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2023.08.30
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最近は福島第1原発処理水の海洋放出が批判されているけれど、それに対してホリエモンは「十分に放射性物質を薄めた上で海へ排出するということが、何か知らないけど一部のマスコミと左翼の活動家みたいなアホが大騒ぎしてるんで、コイツら本当、頭が悪すぎて、“薄める”っていう概念が理解できないみたいですね」と批判している。これについて考えることにした。

●原発処理水と放射性物質とは何か

福島第一原子力発電所で放射能で汚染された水(汚染水)は、多核種除去設備(ALPS)で放射性物質を除去する処理をして、処理水としてタンクに貯蔵されている。その処理水を永久にタンクに貯蔵しておくわけにもいかないしタンクを置く場所がなくなってきたので、今後30年にわたって海洋放出されることになった。​ 復興庁 ​によるとトリチウム以外の放射性物質は安全基準を満たすまで浄化処理で取り除かれているけれど、水素の同位体のトリチウムは酸素と結合してトリチウム水になってしまうと今の技術では水からトリチウムだけを取り除くことはできない。そのトリチウムを含んだ処理水を海洋放出してよいのかということで現在中国や韓国の野党や日本の左翼とかが騒いでいるけれど、アメリカ政府や韓国政府は科学的に安全だとみなして別に問題視していない。​ 日本原子力研究開発機構 ​によると、「国が定めたトリチウム放出の規制基準値である1リットル当たり60,000ベクレルは、この濃度の水を毎日70年間摂取したときの1年間の被ばく量が1ミリシーベルトとなることを考慮して決められています」と言っている。
Wikipediaにいろいろな物質の半減期の一覧があるけれど、トリチウムは40日で9割が体から排出されるそうな。​ 核融合科学研究所 ​によるとトリチウムは自然環境中にも水1リットルあたり1ベクレル程度存在しているので人体にも50ベクレル程度存在するそうで、組織に蓄積せずに短期間で体から排出されるので放射性物質の中では毒性が少ないし、放出停止の基準値は第1原発から半径3キロ以内で1リットルあたり700ベクレルなのに、​ BBC ​によると「24日の放出開始後に発電所から3キロ以内の10カ所で採取した海水のトリチウム濃度は、いずれの地点でも検出限界値(1リットル当たり約10ベクレル)を下回っていた」そうで国の安全基準を満たしているし、国連の原子力の安全性を判断する機関のIAEAもALPS処理水を検査して国際安全基準に合致して人及び環境に対する放射線影響は無視できるほどであると7月4日に報告書を出しているので、海洋放出しても問題ないという判断は妥当だろう。トリチウムが自然の水1リットルに1ベクレル存在するのが、処理水を海洋放出して原発から半径3キロ以内で検査したらわずか10ベクレル未満で自然の状態とあまり変わらないし、1リットルあたり60000ベクレルの水を毎日飲んだとしても1年間あたりの被ばく量が1ミリシーベルトに過ぎなくて健康に影響が出ると言われている100ミリシーベルトに及ばないのだから、1リットルあたり10ベクレル未満ではIAEAが言うように人体や環境への影響は無視できるレベルだろうと文系の私でも理解できる。
週刊ポスト ​によると「日本は年間最大22兆ベクレルのトリチウムを含んだ処理水を海洋放出していく計画だが、中国では2021年だけで東シナ海に面した秦山原発(浙江省)が218兆ベクレルのトリチウムを海洋放出。福建省の寧徳原発は約102兆ベクレル、南シナ海に面した広東省・陽江原発は約112兆ベクレルを放出している。近隣諸国への通告はなされていない。韓国も2019年に釜山近郊で日本海に面した古里原発が91兆ベクレル、月城原発が31兆ベクレルを海などに放出したことがわかっている。」だそうで、福島第一原発から海洋放出される処理水のベクレルは外国よりも少ない。環境省の​ トリチウムの年間処分量の海外との比較 ​だとフランスは2018年にラ・アーグ再処理施設からイギリス海峡側に11400兆ベクレルを排出していて突出しているけれど、それでも問題視されていなくてフランスやイギリスの水産物の不買運動とかは起きていない。
ベクレルとは何かというと、​ 環境省 ​によると放射性物質は原子核が不安定なので余分なエネルギーを放射線として出して壊変して安定したら放射線を出さなくなるそうで、1秒間に1個物質が変化することを1ベクレルというそうな。つまりは処理水のベクレルが少ないほど放射性物質も放射線量も少ないといえる。日本の処理水の海洋放出を問題視するならそれ以上にベクレルが多い外国のほうが問題にならないとおかしいし、外国の海洋放出を今まで問題視してこなかった人たちが日本の海洋放出でだけ騒いで問題視するのもおかしい。立憲民主党の原口議員はABEMAに出演して処理前のデータが出ていないということにこだわって海洋放出に反対しているけれど、処理後に海洋放出されたデータで1リットルあたりのトリチウムが10ベクレル未満だと出ているのだからそこは安全だと言えるんじゃなかろうか。原口議員は生物濃縮も心配しているようだけれど、生物濃縮を調べたいなら福島をどうこう言うよりも11400兆ベクレルのトリチウム水が排出されたイギリス海峡の魚を調べればいいではないか。トリチウム以外の核種を問題視するのはALPSの処理能力やIAEAの検査の正当性を根拠なく否定することになるので、否定するなら基準値を超えているというデータを出さないと説得力がないし、基準値以下でも検出されたらだめだというのでは基準の意味がない。

