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私 : 米国の上位中間層 は、驚くほどうまく、 その恵まれた地位を我が子に引き継ぎ 、さらに、 その他の階層の子どもが自分たちの仲間入りをする機会を狭める ことにも、 恐ろしいほどたけてきている と、 このコラム では、 米国の上位中間層は意図的に自分たちの地位を守り格差の固定化を巧みに企てていることにふれている ね。
A 氏 :まず、 第一 にあげているのが、 子どもの教育 で、 この数十年間、米国の上位中間層は、出来のいい子どもを育てることを人生の中心に置いてきた 。
上位中間層の親 は、 それより下の所得階層の親に比べて、2倍から3倍の時間を就学前の子どもと過ごすことが、96年以来、裕福な層の教育費は300%近く増加したが、その他の層ではほぼ横ばい 。
中間層の暮らしが厳しくなるにつれ、 上位中間層の親は我が子が決して階層を滑り落ちないよう、ますます必死になっている 。
私 ; 第二の問題 は、 住宅の建築規制で、高学歴層はポートランドやニューヨーク、サンフランシスコといった地域に住む傾向がある 。
これらの地域では 良い学校や良い就職機会のある場所から、貧しくて教育レベルの低い人々を遠ざけるような住宅や建築の規制 が敷かれている。
こ れらの規制で1964年から2009年にかけて、米国の経済成長の総計を50%以上押し下げており、さらに格差の拡大の深刻な要因 になっている。
A 氏 :住宅規制についで、構造的な障壁は大学入試だね。
高学歴の親は優秀な教師がいる地域に住む 。
さらに、 親類縁者が卒業生であれば優遇される制度 などがある。
だから、 米国の競争率の高い上位200の大学に通う学生の70%が所得分布の上位25%の出身だ という。
私 : ブルックス氏 は、こういう 構造的な問題よりも、インフォーマルな社会的障壁のほうがより重要だ という。
米国上位中間層は希少な情報を持つものしかアクセスできない慣習を確立させている という。
機会に恵まれた地域 で 居心地よく暮らすためには、正しいバレー・エクササイズをし、屋台、お茶、ワイン、ピラティスにいたるまで、正しい好みを持つ必要がある 。
A 氏: 高学歴層がはりめぐらす複雑な網 は、 自分たちを残してその他の人々をゆり落とす揺りかごのようだ という。
高級食品スーパーマーケットで心地よく買い物をする80%が大卒である理由 は、 値段でなく、文化的な規範のせいだ という。
私 : 高学歴の人々を引き寄せ、相互の絆を強め、結束を促す機能 もあり、 これはその他の人々を遮断する。
高学歴層が築いて流動性に対する障壁 は、 目に見えないだけに一層強力になっている という。
それ以外の人にはその障壁が何かを言い当てることも理解することもできない。
ただ、そこに壁があることだけは分かっている と ブルックス 氏はいう。
A 氏 : 「空気」みたいな障壁 なんだね。
私
: 格差固定
がこのような 巧みな方法で意図的に行われる
ようになると 階級社会に近づいていく
ね。
トランプ現象
はそれへの 下層の人々の抵抗
かね。