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私 : 北朝鮮のミサイルが日本上空を飛んでいる というのに、 官邸 や 永田町は選挙が近いと大騒ぎだ という。
民進党の分裂状態につけこもう ということらしい。
ところが、 自由党の小沢一郎氏 は、最近、 ある座談会 で 過去の選挙で、自由党が大勝したと言っても、自民党への票が大きく伸びたわけでなく、投票率の低下によるものだ と言っていた。
この新聞コラムは、それに関連して「 政治家不信 」という観点から興味ある話題を提供しているね。
A 氏 :まず、とりあげているのは、 大阪商業大学のJGSS(日本版総合社会調査センター)が拠点となって定期的に続けている全国調査の最新の結果 だね。
そこには 社会に影響を持つ15の組織や仕組みへの信頼感を問う項目 が含まれているのだが、 これまでと同様に今年も「国会議員」の信頼度がかなり低い 。
回答の選択肢 は「 とても信頼している」「少しは信頼している」「ほとんど信頼していない」「わからない」の四つ だが、そのうち 信頼に肯定的な二つを合わせても「国会議員」の信頼度は29・4% と低く、逆に「 ほとんど信頼していない」は、52・2% 。
「市区町村議会議員」も不信が45・2%と高い。
私 : 逆に 信頼の選択肢の合計が安定して高いのは「病院」で90%前後、「学校」も70から80%台。
最近は「裁判所」「自衛隊」「警察」「金融機関」で70%台 、 「大企業」で60%台 が続き、 「学者・研究者」もおよそ70% で、 「中央官庁」と「労組」はやや落ちて40から50%付近を上下。
「新聞」には80%台、「テレビ」には70%台の信頼が寄せられているが、不信度は上昇傾向。
「 あきらかに人々は自分たちで選んだわけではない人たちの方を信頼している」。
「 傍若無人な国会運営を追認し、保身のみに汲々(きゅうきゅう)としている議員たち」「首相の国会でのヤジ、はぐらかし、閣僚の失言、暴言は最高度。あぜんとする 」という 政治家や国会への不信 のあらわれ。
A 氏 : 日本 にはないが、 フランスには投票先の候補がいないときは「白票」を投ずる ことができるらしい。
この5月に大統領選があったフランス でも有権者たちが政治家不信の葛藤 に揺れていて、 棄権するか白票を投じた人は有権者の約3分の1と、歴史的な高さ になった。
決選に残った2人の候補 の「 どちらも信頼できないのにどうして投票できるのか」と考えた人が多かったから といわれた。
新大統領についていこうという熱狂はなく、人々はよりひどくない方に投票しただけだ という。
新大統領就任後の3ヶ月後には、支持率は36%、不支持が49%。
私 : 日本の国政選挙の投票率は低下傾向が続く。
近年では 半分近くの人が投票所に足を運ばない が、それは、議 員を信頼していない人がざっと半分という調査データと重なり 、 低い投票率が示すのは、政治への無関心というより政治への不信と読める と 大野氏は指摘 する。
さらに 大野 氏は「 民主主義では選挙こそが正統性の根拠だ、とだれでも考えるが、その結果、人々がもっとも信頼していない者たちが民主的な正統性を独り占めすることになるのだとしたら、奇妙だと思う。そして、このことは腑に落ちない 」という。
それを 反省 せずに 官邸 や 永田町での選挙騒ぎが虚しく感ずる ね。