●科学を理解できない人たち

ホリエモンが薄めるという概念を理解できない人たちを批判したように、物質の有害性を考えるうえで濃度は重要である。たいていの物質は量や濃度で人体への影響も違う。生きる上で必要不可欠な水だって一度に飲む量が多すぎれば希釈性低ナトリウム血症になるし、塩だって濃度が濃すぎれば高血圧になって病気を引き起こす。私のおならを大気中に放出して濃度が薄まればちょっと臭い程度で無害だけれど、数百回分のおならを濃縮した気体を寝ている人の鼻に大量に注入したら危険である。科学を理解していない人は原発の周りにだけ放射性物質があると思っているようだけれど、水素3(トリチウム)、炭素14、カリウム40、ヨウ素131とかの放射性同位体が自然に存在しているし、食べ物の中にも微量に存在して放射線を出しているけれど摂取量が少なければ特に問題を引き起こすわけでもない。普段の食事でも被ばくしているし、レントゲン検査での被ばくも、飛行機に乗るときの被ばくも、ラジウム温泉での被ばくも、人体に影響がないレベルである。一般食品の放射性セシウムの基準値は国際基準のCODEXだと1キロあたり1000ベクレルで、日本ではそれよりもさらに厳しい1キロ当たり100ベクレルを設定しているので、日本の基準に沿っていれば基本的に安全だし、基準をちょっと超えてもまだ国際基準の範囲内である。​ 環境省のサイト ​では2017年時点で「1年間に受ける日本人の平均被ばく線量は5.98ミリシーベルトであり、そのうち2.1ミリシーベルトが自然放射線からの被ばくであると推定されています」と言っている。短期間の被ばくよりも長期間の被ばくのほうが人体への影響は小さいので、短期間に何度もレントゲン検査をしたりしてむやみに大量に被ばくしないにこしたことはないけれど、日常生活ではいちいち今日は何マイクロシーベルト被ばくしたかと放射線量を気にするレベルではないし、福島第一原発の放射性物質が原因で健康を損なって死んだ人はゼロだし、放射線量よりもむしろ酒の量や二郎系ラーメンを食べる頻度とかのほうが健康への影響が大きい。科学的に安全な被ばく量であるにもかかわらず、被ばくすること自体が不安でしょうがない人たちは強迫性障害やノイローゼとかの精神病の領域である。1リットル当たり10ベクレル未満のトリチウム水が不安でもう東北の水産物を食べないと言っているような神経質な人は水も飲まなければよい。なにせ雨水とかの自然の水1リットルにはトリチウムが1ベクレルも含まれているのだから、水を飲まなければさらに安心できるだろう。
原発処理水に含まれる放射性物質もIAEAが検査して人や環境への影響は無視できる程度だと言ったのだから、問題視する理由もない。外国の原発が日本より多い放射性物質を海洋放出していようがIAEAが問題ないと言うのであれば問題ない。科学者の中にはIAEAの基準を疑問視する人もいるとマスコミが取り上げているけれど、それはその科学者とIAEAが議論して科学的に真偽を検証するべき問題だし、IAEAのコンセンサスに反する一部の科学者の意見を聞いて政府が政策を決めるのならそっちのほうが中立性を損なって癒着が疑われて問題になる。IAEAは海洋放出を承認したわけではないとマスコミは取り上げているけれど、だからといってIAEAが海洋放出に反対しているわけでもないし、そもそも国連の検査機関に各国の政策を承認する権限があるわけでもない。IAEAがどうのこうのと批判すること自体が無理筋である。
しかし左翼活動家はとにかく原子力に関わるものには反対だという反原発思想で批判するか、とにかく日本を批判できれば批判するという反日思想で批判するので、IAEAや政府とかの科学的データを検査する権威を否定したり、論理を捻じ曲げて詭弁を言ったり、科学そのものを否定したりするようになる。頭が悪くて科学を理解できない人や論理の矛盾に気づかない人もいるだろうし、科学を理解したうえで日本を批判できる材料ならなんでも利用する反日活動家もいるだろう。
