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私 : 昨日のブログ 「人はいかに最期を迎えるか 西部邁さんの死が問いかける」 で 西部 氏の 「自死」 に関連して 佐伯教授の「死」についての論議 をとりあげたが、たまたま、今朝の新聞のこの記事では 「終末医療」 を扱っているね。
「終末医療」でよく知られているのが「胃ろう」 だね。
口から食べられなくなると、 胃まで穴をあけチューブで胃に直接、栄養を送るので、痛みや違和感が少ないので患者の負担は少ない。
1990年代から広まり、全日本病院協会の推計では2010年度に約26万人が利用。
だが、その頃から 「安易な延命治療」といった批判が起き、イメージが悪化。
A 氏 : 寝たきりの患者が「胃ろう」にすれば、入院費だけで年数百万円かかる。
国は批判を背景に14年、「胃ろう」 造設の報酬を約10万円から約6万円(別途加算あり)まで引き下げた。
その結果、16年6月の造設数は3827件と、5年間で半減。
私 :ところが、 「胃ろう」に代わり、鼻からチューブで栄養を送る「経鼻栄養」 や 消化管が使えない場合に血管から栄養を送る「中心静脈栄養」を選ぶ患者が増えた とされる。
「経鼻栄養」 は違和感が生じやすく、 患者が管を抜きたがればミトン(手袋)などで拘束する場合も多い という。
しかし、 これらは「延命治療」という点では「胃ろう」と同じ。
A 氏 : 日本静脈経腸栄養学会 が 長期的 な 「人工栄養」の手法を全国の医師らに調査 したところ、 03年は「胃ろう」が71%で、「経鼻栄養」が24%。
ところが 14年、選択肢に「中心静脈栄養」も加えて同様の質問をすると、「胃ろう」は34%で、「経鼻栄養」が38%と逆転し、「中心静脈栄養」も17%あった。
調査の代表者の井上善文・大阪大特任教授 は「 消化管が使えるのに、『中心静脈栄養』が行われている可能性がある。感染症のリスクが大きく、コストも高いので問題だ 」という。
私 : 「人工栄養」に関する情報提供を行うNPO法人PDN(東京都)の鈴木裕理事長 は「 『延命治療』の是非を考えるなら、『胃ろう』だけ批判しても意味はない。『人工栄養』のあり方を議論すべきだ 」と 指摘 。
一方、 最期まで口から食べることをめざす取り組みもあるというが、入院患者の場合、再び口から食べられるケースは多くない 。
病院は窒息や誤嚥を懸念し、「人工栄養」での延命を優先する傾向 があるが、 食べることでリスクもあるが、人はいつかは亡くなる。
最期まで食べたいものを食べ、穏やかに亡くなるのを望む人がいれば、その気持ちに応え、最期まで口から食べることをめざして、取り組みたいという考え もある。
A 氏 : 俺の知人 で、 一時、危篤状態になったが、「中心静脈栄養」でもう1ヶ月以上もっている人 がいる。
意識はほとんどない という。
私 : 「延命治療」に対するとき「死に方」を選ばなくてはならない ね。