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私 :今度の 突然の解散 を 新聞各紙がどう報じているか 、大いに興味があるが、早速、 池上氏 がとりあげているね。
もっとも取り上げているのはまだ、 安倍首相の解散の正式発表前の解散予測の新聞記事 だね。
朝日新聞 は 9月17日付朝刊の1面トップ で「 首相、年内解散 を検討 」と書き、 本文 には「 安倍首相は年内に衆院を解散 する検討に入ったと与党幹部に伝えた」 「 複数の政権幹部が明らかにした 」とある。
同日付の日経 は、 1面 に「 早期解散 強まる 」の見出しで、「 公明党は16日に幹部が協議し、年内 解散 が選択肢に入ったとの認識を共有した。これを受け、公明党の支持母体の創価学会は17日に選挙対策の関連会議を開く 」と書いている。
公明党・創価学会が選挙に向けて走り出した ので、 早期解散 は間違いないと日経は、こう判断した と思われる。
A 氏 : これに対し、 同日付の産経 は「 首相衆院解散を決断」と1面トップで報じ 、 本文 では「 安倍首相は、28日の臨時国会召集から数日以内に衆院を解散する方針を固めた 」と断じていて、 安倍首相から直接聞いたとしか思えない表現 。
日頃から安倍首相 を支持する論調の新聞ならではと池上氏はいう 。
ただ、 本文中 には「 公明党の支持母体である創価学会は16日昼に方面長会議を緊急招集した 」とあり、 公明党・創価学会関係者からも情報を得た のだという。
惜しむらくは「 10月29日投開票 有力」と見出しに書いたこと で、 結果的に正確ではなかった。
私 : 東京新聞 は「 与党内で、安倍首相が年内の衆院解散・総選挙を検討しているとの見方が広まり、選挙準備が本格化している。早ければ二十八日召集の臨時国会冒頭での 解散 も想定されている 」と書いており、 産経が「臨時国会召集から数日以内」と幅の広い表現 なのに対し、 日付を絞り込んでいる 。
地方紙を中心に記事を配信している共同通信 も「 公明党は16日、緊急の幹部会合を東京都 内で開き、9月28日召集の臨時国会冒頭や10月22日投開票の衆院3補選後の解散もあり得るとの認識で一致した 」と書いていて、これも情 報源は公明党 のようだ。
A 氏 : 安倍首相が自身の改憲案 について「 私の考えは読売を熟読してほしい 」とまで言い切った 読売 は、どうかと 池上氏は皮肉まじりにふれている が、なんと、 同日付の1面には影も形もなく 、 2面の中ほどの目立たない場所 に「 早期解散論 与党に浮上 」と いう記事があるだけ 。
これはどうしたことか、大きく出遅れていて、安倍首相からのサインはなかったのか、安倍首相から情報提供がなくても、公明党をきちんと取材していれば、他社のように情報が取れたはずなのだがと、池上氏は指摘
する。
私 : 毎日新聞 は、 2面の下に小さく自民党 の竹下亘総務会長が、衆院解散 ・総選挙 について「そう遠くないという思いを全ての衆院議員が持ち始めている」と講演したことが掲載 されていて、 竹下氏は「選挙は近いのかなあというような思いもした」とも語っていることを報じているが、それだけ。
本当は、 この発言でピンと来て、他の記者たちが確認に走らなければいけなかったのだと池上氏はいう 。
A 氏 : 日頃からアンテナを張り巡らし、政治家の片言隻句に敏感に反応する記者の感度 が問われていると各紙の姿勢を比較しているね。
私 :しかし、 池上氏 は最後に「とはいえ、 いまの時期に衆院を 解散 する大義などないというのが常識的な見方 。 安倍首相の突然の変心にはついていけないのも無理はありませんが 」 と「大義なき解散」とコメントしている ね。
安倍首相に近いはずの読売 にとっても意外だったようだね。