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Ryu-chan6708

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2018.01.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類

霊長類学者の 山極寿一京大総長 は、 山へ行くことで学問に必要な「直感力」が鍛えられる と訴える。


突然の危機に遭遇する自然では、とっさの身体の動きが生死を分ける瞬間が何度も訪れると指摘。


 ネットでいつも他者とつながり、共有することばかり考えていては五感は養われない
とも述べ、 野生のゴリラと共に暮らすように研究してきた自身の体験から、「野生の思考」の中にこそ「幸福の原点」がある とも説く。

A :最近、 視力が落ちて来た ので、 眼の健康本を読んだら、狩猟民族の視力は4.0が普通だ と書いてあった。


テレビ、パソコン、スマホの生活では視力という重要な身体情報収集能力が低下しているのを痛感 したね。

「人間らしいAI」を研究している國吉康夫東大教授 は、 人間の五感や身体運動を通して、新たなAI開発 に取り組む。

人のために本当に役立つのは、バランスの取れた『思考』が可能な、汎用性のあるAI で、 設定したプログラムや与えられたデータだけをもとにしたAIでは、突発的な事態に反応できなかったり、想定外の動きをしたりするリスク があり、「 体を動かす経験が、共感など人間らしい心のベースになる 」という。

それに加え、 内臓の働きや呼吸、心拍といった全身の動き、つまり情動も重要な研究対象で、五感を通して感じ、外界に働きかけることで、脳は様々な情報を得ており、身体は情報の源 だという。

A 国吉教授 は、さらに、 都市よりも自然な環境に身を置く方が人間は豊かな情報を得られる のでは、ともいう。

都市では特定の機能がある人工物に囲まれ、それらに行動が規定されるため、思考もパターン化されがち。

一方、自 然界では同じ場所にいても人によって得る情報が違い、人間の側からも無限に外界へいたずらを仕掛けられる。

こういった条件の下でこそ、意味のある創発が起こる という。

なぜ、今「非合理性」や「野生」が見直されるのか。

オーストラリアなどの先住民族にも詳しい比較文学者の中村和恵明大教授 は「 成長型経済は行き詰まり、環境問題も拡大し、このままでは未来は暗く、別の生き方を探すのは当然 」という。

リスクヘッジのためには多様性が重要なのに、強者によるグローバル化は一つの価値観やシステムを推し進めた。西洋起源の近代文明はどん詰まりです 」という。

A 電気などの便利なインフラに依存する都市のあり方に不安を抱く人 も増え、「 先住民族や狩猟民の暮らしを見直す動きが生じている。でも彼らは現代をともに生きる同時代人。安易に野生のラベルを貼るのではなく、長年自然と折り合いをつけてきた人々の知恵を学び直すべきです 」という。

その一つ が「 いかんともしがたいことについて深く考えつづける力 」ではないか、と 中村教授 は言う。

 「 地震や洪水、病気や死、どうしようもない不確実さや不安に見舞われる状況下 で耐え、 生きつづけるために人々は儀礼を行い、物語を共有した。文字のなかった民族は多いが、歌や舞踊、物語、儀礼がない民族はない。

それらこそが 、困難と向かい合う手段 だからで、 最速で解決することばかりに価値を置く現代社会は、こうした力を失いつつある のでは」とさらに言う。

A 成果や効率を求める都市的な思考や環境からいったん距離を置き、自然の中で五感や身体性を問い直す、それが新たな発想や可能性を探る道にもつながる。

:このブログの 養老孟司氏著『遺言。』 で、 養老 氏は、 目や耳 などを通じて受ける「 感覚 」に対して、 そこに「同じもの」を見つけ、意味に変換し、秩序を与えるのが「意識」

動物は「感覚」を使って生きるが、人間の活動の大部分は「意識」に基づく という。

 都市化が進む社会 で暮らすと「 『感覚』入力を一定に限ってしまい、意味しか扱わず、『意識』の世界に住み着いてい る」ようになり、 それはほとんど病気に近づいている という。

実際には多くの人がその息苦しさに気付き、何とかバランスをとろうとしている のだという。

以前、 昆虫採集マニア 養老 氏は「 参勤交代」を提唱 していたね。

半年ごとに、都会を離れ、田舎にいく わけだ。

A :もう、 6年ほど前 になるが、このブログの 「減速して生きる・ダウンシフターズ」 3日間連続でふれていたテーマ でもあるね。

都会に住んでいる現在 だが、とりあえず、 近所の自然林に囲まれた自然公園をできるだけ散歩道にする か。






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Last updated  2018.01.05 22:48:17
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