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私 : 斎藤 氏は、 暴言や失言をする政治家には三つの特徴 があるという。
(1)過去への敬意を欠いている。歴史を知らないし、先人に学ぶ気もない
(2)現在、すなわち国民に対する誠意を欠いている。適当にごまかそうとする
(3)未来に対する責任を欠いている
保坂 氏は、 本を読まない人の特徴 とも重なり、
( 1)形容詞が多い
(2)結論しかいえない
(3)耳学問だから話がもたない
という特徴 をあげている。
A 氏 : 言葉の劣化 は、 小選挙区制が導入されてから という。
与党が大勝すると、小選挙区で負けても比例で復活する人 がいて、 裏口入学 みたいだ。
受かるはずのない人が受かってくるのだから、失言の多発も当然 で、「 ワンフレーズ政治 」は、 小選挙区制で強化 されていき、 小泉政権 しかり、 安倍政権 しかり。
私 : 保坂 氏は、 安倍政権 の言葉がなぜ軽いのか は、 歴史と比較してよく分かる といい、「 戦間期の思想 」は問題だという。
「 戦間期 」とは、 第1次世界大戦から第2次世界大戦の間 で、 「戦間期の思想 」とは「 領地を失ったけれど、次は取り返してやる」というもの 。
日本は45年 から、 「戦間期の思想」を持たないという壮大な実験 をやっているから、 ずっと「戦後」 だ。
安倍首相 が危ないのは、「 戦間期の思想」を持っているんじゃないかと外国から疑われかねないことだ と 保坂 氏はいう。
A 氏: 30日の対談 では、 失言や暴言ではなく、 名言 にもふれている。
後藤田正晴は法務大臣のとき 、 87年のイラン・イラク戦争で、交戦地域への自衛隊派遣は参戦と同じだ として 閣議で署名を拒否した という。
順法精神を掲げて筋を通した という。
私 : 77年の日航機ハイジャック のとき、 福田赳夫元首相 は「 人命は地球よりも重い 」と発言し,
非難もあびた。
一方、 安倍首相はISに日本人の人質が殺されても「テロには屈しない」で通した 。
A 氏 : 90年のイラクのクウェート侵攻 で 米国の軍事制裁への協力 を求められたとき、 当時の海部首相は憲法の制約があるからと断った。
しかも「 その憲法を日本と一緒になって作ったのは米国だ 」とまで米国に言った。
90年代の初めまではそれがまだ常識で、米国にも物を言っていた 。
私 : 戦前で有名なのは36年(昭和11年)の衆院本会議での斎藤隆夫議員 の 粛軍演説 だね。
4年後の「反軍演説」で斎藤議員の除名動議 が出て、 7人が反対 、 296人が賛 成し、 144人が棄権欠席 。
保坂 氏は、 144人が人間の弱さを示している という。
政治家 に限らず、 暴言や差别発言などや言葉の劣化もそうだが「記憶にない」「文書にない」「文書は処分した」という言葉の問題点には誰かが気づいて追及しないと、簡単にスルー してしまう。
聞くほうも、 正しいセンサー を持つことが必要だね。
森友学園の国有地払い下げ 、 加計学園の獣医学部の問題 、 稲田防衛大臣の日報 など、いつまでたってもすっきりしない政治状況に、 国民のセンサー が働いて、 安倍政権の支持率の急速な低下 になったんだろうね。
やはり、背景には 小選挙区制、政治主導への転換とそれによる安倍政権の独走が 、 今日の政治の劣化 をまねいたのだろうか。