りゅうちゃんミストラル

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2009.07.19
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テーマ: ニュース(100302)
カテゴリ: ニュース
元CBSのアンカーマン、ウォルター・クロンカイト氏が脳疾患で亡くなった。
92歳だった。

米TVキャスター草分け クロンカイトさん死去(asahi.com)

白い花

クロンカイトと報道については、以下のページにも書いた。

報道~クロンカイトと筑紫哲也~

アメリカにとって、クロンカイトは大統領より信用できる人だった。
だからこそ、ジョンソン大統領は方針を変えた。
泥沼のベトナム戦争は、クロンカイトの批判を受けた。
その考えは多くのアメリカ人が支持していることでもあった。

クロンカイトは日本の報道にも大きな影響を与えた。
影響を受けた一人が筑紫哲也。

筑紫哲也がいない世界

筑紫が中心だった「ニュース23」はこの言葉で締めくくられた。

「今日はこんなところです」

クロンカイトもCBSイブニングニュースの終わりはこうだった。

「That’s the way it is.」
(上記朝日の記事から引用)

CBSはクロンカイトの後任に、 ダン・ラザー を据えた。
ラザーのライバルはトム・ブロコウ(NBC)。
そして ピーター・ジェニングス (ABC)。

ラザーはブッシュ大統領の軍歴詐称報道で第一線から去った。
ジェニングスも2005年に肺がんでこの世を去った。

このことだけでも時代の流れを感じる。

彼の死をきっかけに、「クロンカイトの世界」を読み直した。
第2次世界大戦ではノルマンディー上陸作戦を経験。
63年のJFK暗殺では、嗚咽しながら大統領の死を放送した。
そしてベトナム戦争。トンキン湾事件とテト攻勢。
彼が伝えたことがそのまま歴史の教科書になった。

この本で興味深かったのはシュレジンジャー国防長官とのやり取り。
「報道は愛国的であるべき」という長官に対して、彼はこう言った。

「愛国的であることは、ジャーナリストの任務ではない」

この言葉は、日本の報道にも言えることだ。

ベトナム戦争は「マクナマラの戦争」と呼ばれた。
その元国防長官、ロバート・マクナマラ氏も今月に亡くなった。

マクナマラの死とベトナム戦争

クロンカイトの死で、彼を偶像化することには抵抗がある。
しかし、彼の残した教訓は今後も忘れるわけにはいかない。

クロンカイトの冥福を祈ります


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最終更新日  2009.07.21 11:20:23


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