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私 : 今年6月、国連人権理事会で日本の「表現の自由」について報告書を発表したデービット・ケイ 氏( 米カリフォルニア大教授 )は 日本政府の報道関係者への圧力を懸念する一方、日本メディアの政府からの独立性について問題点を指摘 した。
報告書 は ケイ氏が昨年4月に来日し、政府関係者や報道関係者らを聞き取りを行ったことに基づいている 。
A 氏 : 報告書では政府・自民党による放送メディアへの圧力、記者クラブの排他性を指摘している という。
また、 政府の歴史教育のへの介入や特定秘密保護法についても強い懸念を示した という。
私 : これに対して、日本政府は反論している ね。
しかし、 森友学園、加計学園問題などで、「書類がない」「記憶にない」などを平気でいう説明責任の欠如している政府、官僚を持つ日本 では メディアの環境は厳しい ね。
同時にそれは 国民の「知る権利」が侵害されている実態 となっている。
A 氏 : 安倍首相は反省して「国民に丁寧に説明する」というが依然として、具体的な動きが見えない ね。
私 :22日の朝日新聞は、 ケイ氏の報告書に関連 して、 日本の「報道の自由」をテーマにした編著もあるジェフ・キングストン米テンプル大日本校教授(現代アジア史)にインタビューした記事を掲載 している。
まず、 キングストン氏は、ケイ氏の報告書を高く評価 している。
A 氏 : ケイ氏が驚いたのは調査した日本記者たちが「匿名」を希望したこと で、 政府はメディアを萎縮する力を持っている ので、 自分が属する組織の上層部に、そしてその上層部に圧力がかかるのを恐れている からで、 日本メディアの最大の問題は報道を自主規制してしまうことだ と、 キングストン氏は指摘 する。
私 : ケイ 氏は、 記者クラブ は、 非主流メディアを締め出し、当局への特権的なアクセスを確保できる と指摘し、 この「アクセスジャーナリズム」の体質は「ウオッチドッグ(番犬)」ジャーナリズムでなく、「ラップドッグ(愛玩犬)」ジャーナリズムをもたらしている という。
メディア幹部も安倍首相とゴルフをしたり、食事をしたがったりしているように見え 、 権力と対峙する覚悟がみえない と キングストン氏は指摘 する。
これは 安倍首相 から見れば、 メデイア操縦のテクニックの一つ だね。
A 氏 : 米国 では、今、 メディア不信 が高まっているが、 トランプ大統領の攻撃に対し、メディア側はファイティングポーズをとっている という。
私 : キングストン 氏は メデイアの真の責任とは、政府が知らせたくないニュースを人々に知らせることだ という。
「 国民の知る権利」が脅かされれば、健全な民主主義社会の基盤は揺らぐ 。
日本のメデイアにとって必要なのは「ラップドッグ」でなく、「ウオッチドッグ」としての役割を果たすというジャーナリズムの原理原則を貫くことだ と キングストン 氏はいう。
しかし「 説明責任」を自覚しない政府や官僚の「書類なし」「記憶なし」の壁に挑まなければならない日本のジャーナリズムは、厳しい環境にある ね。
森友学園の国有地売却、加計学園の認可は、まさにその試金石 だね。
この問題の「 説明責任 」についてはこのブログの 「説明責任はどこへ」 で詳しくふれている。
ケイ氏の報告を政府は否定 したが、 その報告後に発生した森友、加計問題は、まさにケイ氏の報告が予言になった ね。
日本の民主主義は未成熟 なのかね。
それとも 一強多弱の政治環境
のせいか。
一強多弱
になると崩れるほど 未成熟
だったということか。