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前回のブログで今回の会計士試験に失敗した人に共通した勉強方法の特徴として1. 講義をないがしろにしている。(見ない、もしくは倍速で見る)2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。3. (1&2の結果)理解不足のまま、答練などの総合問題を解くことで満足する。の3点を挙げましたが、これらは前回にも言ったように記憶のメカニズムを考慮すると非常に効率が悪いのです。今回はまず、2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。という点について記憶のメカニズム(雑誌「Think! 2005年春号」掲載、池谷裕二氏の「記憶力を鍛える方法」から引用させて頂いてます)の点から「なぜ非効率なのか」を考えてみたいと思います。そもそも記憶の実体は脳科学的にはシナプス結合の強さの増強です。シナプスとは神経回路に含まれる神経細胞どうしの接点のことですが(あまり詳細な話はこのブログの趣旨ではないので省略しますが)、つまり神経細胞どうしが強く結びつくことが「記憶」というわけです。さらに、海馬(ここでは記憶を蓄積する神経細胞を持つ脳の器官と考えてください)の神経細胞を繰り返し刺激することでシナプスの結合が強くなることが科学的に証明されています。で、要は何が言いたかったかというと、記憶とは繰り返し海馬を刺激することで作られる、つまり繰り返し復習することが記憶を蓄積するためには必ず踏まなければプロセスだということです。もっというとその記憶の対象に興味を示している場合、シータ波が発生しますが、シータ波のリズムで刺激されるとより効果的に記憶することがわかっています。皆さん興味を持っていること(例えば趣味なんかで車が大好きな場合なんか)はものすごい詳しく覚えてたりしますよね~。あんな感じです。ここまで長々と書いてしまいましたが、言いたかったことは「記憶するためには復習は絶対の鉄則」ということです。おそらく、受験勉強を始めてすぐの段階では膨大な範囲のインプットを要求され、「あれもこれも覚えることがいっぱいでたいへ~ん!」って感じで、ついつい復習をおろそかにして、まだ記憶の定着が図られていないまま、新しいことに手をつけてさらにそれも中途半端なまま次に・・・。最終的に今まで習ったことをほとんど忘れてしまってまた最初から っていう繰り返しでどんどん泥沼に陥っていく人をよく見かけます。「急がば回れ」の格言の通り、立ち止まることが結果的に効率的だったりするのです。さて、ここで気になるのは「復習をどのくらいの頻度で、どのくらいの回数しなければならないのか」という問題です。効率的な学習にはできるだけ無駄を省きたいですからね。次回はこの問題について考えたいと思います。
2006年11月21日
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やりました。なんとか無事に2科目合格を果たしました。今回の試験は会計士補にとってもかなり厳しかったみたいで、自分の周り数人に聞いてみても2科目合格者はあまりいない状況です。僕にしても前回の書き込み(8/4時点)では、進捗状況が思わしくなかったため一時は間に合わないか・・とも思ったけど、なんとか自分のやり方を信じてやり遂げた結果合格できたと思ってます。まあ、試験休暇に入ってからは結構頑張ったんだけどね。とりあえず租税法は講義を(全て見終わるためには)一日一回分見る必要があったから、午前と寝る前で合計2時間半程度は毎日見て、昼間に学校で復習をやれるだけやりました。結構毎日講義見て、復習してっていうのはつらくて、何回か逃げ出しそうになったけど、妥協をせずに最後まで決めたことをやり通したことが、結果に結びついたんだと思います。ところで、本題に入りたいのですが、何故短期間で2科目合格を果たすことができたのか。ぶっちゃけ、試験休暇に入る前の勉強の進捗状況は決して周りを見ても進んでる方ではなく、むしろ下から数えた方が早いぐらい。それが残り20日程度でいかに合格ラインまでもっていくことができたのか。前回のブログで「周りの人の話を聞いてる限り、同じ時間を使うのにも無駄が多そうだなって思います」って書いたけど、この勉強の仕方ではきついだろうな・・ って思ってた人はことごとく落ちてました(または科目合格)。それらの人の勉強方法に共通してたことは1. 講義をないがしろにしている。(見ない、もしくは倍速で見る)2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。3. (1&2の結果)理解不足のまま、答練などの総合問題を解くことで満足する。上記三点の結果、3週間程度の貴重な試験休暇を効果的に利用できないまま、本番に臨み、結果はおもった通り・・・では何故このような勉強の仕方が効果的ではなかったのか。それは記憶のメカニズムにも大きく関連してきます。次回は、自分はどのような勉強方法をとったのかを具体的に挙げていきながら、なぜその方法が有効と考えたのかにも触れつつ書いていこうと思います。
2006年11月20日
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