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2021.05.10
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​​ 金子都美絵「一字一絵」(太郎次郎社エディタス)
​​​後ろから乗りかかるように抱きつき・・・​​


漢字一文字に一景の挿絵が描かれています。たとえば 第七場 のこのページでは、こう書かれていて、篆刻というのでしょうか、隷書以前と思われる字体が判で押してあるようです。
男と女が、簾ごしに見る影のように描かれています。


 ページを繰れば、こんな字形があります。
​ 漢字は ​「色」​ です。​
​​​  「篆書」 (?)の形がシンプルに描かれていて、解説が添えられていますが、文言は 白川静 「字統」 のもののようです。​​​
 隣のページに著者の言葉があります。
​​ 〈人〉 ​​ 〈卩〉 (せつ) からなる字。ひざまずく人(卩)の後ろに人がいて、乗りかかるように抱いている形の字。​​
 つまり、人が人と交わることをあらわしている。
​  「字統」 には 「顔色などという字ではなく、男女のことをいう字。飲食男女は、ひとの大欲の存するところ」 とある。​
​ 同じように人が後ろから乗りかかる形でも、獣の上に人が乗る形に作られている字は 〈犯〉 だ。​
​  ​​もちろん、面白がってこのページを紹介したのは、 シマクマ君 の趣味というか、品性のなせる業なのですが、面白がった理由は ​「色」​ から ​「犯」​ への連想のながれでした。
 ところで、今回、この本にたどりついたのには訳があります。​​
話すと長くなりますから端折りますが、コロナ騒動二年目に突入する春の関心が 「論語」 「春秋戦国時代」 「白川静」 という、ぼくなりには一連なりの興味が湧いてきて、とりあえず、絵本で確認という感じです。
​​ 大人向けの「絵本」というか、 金子都美絵さん がフェイスブックに​ 「漢字の物語《一字一絵》」 ​と題して投稿していらっしゃる記事の書籍化のようです。見くらべてみて、ぼくはこっちの方が気に入りましたが、リンクを貼っておきますからどうぞ。
​金子都美絵さん​ 「絵で読む漢字のなりたち」(太郎次郎社エディタス) が10年ほど前に評判になった方ですが、 白川静 が読み解いた、漢字の、もっとも初期の「字形」の紹介者で、子供向けの「漢字かるた」とかのデザインもなさっているようです。​​

​ 本書にのっているのは 二十八場 二十八文字 ですが、のんびりページをめくっていて 篆書 の象形の形が、だんだんと自分の頭の中にうかび始めてくる経験が、なかなかスリリングです。 「常用字解」 「字統」 などのような辞書だけ見ていても、こんな感じにはならない気がします。​
​ 最後に、二十八文字の 「絵」 の中で、 「うーん、そうか!そうだったのか!?」 とうなったのがこの絵です。


​ 
この絵を見て 「漢字」 はわかりますか?


​ 答えは、ご覧のように ​「究」​ です。​
​ 真ん中の 「九」 は竜が身を屈めている形だそうです。穴の中で身をかがめる竜は何をしているのでしょうね。
 やがて「究める」と使われた漢字です。そこにあるイメージは著者によれば上の絵ですが、どうも、それだけには収まりきらない気もしますね。
 時々、こういう場所に戻ってくるのも悪くないですね。いかがでしょう。




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最終更新日  2021.05.29 02:30:29
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