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私 : 日産の工場 で 本来は 社内で検査員と認められた従業員が完成車を検査する必要 があるが、 守られていなかった ということが、 9月18日、国土交通省が日産車体湘南工場(神奈川県 平塚市 )に抜き打ちで立ち入り検査して発覚 。
結局、 国内の車両組み立ての全6工場で、同じ状態であることがわかる 。
A 氏 : 自動車メーカー は、 工場で車を生産する最終段階で「完成検査」を行う が、本来は国が行う検査を、工場で代行しているような形で、「 完成検査」を受けた証明が、安全に路上を走る車としての「お墨付き」となる。
私 : 国が定めた実施要領 では、各社が知識や技能を考慮し、 自社であらかじめ指名した従業員が検査するよう求めている。
しかし、 日産では、認定されていない「補助検査員」が一部の検査を行っていた。
全工場で日産が認めた正規の「完成検査員」は約300人で、補助検査員は約20人。
この補助検査員が、完成検査員が行うべき業務を行っていた。
A 氏 : 安全性が重視される自動車の生産現場 で、 法令を守る認識が欠けていた ことになり、 この状態がどれだけ続いていたかについて、日産は「調査中」 としており、 長期にわたって常態化していた可能性がある という。
完成検査員かどうかは、バッジの有無で判別 で、 補助検査員 は作業に習熟しているが、レベルには個人差があるという。
日産の社内調査では、補助検査員が検査をすることが問題だという認識もない従業員もいた という。
私 :例によって、こういう 工場問題での品質問題の取材は、突っ込みが甘い ね。
別に国が定めた実施要領を持ち出すまでもなく、 品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001に要求事項として定められていて、常識になっていること だね。
ISO9001 では、 検査も含め、作業をやる人は必要な「力量」を持つための訓練要求 があり、 必要な「力量」が得られると「記録」要求がある 。
現場では、その「力量」を得た人がその業務に配置される 。
「出荷検査」は独立した項目 で、 検査に合格した証拠、さらに合格と判定した検査員の氏名の記録まで要求している。
A 氏:日本の製造業の多くはISO9001を認定されている から、 常識的なこと なんだね。
私 :この問題を 日産は「調査中」 としているが、そんなことはなく ISO9001の要求通りなら、毎日、ラインから出てくる「完成車検査記録」は検査員の氏名が明記されている から遡って「 補助検査員」の氏名を追えば「調査」は「即」できる ね。
そういう突っ込んだ取材がない。
それに今回、 国土交通省の抜き打ち審査で発覚 したが、日 産にはISO9001で要求されている「内部監査」のような自浄システムがない のかね。
これも、 そういう突っ込んだ取材がない。
A 氏 : 現時点で、ユーザーへの引き渡し前で新車登録されていない6万台 は、 引き渡し前に検査をやり直す。
すでに引き渡された車は登録され、路上を走っていて、いつから問題があったかがわからず、 影響台数は特定できていない という。
私:これも毎日、 1台1台、氏名の記録をとっているはず だからすぐ分かるはず。
もし、 品質マネジメン トシステムでは最低限のレベル要求のISO9001規格を日産が持っていないなら、 顧客の信頼度はガタ落ち だね。
本来、 ISO9001の品質マネジメントシステム要求は、顧客の信頼を得るため なんだから。
日産の西川広人社長は日本自動車工業会の会長 を務める。
間近に迫った東京モーターショーを主導する立場 だが、 自社が信頼を損なう事態を招いてしまったことになる と新聞は報じている。
A
氏:昨年の三菱自動車にも問題がありISO9001との関係で下記のブログで扱っているね。
私: 天下の日産がこんな幼稚な品質マネジメントレベルでケチをつけるとは ね。
このマネジメントレベルだと まだいろいろ出そう だね。
昨年の三菱自動車の不祥事同様、品質マネジメントに弱い企業体質 が 氷山の一角で露呈 したのかね。