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私 : 韓国の大学入試の厳しさ は マスコミ で盛んに報じられているが、 中国も厳しい ことをこの記事は報じている。
中国・安徽省の毛坦廠鎮は、山あいに位置する小さな村 で、 元々の人口は約1万人 だったが次第に増え、 現在は5万人近く。
増加分のほとんどを受験生とその親などが占め 、 彼らは1年限定の住民 。
A 氏 : 毛坦廠政府 が教育に力を入れ始めたのは、 2000年代以降 で、 優秀な教師 を集め、外部から高校生や浪人生を招くため、 地元の毛坦廠中学(高校に相当)に私立高校と予備校を併設 し、 東京ドームの約5倍の敷地に校舎や寮を建て、保護者帯同用のアパートも周辺に整備 。
私 : 街では映画館やカラオケなど娯楽施設の営業を禁じ 、 ネットカフェも撤去 し、 大学合格者数が年々増える につれ、 評判を聞いた受験生が集まる ようになり、 いつしか村全体が「アジア最大の大学合格工場」と呼ばれるようになった。
A 氏 : 毛坦廠中学は外地から来る受験生 について、 母親など家族の帯同 を求める。
過酷な受験戦争 を乗り切るのは家族の支援があってこそ、との考え からだ。
朝6時半 に 授業 が始まり、 帰宅は午後11時半 で、 日曜のみ午後3時まで だが、 休みは1日もなく 、 こうした生活が、「高考」と呼ばれる大学受験の6月まで続く。
私 :こうした 背景 には、 13億人が暮らす中国の都市と農村の貧富の激しい格差 がある。
農村出身の低賃金労働者 が都市部の成長を支える構図 だが、 都市戸籍 を 持たない彼らに住み続ける権利 はなく、 人口が増え続ける北京では昨年11月、多くの出稼ぎ労働者 が排除される事件も起きた 。
農村出身者にとって、大学受験は人生を変えるほぼ唯一のチャンス と言える。
A 氏 :ただし、 経済的な発展とともに変わりつつある価値観 もあるようで、 家族主義が強く残る中国ではかつて、成功をつかんだ子供が家族や一族を支えるという考え方 もあったが、 子供が親たちの世代より豊かになれば、それでいいという考え方 も出てきた。
私 : 農村で生まれ育った親たち には、 本を読んで知識を得る機会さえなかった が、 子供には多くを学んでほしく、人生の基礎さえ築けば、あとは自分で歩ける という。
しかし、 若い受験生2人そ れぞれに 「 あなたの幸せは何ですか 」と記者が聞いたら、 「 親と一緒に過ごせる今が、一番幸せです! 」と 偶然同じ答え だったという。
でも 大学合格後は、都市化の流れでその幸せを捨てないといけないことになる 。