
俺の今、幼稚園にいっている孫はその教育に巻き込まれることになる。
そのまた、見直しが出ないように、 コロコロ、教育方法が変わらないように願いたいね。