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Ryu-chan6708

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2010.05.17
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組曲虐殺

井上ひさし 氏は 今年4月 に76歳で急逝された。
  当時の新聞広告に、この本の広告が出ていた。
小林多喜二 を扱った戯曲だとあった。
  図書館の検索にはない。
  調べたら、 集英社の月刊誌 すばる 」の 今年1月号 に掲載されていた。
  これを図書館から借りたよ。
集英社 は、井上氏が逝去されたので、 5月に単行本 にしたようだね。

A氏 :「 蟹工船 」を扱ったものかね。

:それが読んだら、違うんだね。
  舞台劇では難しいだろうね。
多喜二の生い立ち が出だしにからむが、 特高警察 につきまとわれ、最後は地下にもぐる生活などが中心だ。
取調べのシーン はあるが、 拷問などのシーン はない。
  これも舞台劇にはなじまないだろうね。

  最後は、 多喜二がなくなった後のシーン で終わっている。

多喜二 担当の2人の 特高 も戯画化されているね。
  彼らも個人としてみれば、 貧しい官吏 だね。
  それも 井上 氏は描いている。

  この戯曲の初演は、 東京で2009年10月 とある。
  「 ムサシ 」が同じ 09年の初演 だから、この「 組曲虐殺 」が戯曲では最後ではないのかね。

A氏 井上 氏は徹底した「 天皇制反対 」論者だったそうだね。

:この戯曲でも、 多喜二 の「 蟹工船 」から「 カニ缶詰の献上品に『石ころでもいれておけ!かまうもんか!』 」という 漁夫の言葉 を引用しているね。
  しかし、 文化功労者 を辞退せず、その後 天皇主催の茶会に出席 したり、 反体制文学者 が辞退した 藝術院会員 になったりしたので、 一貫していない姿勢 を批判された一面もあったようだね。

  ご冥福をお祈りします。






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Last updated  2010.05.17 08:15:54
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