・・・・・・・・半農半Xという生き方~スローレボリューションでいこう。

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塩見直紀(半農半X研究所)

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2010.01.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
六月  茨木のり子

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

(茨木のり子詩集『見えない配達夫』童話屋より)


暑い夏、田んぼや畑で汗をかいていたら、

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

という部分をよく出されます。

いい村ですね。


今日のぼくはなぜだか、
3つの「どこかに」


どこかに美しい村はないか

どこかに美しい街はないか

どこかに美しい人と人との力はないか


が気になりました。

広い世界、きっとどこかにそれはあるのでしょう。

ぼくが求めているもの。

茨木のり子さん風に表現すると

どこかに美しいことばはないか

です。

どこかに半農半Xなこころをぴたりと
あらわしたような美しいことばはないか、と。


ぼくは

世界÷自分のテーマ=!

という公式をもっています。


世界は広いので、自分のテーマに関することを
世界から編集すると宝物がいっぱい。

本も映画もミュージアムも学校もできる
という考え方です。


半農半Xのこころ、思想、哲学、知恵、モデルなどを
求めるぼくの場合、

ヒントは日本の農村にも街にも、
台湾、中国、韓国にも、バリ島にも、

ロシアのダーチャにも、キューバにも
イギリスにも、北欧にも、南の島々にも
どこにでもいっぱいあると思うのでした。

自分のテーマの世界編集、地球編集。

おおげさですが、そんな感じです。


どこかに美しいことばはないか

ぼくは日々、そんな気持ちで生きています。

そしたら、世界は応えてくれる!

面白いものですね。


デジタルメディア研究所の橘川幸夫さんが
昨秋、綾部に来てくださったとき、

立命館大学産業社会学部の准教授
高嶋正晴さんとのご縁を創ってくださいました。

先日、ESD×生物多様性の会@京都で
縁が深くなり、
メールでやりとりさせていただいているなかで

高嶋さんが以前、『長州新聞』
(2003年7月3日付)に書かれた
「私の読んだみすゞの詩」という
エッセイの存在を知ることになりました。

ちょうどソニー・マガジンズから
『半農半Xという生き方』を上梓したころです。

どこかに半農半Xなこころをぴたりと
あらわしたような美しいことばはないか

と呼びかければ、世界は応えてくれるのですね。

高嶋正晴さんに了解いただきましたので
ご紹介(=地球知化)させていただきます。

* * *

「私の読んだみすゞの詩」 高嶋正晴

みすゞの詩に出会ったのは、詩を自覚的に読むようになって
間もない、五年ほど前のことだったように思う。以来、金子光晴、
山之口獏、茨木のり子、そして、韓国の「星うたう」詩人・尹東柱
(ゆん・どんじゅ)らとともに、私の好きな詩人の一人となった。

私が初めて読んだのは、「みんなちがって、みんないい」の
「私と小鳥と鈴と」だったが、その他、「夢売り」や「青い空」、
「船の唄」なども、愛着のある一篇である。

私にとってみすゞの詩の魅力は、彼女のまなざしにある。それは
けっして自己の内だけで閉じず、他の人間存在や自然存在へも
向けられる。そこにこめられた共感と敬意とともに、世界は、それら
諸存在からなる重層的で、美しく豊かな奥行きをもつものとして
表現される。

それゆえ、子ども向けとされることもある彼女の詩の世界は、実は
大人にとってこそ、より奥深いものとして立ち現れてくるように思う。
そういう意味で、とりわけ印象に残るのは、「不思議」という一篇
である。

私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀に光ってゐることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の葉たべてゐる
蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
たれもいぢらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰に聞いても笑ってて、
あたりまへだ、ということが。

私にとってこの詩が印象的なのは、日常の風景に不思議を見て取る
感受性の瑞々しさだけでなく、そんな純粋ともいえる感受が、最後の
一節で、(おそらく大人たちから)「あたりまへ」と一笑に付される
ところだ。

