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私
:「 イギリス『教育改革』の教訓・「教育の市場化
」 3
. 4
で、 イギリスの「教育改革」
を知ってから 、「サッチャーの改革
」が、経済とともに「 教育改革
」に重点を置いていいたことが分かったね。
それが 労働党政権
の ブレア政権
でもさらに強化して受け継がれていることも分かったね。
その 知的街道
から、この本に辿りついた。
A氏 :これは 平成16年(04年)9月末から10月初めにかけて、 自民党から4名 、 民主党から2名 がイギリスの サッチャー教育改革を調査 した報告 だね。
私 :この本を読むと、その後の「 教育基本法の改正 」、「『ゆとり教育』の見直し 」、「 41年ぶりに復活した全国統一テスト 」、「 中山大臣の日教組発言による辞任 」などの一連の流れの原点が「 サッチャー教育改革」の模倣 であることが分かるね。
A氏 :民主党も視察団に参加しているのを見ると、民主党が教育問題について、あまり、自民党の動機に反対していない点も理解できるね。
私
:ところがこの本のある部分を読んでビックリしたね。
このところ、毎日のように新聞やテレビがトップニュースとしてとりあげている「 元次官宅襲撃事件
」だが、自首した小泉被告がその 殺人動機
を「 34年前の家族のようなペットを殺された復讐
」だということだね。
A氏 :それと サッチャー の「 教育改革 」とどういう関係があるの?
私
: サッチャー
の「 イギリス病
」退治の計画
は綿密で、そのために シンクタンク
を設置しているね。
このイギリス調査団の下村議員が、その シンクタンクのマークス博士
の発言を紹介しているが、それは
「 青少年の荒廃は家族の存在と深く関係している。
残念ながら イギリス
には『 ワイフ
』を『 パートナー
』と書かせる 風潮
がある」
と言っていたという。
A氏 :要するに 伝統的な夫婦・家族の結びつきを壊そうという風潮 がサッチャーの「教育改革」の前にあったということか。
私
:当時、驚いて、下村議員が日本に帰って、 日本の教科書
を見たらやはり「 パートナー
」となっていたという。
結婚や家族というものは個人を抑圧する、対立する悪者のような内容
だという。
日本のある教科書は、 家族・家庭に対しても攻撃的
で
「 祖母は孫を家族と考えていても、孫は祖母を家族と考えていない場合もあるだろう。
犬や猫のペットを大切な家族の一員と考えている人
もあるだろう」
と書いてあるという。
A氏 :なるほど、そこで「 元次官宅襲撃事件 」の 小泉被告 の「 34年前の 家族のようなペット を殺された復讐 」がからむのか。
私
:今週の「 週刊新潮
」の 広告
では 小泉
は「 宮崎勤
」「 宅間守
」「 個室ビデオ放火犯
」と 同一世代
としているね。
やはり、 教育と関係
するのだろうか。
イギリスではすべての中学校に 宗教教師
がいるという。
日本では給食で「 いただきます
」と 合掌
すると、 宗教儀式
にあたるから、宗教教育に枠をはめた 旧 教育基本法第9条、憲法20条違反
だという。
A氏:この本が出版された後、 安部政権
で「 教育基本法
」が改定されるが、この 9条
では「 宗教に関する一般的な教養の尊重
」というのが追加されるね。
食事前の「合掌
」が「 宗教に関する一般的な教養の尊重」
の一例かね。
私
:俺の孫は、食事の前に「 いただきます」と合掌
するね。
これはいいことだよ。
俺の家族は神道信者でないがね。
これは幼稚園でも教えているね。
この幼稚園は神道とは無関係
だし、 公的教育
ではないが、 この合掌を神道の宗教儀式だというのはたしかにおかしいね。
私
:この本の最後に、当事、 自民党幹事長代理の安部
氏も座談会で参加しているが、そこで盛んに 自虐史観
を批判し、「 教育基本法改正
」の 重要性
を主張しているね。
2年後の平成18年(06年)12月
に「 教育基本法
」が 安部政権
のもとで改正される。
その改正内容は、サッチャー改革の後をたどっていると言えるね。
明日は、「 サッチャーの教育改革 」で、「 イギリスの自虐史観の教科書 」がどのように改正されたかにふれよう。