『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第43話「命かけたんだ」
医療忍者はナルトたちが戦う赤服の忍に目を奪われている。チョウジはその隙に、医療忍者を羽交い締めにする。
赤服の忍は、後ろから忍び寄った影首縛りの術をかけられていた。このレベルの敵である。接近していないと効果が得られないため、シカマルは自ら敵を羽交い締めする。そして……。
「チョウジ。サンキュ……」
チョウジが医療忍者から離れたときには、こちらもすでに影真似の術に縛られていた。赤服忍より力のない医療忍者は、影真似の術で押さえることが可能だったのだ。
「今だ! ナルトは医療忍者! サスケはこの赤服! お前らの必殺技ぶちかませっ!!」
「だけど……」
「大丈夫だナルトっ! 螺旋丸は見たことねーが知識として知ってる! 加減出来る技だろ? それにこいつなら自分の医療忍術で自分の体治せるっ! キバの治療には問題ねぇ! それから影真似の術中は相手と一緒にオレも動いちまうから、二人同時に攻撃してくれ!」
シカマルはグイグイ影を締め付け息を切らしながら、声を振り絞る。
「ぐっ……こいつ……こんな影……!!」
赤服忍は、シカマルの影をグイグイ押し戻す。
「そーじゃなくてっ、千鳥は勢いあるから途中で止められないってば! お前まで貫くぞ!」
「……いーことじゃねぇか。こいつを確実にしとめられる……」
シカマルは影を縛り必死で汗を流しながら、不敵に笑う。
「何がいいんだってばよっ! お前死んじまう――」
「キバは命かけたんだっ!!」
シカマルは、腹の底から怒鳴った。ナルトも、そして他の忍も、全員シカマルに目を向ける。
「命、かけたんだ……。オレや仲間のために……。だからキバの為にもオレたちは……!!」
シカマルの言葉は、新米忍全員の胸に、様々な形で響いた。
「うおおおおぉぉぉー!!!」
ナルトは医療忍者に突進しながら、すばやく分身を一体出現させ螺旋丸を練り上げる。
「シカマル……。そう言ったからには、動くんじゃねぇぞ」
サスケは写輪眼を発動させ、手をバチバチさせる。そして、赤服の男めがけて一直線に突進する。シカマルは渾身の力を振り絞りもがく敵を押さえる。
「螺旋丸!!」
「千鳥!!」
二つのまばゆい光が、辺りを覆った。螺旋丸は、確実に医療忍者の腹に当たり、見事敵を失神させた。
千鳥は、赤服忍の胸をつらぬき……そしてシカマルを裂いた。
ナルト『次回は……シカマルっ……!!』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
700000HIT御礼 ナルト絵 July 3, 2010
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