私たち大人は、世の中のことや自然のことなど、その外界の諸々を、
「あたりまへ」や常識の一言で片づけ、それらに対する感受や判断を
棚上げにしてはいないだろうか。

そうして、私たちは、みすゞが見事に示してみせた、感受をきっかけ
とする他の諸存在への関心を、一笑に付してしまっているのかもしれない。

経済学、とりわけ市場主義の父祖として知られるアダム・スミスは、
道徳哲学者でもあった。彼がその著『道徳感情論』で力説したのは、
想像力こそが他者への共感を生むということだった。そして、みすゞの
詩が教えるのは、感受の力こそが、そうした想像力を発動させるのだ
ということだ。

世界がますます小さく、複雑になるなかで、私たちはこれまでの常識が
通用しないことを思い知らされ、他の諸存在を感受し、想像し、共感する
力があらためて要されている。

他の諸存在への共感と敬意をそなえた世界がどれほど美しく奥深いもの
であるのか、みすゞの詩は、そのことを鮮やかに実感させてくれる。

(2003/07/03 『長周新聞』掲載)

* * *

みなさまもぜひ

世界÷自分のテーマ=!

な宇宙をお楽しみください。


高嶋さん、ご快諾くださりありがとうございます!

またいつかご研究とコラボできますように。
今後ともよろしくお願いします!

●半農半Xをお話しする予定2010(※は非公開) 

・01月23日(山梨・甲府)= パルシステム山梨オープンカレッジ 山梨初!
・01月24日(大阪・梅田)= 田舎暮らしセミナー(移住・交流推進機構)
・01月28日(京都)=里なび研修会in京都(環境省)
・01月30日(東京・銀座)= 暮らしの安心・安全セミナー
・01月31日(滋賀・守山)=(菜園家族&半農半X)
市民フォーラム2010 変えよう・守山@エルセンター
・02月01日(綾部)=大学院大学研究会※
・02月03日(富山)=富山市内・午後=富山初!
・02月06日(長野・飯田)=長野県有機農業研究会(第30回大会)=長野初!
・02月07日(長野・安曇野)=安曇野地球宿
・02月15日(?)
・02月19日(京都)=研究会(NPO法人)※
・02月24日(東京)=講座(NPO法人 夜)  
・03月02日(神戸)=神戸大学フォーラム(対談ほか) 
・03月04日(愛媛・?)=愛媛初! 
・03月28日(京都)=公開講座(企業・市民) 
・07月10~12日(綾部)=綾部ツアーfrom東京 
・08月07日(京都)=芸術大学特別講座 
・08月19日(?) など

●訪問くださったみなさまへの
今日のお土産(エックス・ミッション系)のことば・・・

いけばなでは、花材が本来持っている美しさを引き立たせるのが主目的。
ですから、華道家の意図よりも花の個性を優先します。

もし、太陽に向かって伸び上がるようなデザインを考えていたとしても、
崖にかかったように垂れ下がる枝が入荷すれば、その枝のおもしろさが
生きるデザインに修正します。(中略)

私たち華道家は、花を使って自己表現するのが仕事ではありません。
だから、無理をして自分の我を押し通す必要はないのです。

個性を前に前にという風潮の昨今ですが、むしろ自分は一歩引いて、
花が本来持っている美しさを引き立たせる役目に徹する。

それでもやはり祖父のいけた作品と私がいけた作品が違うのは、
きっとそこに消そうと思っても消しきれない内なる個性というものが
出てくるからでしょう。

無理をして個性的になんかならなくてもいい。
誰もが魅力的な個性を内に秘めているのですから。

3歳から当代家元笹岡勲甫氏から指導を受けた
華道未生流笹岡次期家元・笹岡隆甫さん(1974年生まれ)のことば
(京都新聞2008年11月9日より)

●今日のインスピレーションワード
(キーワード、コンセプト、キャッチフレーズ…)・・・

ナマケモノ倶楽部といくブータンGNHツアー2010・春

3月18日  成田発、
3月27日  現地発、
  28日朝 成田着(9泊11日)

訪問くださり、尊尊我無です。
今日も明日もすてきな1日でありますように。
───────────────────────────
【ニューコンセプト&スローレボリューション】
半農半X研究所 塩見 直紀(京都・綾部) 2010.01.19

「X」=mission, calling, lifework, dream, social collaboration...
───────────────────────────
塩見直紀ホームページ





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Last updated  2010.01.20 04:50:36
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