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佐古忠彦「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
沖縄の政治家 、 瀬長亀次郎
さんの記録です。 元町映画館
で見ました。昔、筑紫哲也の報道解説番組で見かけたアナウンサー、 佐古忠彦
さんが資料を集めて作ったドキュメンタリーでした。 「映画」
という感覚で見ると、少し失望する感じでしたが、テレビの特集番組としてみるなら、問題ありません。観たのは
「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
です。
何よりも、 瀬長亀次郎
を、丁寧に、忠実に描こうとしている気持ちが伝わってくる映画でした。
歴史を書き換えたり、出来事がなかったことにする風潮が蔓延している世相に対して、 「ほんとうのこと」
を言い続けた政治家がいたこと。今となってみれば 「瀬長君とは立場が違う」
などと紳士的な口調で言いながら、 「核兵器配備の密約」
のシラを切り続け、いけシャアシャアとノーベル平和賞まで手にした政治家がいたこと。沖縄に米軍基地があることを、 「日本」
という国家にとって 「当然」視
する風潮を無反省に煽り続けている政治家がいたし、今もいること。
どの政治家が 「まともなこと」
を言っているのか、立場によって変わる問題ではないということを、なんとか伝えようと映画を作った人たちがいる。その 「努力」と「誠意」
が伝わる映画だった。
「基地はいらない」
と言い続けた 瀬長亀次郎
の 「まともさ」
は決して古びない。時代や国を越えた 「まともさ」
だとぼくは感じました。
何を学ぶとか、知るとかいうことを越えて、 辺野古に新しい基地はいらない。
単純なことだ。基地は戦争の道具なんだから。帰り道で、そんなふうに思いました。
(画像はチラシの写真です。)
監督 佐古忠彦
プロデューサー 藤井和史 刀根鉄太
撮影 福田安美
音声 町田英史
編集 後藤亮太
音楽 坂本龍一 兼松衆 中村巴奈重 中野香梨 櫻井美希
テーマ音楽 坂本龍一
語り 山根基世 役所広司
キャスト瀬長亀次郎
2019
年 128
分日本2019・09・18元町映画館no178
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