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私 : 24日のドイツ総選挙の 選挙結果で一番驚かされた のは、 与党キリスト教 民主・社会同盟(同盟)の苦戦。
4選を固めた ものの、 連立相手の中道左派・社会民主党(SPD)とともに支持を落とし 、 躍進したのは新興の右翼政党「ドイツ のための選択肢(AfD)」 。
A 氏 : 「反難民」を掲げるAfD は、選挙戦の最後まで、 メルケル首相 を苦しめた。
2年前の寛容な難民の受け入れ政策 に、 有権者は予想以上の反発 を見せたね。
ただ、 難民問題だけが苦戦の理由 ではなく、 既存2大政党 は、 低失業率の裏側で広がる格差 ワーキングプアの拡大に、有効な手立てを示せず、雇用の流動化が進み、低賃金の労働が広がったこと。
私 : 経済好調のドイツにも格差問題がある のだね。
連立の相手がどうなるか、次期政権の発足は年末まで長引くとの見方 が出ている。
A 氏 : トランプ氏の米国が示した社会の分断 、 自国第一の動きはドイツ でも広がっている 。
有権者は与党の辛勝という形で一定の安定 を選びつつ、 議会内にAfDの存在を容認することで不安も表明 。
メルケル氏の指導力低下は避けられず、マクロン仏大統領と協調して進めるはずの欧州統合 の深化が減速する恐れもある。
私 : 欧州経済最大の課題 は、 共通通貨ユーロを導入するEU加盟19カ国(ユーロ圏)で広がる格差への対応 。
経済で一人勝ちのドイツのメルケル氏は自国経済の成長維持や財政規律 の重要性を強調し、積極的な対応を控えてきた。
正面から取り組めば「我々が納めた税金を、ギリシャのために使うな」という内向きの主張をさらに勢いづかせかねない。
メルケル政権が国内で失速すれば、欧州統合もまた失速する。
A 氏 : ドイツの昨年の貿易黒字は、2529億ユーロ(約33兆円)と、中国に次ぎ、世界2位 で、 この欧州内の格差を放置し、欧州最大の勝者が自国の利益維持にこだわれば、欧州全体での新たな経済危機やポピュリズムの嵐が吹き荒れかねない。
内と域内で富をどう再配分 するか、 メルケル氏のドイツ が抱える最大のジレンマ になるだろう。
私 : パウル・ノルテ 氏( 独ベルリン自由大学教授〈政治社会学〉) は、 与党の苦戦は有権者が長期政権に飽きた表れ でもあり、「 メルケル時代の終わりの始まり 」と言えるという。
一方、 AfDは躍進したものの、これをもってドイツ の民主主義が危機にあるとは言えず 、 ドイツの政治は依然中道にあり 、この党に投票したのは8人に1人に過ぎない。
連立与党は同盟と自由民主党(FDP)、緑の党 で構成される だろうと教授は 予測 する。
ユーロ圏での経済・財政協力に批判的なFDP が加わることで、 より他国との妥協が難しくなる可能性 があり、 欧州を安定させるためには、パートナー国と緊密に連携することが必要だと教授は指摘 する。
まさに、 今度のドイツの総選挙結果 で、 メルケル首相は内憂外患を抱えることになった ね。
次は、 10月の日本の選挙 だが、これも 小池氏登場で波乱を呼びそうな予感 がするね。