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Ryu-chan6708

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2011.01.02
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【送料無料】2020年、日本が破綻する日

A氏 :今まで、 日本の財政危機 が破綻に向かっていることは分かったし、それを是正する方法も分かったが、 増税 がからむと政治的にいろいろな障害があるね。

:著者は、「 世代間格差 」の是正が進まないのは、現在の日本では、 中高年世代が選挙で大きな力 をもっているからだという。
  理屈として正しくても、 多数の賛成 がないと実行されないね。

A氏 :それは、 民主主義のもつ一つの弱点 かもしれないね。

:だから、 損得勘定をめぐる世代間の対立 を防ぐためには、いかなる社会情勢になろうとも「 公平 」を維持するだけの強 制力をもつ法律 、つまり「 世代間公平基本法 」の制定が必要で、その枠をかけるべきだと著者はいう。
  そして、「 財政の持続可能性 」を確保しつつ、「 事前積立 の導入 社会保障予算の独立化 による「 世代間格差 」の改善を前提にすると、今から 増税 するとすれば、その増税幅の目安は 消費税率 25% となるという。
  まだ、 少子高齢化 が日本ほど進展していない EU諸国の付加価値税 15~25% であり、日本の財政が 先進国の中で最悪 で、 財政破綻の可能性 も高まっていることを考えれば、 現実的な数値 として受け止める必要があるという。

A氏 少子高齢化が急速に進む日本 では「 世代間公平 」と「 財政の持続可能性 」を 同時に達成する財務運営 が求められているというわけか。

:このために「 世代会計 」を活用して、 マクロ予算フレーム を定める予算編成の仕組みを構築すべきであるという。
 そのためには、「 事業仕分け 」のような ミクロの議論 でなく、「 世代間公平 」と「 財政の持続可能性 」を 同時に達成 しつつ、財政・社会保障の再生を進めるには、これら政策目的を達成する「 政策手段 」を明確にすべきであるという。

A氏 :具体的な手順だね。

私: 財政の ミクロ的効率性 を高める試みは重要だが、「 事業仕分け 」では、 根本的な財政・社会情勢は再生できない と著者は言う。

A氏 :それは、民主党の「 事業仕分け 」で明らかになったね。
  しかし、政党の多くはいずれも、 社会保障の安定財源 として 消費税 を視野に入れており、いまや 増税論議の争点 は、 増税の条件と時期 に移ってきているのではないの?

:ただ、各政党とも選挙のため、他党との「 差別化 」を図る誘因が働くから、ある党が 早期増税 を主張すると、別の党は 増税の先送り を主張する誘因をもつね。

A氏 :その政党を選ぶのは 国民 だから、 改革の原動力 は「 国民の危機感 」にあるね。
国民の理解力のレベル がいよいよ問われることになったね。

:そして、このようなジレンマを脱却する最善の方法は、 社会保障の安定財源 や、 財政・社会保障の再生プラン について「 超党派 」で議論を行い、その「 合意内容 」や「 改革の工程表 」に拘束力をもたせることが必須だろうね。

A氏 :社会保障問題には「 大連立 」が必要だということかね。
経済の専門家の参加 も必要だね。

少子高齢化 が進展し、 国際競争 が激しさを増す中、これからの 日本経済の成長 を左右する キー・ワード は「 新興アジア諸国の外需の取り込み 」「 人材の質と集積による供給の強化 」「 海外からの生産要素(ヒトやカネの呼びこみ)」 3つ であると著者は提案している。
中長期的 に日本の将来を担うのは、 今の若い世代の創造力 人的資本 )であり、これが最大の「 資源 」となるだろうという。

A氏 :元旦の朝日新聞ではトップに「 答えは対話の中に 」が 一面トップ に掲げているが、従来の「 1つの正解主義 」から「 多様な個性的な解答主義 」に 子どもの教育現場 が変わってきつつあることを取材しているね。
君のブログ で取り上げていた「 3+2=?」 の教育から、「 A+B=5でのAB?」 の教育に変わりつつあるね。

私:成長 のためには、 日本全体のエネルギー を「 成長戦略 」に傾注する必要がある。
  それに、まずもって、 財政・社会保障の再生 が成し遂げられ、 身軽 になっている必要があるとしてとしているね。
  いずれにせよ、 財政・社会保障の再生 当面の重要課題 であることを最後に再度強調しているね。

  今年の政局は年明けから波乱含みだが、 日本国民そして政治家の正念場の1年 であることがこの本から見えてくるね。






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Last updated  2011.01.02 09:42:30
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