例えばいま中国で塩が放射線に効くと言って塩を買い占めている連中や、東北の飲食店に嫌がらせの電話をしている連中や、中国の日本人学校に石や卵を投げている連中は教養がなくて科学や海流が理解できない本物の馬鹿である。中国の科学者はたぶん原発処理水の海洋放出が科学的に問題ないと理解しているだろうけれど、中国共産党は日本に圧力をかけるちょうどいい口実ができたので水産物を禁輸しているのだろうし、中国のコロナ対策失敗や不動産バブル崩壊による不景気の批判が中国共産党に向かないように不満のガス抜きに愚かな人民の批判の矛先を日本に向けようとしているのだろう。しかし中国人がガイガーカウンターで周りのものを測りだしたら上海の建材に基準値を超える放射性物質が含まれていることが判明したり、陳薇羽によると内モンゴルのオルドスの炭鉱を露天掘りしたらウラン混じりの粉塵が飛散して急性放射線症候群でドライバーが死亡したそうで、情報統制されているので事実かどうかは不明だけれど日本の原発処理水の海洋放出の危険性を煽るほど中国のほうがもっと汚染が深刻で危険だと周知されてしまうブーメランになっている。東日本大震災で原発事故が起きたときにも韓国人が日本の放射能汚染を批判して旅行に行かないとか不買するとか騒いでいたけれど、韓国の放射線量が日本よりも高いことは無視して日本は危ないと批判するのは反日に目がくらんで自己矛盾に気づかない馬鹿である。ちなみに在韓国日本大使館が​ 日本と韓国の放射線量 を紹介しているけれど、8月30日時点で福島県の富岡が0.096μSv/h、東京は新宿が0.036μSv/h、ソウルは0.146μSv/hで、どれも安全な水準である。
中国の底辺層みたいに情報統制されてろくに教育を受けられなくて科学を理解できなくて民度が低い人や、一応教育を受けても頭が悪くて科学を理解できない人がいるのは仕方がない。頭が悪い人は放射線やウイルスや5Gとかの肉眼で見えないものの存在が理解できなくて、その存在を情報から推論して論理的整合性をつけることができないので、塩を買い占めるような非科学的なことをやりだしたり陰謀論を言い出したりする。わからないことはわからないと認めておとなしく専門家の意見を傾聴しておけばよいのに、見当違いの言動をして騒ぎだすから馬鹿と蔑まされる。無駄にわめきたててデモをしたりするエネルギーを勉強に使えばいいのに。

●科学を理解できないマスコミ

頭が悪くて科学を理解できない馬鹿な社会的弱者はどの国にもいるけれど、弱者に寄り添うということは弱者の言い分を代弁して拡散することではない。正しい情報をわかりやすいように教えるのが本来のマスコミの役割だろうに、某新聞は左翼思想の宣伝機関になって馬鹿をカモにして購読者を喜ばせるための偏向報道をしている。これはマスコミは文系だから科学が理解できないというだけの問題でなくて、根底に親中・親韓・反日思想があるので科学的な事実を無視してでも日本を批判しようとしている。問題ないことを問題視して騒ぎ立てること自体が人的リソースの無駄だし、左翼は政府の予算の無駄を批判しているくせに自ら無駄を引き起こしていることには無自覚である。そのうえマスコミが処理水を汚染水と呼んで安全な東北の水産物に対して汚染されているかのようにミスリードして風評被害を引き起こしている。馬鹿な人にも人権があるので個人的に馬鹿なことを言う自由もあるけれど、社会的な影響力が大きいマスコミが組織として科学的根拠がない馬鹿な主張を喧伝して国益を損ねるなら相応の罰則や規制を受けるべきだろう。





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最終更新日  2023.09.15 14:03:51
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