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Ryu-chan6708

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2017.12.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類

:このインタビューで、 「ツキジデスのわな」 という言葉が出てくる。

覇権国と台頭する新興国の間で緊張が高まり、誤算などがきっかけで戦争にいたること で、 ギリシャ時代の歴史家のツキジデスの名 から、 アリソン氏が提唱したもの だという。

 このインタビューでは 覇権国米国と大国化しつつ新興国中国との関係 を述べているね。

A 日々の事象に埋もれ、 見失いがちな潮流を見通すレンズとして アリソン氏が 提唱したのが「ツキジデスのわな」だ という。

流星のごとく台頭する中国 と、 挑戦に受けて立つ覇権パワーの米国という基本構造は変わらない という。

台頭する中国を見ると、習 氏は 現代の国際舞台で最も野心的な指導者 で、 10月の中国共産党大会で最高指導者に再選 されただけでなく、 後継選びを拒み、党規約に自らの名を冠した思想を盛り込んだ。

つまり 「皇帝」の座 に就き、 毛沢東以来の強力な指導者の地位を固めた といってもいい。 3時間半の活動報 告は盛りだくさんで、 党を活性化し、軍を再編し、ロボットから人工知能 まで先端技術の先頭にたって経済革命を成し遂げ、中国人としての誇りも取り戻し、今世紀半ばにグローバルリーダーにする という。

「一路一帯」の名の下、近隣国を自らの勢力圏に引き寄せる構想 は、アジアの 地政学 的な重心を中国に移したい意思の表れで、 地域安定の守護者を自任してきた米国とのあつれきは強まっていくだろう アリソン 氏はいう。

A 米中とも自らを国際社会で特別な存在とみなしている点で共通 しているが、 秩序のとらえ方は正反対 で、 中国がヒエラルキー(階層)を通じた調和を国の内外で重んじる半面 、中国からすれば「自ら作ったルールを押しつけている」と映るだろうが、 米国は「ルールに基づく国際秩序」を求める。

冷戦が終わり、ソ連が消滅 すると、 市場に立脚する資本主義が豊かさをもたらし、民主主義を根づかせ、平和をもたらすとみられた が、 その後、中国は国家主導による市場経済 モデルを構築し、それをうまく機能させている。

A トランプ大統領の登場 で、 米国が支えた「自由で開かれた、ルールに基づく秩序」も後退していているようにみられる が、 アリソン 氏は、 トランプ 氏は 昨年の大統領選挙 で、共候補への指名獲得と本選勝利という、 人々が「ありえない」と信じた二つを成し遂げ、その自信は計り知れず、 分はあらゆる物事を支配できると考える自信家という点では習氏と共通している という。

トランプ大統領 は、 交渉では即興を駆使し、先を読む才もあり、過小評価は禁物 だと アリソン 氏はいう。

長い目で見た米中双方の最大の課題 は、 米国では民主主義が致死的な兆候を示しているのは心配で、党派的分断が極まり、ホワイトハウスと議会の関係悪化が国の予算や国際合意をもまひさせ、政府への国民の信頼を消滅させていること

中国では個々の市民を追跡監視する中央の官僚機構が、スマホを使いこなす都会の若者層を管理しきれるか、市民が求めるものを提供する機能的な政府システムを築けるかどうかが課題

A 米中の軍事的に衝突のリスクは高まりつつあるが、それは「ツキジデスのわな」によるもので、トランプ氏の性格の問題ではない アリソン 氏はいう。

実は覇権国や台頭国が自らの意思によって戦争で決着をつけようと図ったケースは歴史的には珍しく 、むしろ 目立つのは覇権国と台頭国の影響下にある第三者が挑発や不測の対応をとり、連鎖反応を引き起こして両者を戦争に引きずり込む例 だという。

その意味で 今はきわめて危険な最大の要因は北朝鮮だ アリソン 氏は 指摘 する。

アリソン 氏は、 トランプ氏と習氏が結束して金正恩氏に核開発をやめさせるわずかな奇跡を祈りたい という。

米中は核保有国だから、軍事力行使に慎重になる面 はある。

アリソン 氏は、 「ツキジデスのわな」は診断の手法で、処方箋 ではないから、戦争を避ける特効薬はない という。

しかし、 運命論、悲観論 のように受け止めてほしくなく、まず 中国の台頭が一時的な現象ではなく、慢性の体調変化のように、途方もない政治的手腕が求められる という。

A 過去500年にあった16事例の「わな」のうち4事例は戦争にらなかった。

戦争回避は十分に可能 で、 冷戦中、米ソは「望まない戦争に滑り落ちたり、ふらふらと入り込んだりしないように」との意識を共有 し、意図的な攻撃は止めがたいが、 ミスは何としても避けねばと、ホットラインを引いたり、兵器を制限する協定を交わしたりした。

 あの冷戦にも、今に生かせる教訓があるという。

アリソン 氏は、最後に「 『過去を記憶できない者が、過去を繰り返す運命に陥る』。哲学者ジョージ・サンタヤナが残した言葉です。歴史上の過ちと成功の両方から学ぶことこそ、戦争のない関係を米中が築く道なのです 」という。

 俺は、 米中戦争が起こる ことは想像できないね。

 しかし、目先、 北朝鮮問題での米中関係 が気になるね。






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Last updated  2017.12.23 00:11:19
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