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Ryu-chan6708

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2017.09.23
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明日24日はドイツの総選挙 なので、新聞は昨日、今日と 2日 にわたって、 ドイツ経済の課題 を特集している。

1日目 は、「 生産デジタル化、競争力強化 」として、 欧州最大の経済国ドイツの好景気が続いている ことに ふれている。

競争力を高めている 背景に「第4次産業革命」 と呼ばれる生産工程などのデジタル化「インダストリー4・0」 がある。

高度な自動生産設備を入れることで品質管理 が向上し、割安 でできるため、 生産拠点を海外からドイツ にもどす動き も出始めた。

A カールスルーエ工科経済専門大学のシュテフェン・キンケル教授 試算 によると、 「インダストリー4・0」が広がったこの数年 東欧やアジアなどからドイツ に生産を移す製造業は年間約500社に上る という。

ドイツの製造業の強み は、 フォルクスワーゲン などに代表される 大企業 だけでなく、 独自技術で世界のニッチ市場で戦う中堅・中小企業の競争力 にあり、そ れらの企業は「インダストリー4・0」の導入でさらに力を付けつつある。

 「 産学連携」 も進んでいる。

GDPに占める製造業の割合 は、 フランスの11%や英国の10% に対し、ド イツは23%を占め、雇用面でも全体の約4分の1を支える

失業率はEU内で2番目に低く 工業都市が国内各地に分散 しており、 ラストベルト(さびついた工業地帯)が生まれにくい。

A 米国の「トランプ現象」の背景にあったグローバル化による 製造業の空洞化による ラストベルト もないし、 日本のような「地方創生」の必要もない ようだ。

5月のフランス大統領選での製造業の空洞化 を背景に 保護主義や反EUを訴えた右翼・国民戦線のルペン候補 が「 自国第一主義」で支持を集めた が、 ドイツの経済構造は「自国第一主義」のうねりが起きにくい一因になっている

ただ、「 インダストリー4・0」の普及 と同時に、 労働者も将来はデジタル化に対応する技術を身につけないと、 労働市場からはじき出されかねない。

キンケル教授は「 技術を持たない労働者をどう教育するかは企業、政府ともに待ったなしの課題だ 」という。

A この記事の2日目 は、「 控える財政支出、不均衡招く 」として、 ドイツ でまず、問題になっているのが、 インフラの老朽化が進んでいる ことだとして、 背景にあるドイツの財政健全化のこだわり にふれている。

インフラの老朽化の原因 政府が公共投資を控えてきた ためだ。

背景にあるのは財政健全化に対するこだわり だ。

日本と大きな違い だね。

第1次世界大戦のときのインフレがナチス台頭を招き 東西ドイツ統合のときも財政赤字が膨らみ「欧州の病人」と呼ばれた時期もあったという歴史的反省がある。

A :しかし、 これが国際的な摩擦を生み出す要因になっている。

ドイツが財政支出を呼び水に国内投資を活発化 させれば、 内需が拡大し、輸入も増える が、 現実は逆方向 で、 ドイツは16年過去最高の貿易黒字を記録 している。

 これは 対ドイツの貿易赤字を抱える国が多い という「 不均衡 」になり、 結果として保護主義的な風潮をリードしている という。

IMF 7月 対独の経済報告書 国内のインフラ投資などに財政余力を使うように求めた ばかり。

 しかし、明日に向けての 総選挙では各党の選挙公約には投資拡大の視点は少ない という。

欧州最大の経済国が一人勝ち では問題で、その 国際的な役割 が問われているというわけか。






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Last updated  2017.09.23 19:35:16
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