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カレル・チャペック
は、なかなかな「童話」の書き手でもあります。いちばん有名なのがこれです。 「お医者さんのながいながい話」
。岩波のジュニア新書にラインアップされていますが、「絵本」としても数通りあると思います。探してみると、まだ手に入る「新しい」絵本の一つが見つかりました。ぼくが読んだのは 関沢明子さん
の訳で、 関美穂子さん
が絵を描いている フェリシモ出版
というところが出している本です。
ページを繰るとこんな感じです。
次から次へとやってくる「お医者さんのながい話」を聞く羽目になる主人公がこの人です。ヘイショヴィナという山の中に住んでいる魔法使いの マギアーシさん
ですね。
で、彼のところにやってくるお医者さんがこの方です。
フロノツの医者
と呼ばれていますが、名前はどうでしたかね?お医者さんの前を走っているそばかすの少年が、魔法使いの 弟子でヴィンツェク君
です。
マギアーシさん
のもとに駆け付けた フロノツの医者
は、一人では処置しきれないと、他のお医者さんも呼ぶことをすすめます。
やって来たのがこの方々ですね。三人やって来ましたが、このお医者さんたちは治療にかかる前に、なぜだか「お話」をしたがるんですね。
マギアーシさん
はこの 3
人がやってくるまでに、 フロノツのお医者さん
から 「なが―いお話」
を聞かされているのですが、この 3
人も、題名の通り、それぞれ 「なが―いお話」
をしないでは気が済まないようです。
というわけで、 「アンズの種」
をのどに詰まらせただけの マギアーシさん
は息をするのが苦しくってたまらないにもかかわらず、次から次へとお話を聞く羽目にになるんです。
えっ? マギアーシさん
の病気は 「アンズの種」
を詰まらせただけなのかって?。そうですよ。背中をドンとでも押せば解決しそうな出来事ですよ。にもかかわらず、お医者さんのお話を聞いた魔法使いは、「人生」について深く考え込んでしまうことになるんです。
それで、のどに詰まった種はどうなったかって?そういうことは、この絵本を読んでいただくより仕方がないですね。
いやはや、それにしても、なかなかシャレた工夫のこらされたお話でしたよ。ぼくは、愉快な仲間の チビラちゃんたち
にプレゼントしてしまいましたね。
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