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前回のブログで今回の会計士試験に失敗した人に共通した勉強方法の特徴として1. 講義をないがしろにしている。(見ない、もしくは倍速で見る)2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。3. (1&2の結果)理解不足のまま、答練などの総合問題を解くことで満足する。の3点を挙げましたが、これらは前回にも言ったように記憶のメカニズムを考慮すると非常に効率が悪いのです。今回はまず、2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。という点について記憶のメカニズム(雑誌「Think! 2005年春号」掲載、池谷裕二氏の「記憶力を鍛える方法」から引用させて頂いてます)の点から「なぜ非効率なのか」を考えてみたいと思います。そもそも記憶の実体は脳科学的にはシナプス結合の強さの増強です。シナプスとは神経回路に含まれる神経細胞どうしの接点のことですが(あまり詳細な話はこのブログの趣旨ではないので省略しますが)、つまり神経細胞どうしが強く結びつくことが「記憶」というわけです。さらに、海馬(ここでは記憶を蓄積する神経細胞を持つ脳の器官と考えてください)の神経細胞を繰り返し刺激することでシナプスの結合が強くなることが科学的に証明されています。で、要は何が言いたかったかというと、記憶とは繰り返し海馬を刺激することで作られる、つまり繰り返し復習することが記憶を蓄積するためには必ず踏まなければプロセスだということです。もっというとその記憶の対象に興味を示している場合、シータ波が発生しますが、シータ波のリズムで刺激されるとより効果的に記憶することがわかっています。皆さん興味を持っていること(例えば趣味なんかで車が大好きな場合なんか)はものすごい詳しく覚えてたりしますよね~。あんな感じです。ここまで長々と書いてしまいましたが、言いたかったことは「記憶するためには復習は絶対の鉄則」ということです。おそらく、受験勉強を始めてすぐの段階では膨大な範囲のインプットを要求され、「あれもこれも覚えることがいっぱいでたいへ~ん!」って感じで、ついつい復習をおろそかにして、まだ記憶の定着が図られていないまま、新しいことに手をつけてさらにそれも中途半端なまま次に・・・。最終的に今まで習ったことをほとんど忘れてしまってまた最初から っていう繰り返しでどんどん泥沼に陥っていく人をよく見かけます。「急がば回れ」の格言の通り、立ち止まることが結果的に効率的だったりするのです。さて、ここで気になるのは「復習をどのくらいの頻度で、どのくらいの回数しなければならないのか」という問題です。効率的な学習にはできるだけ無駄を省きたいですからね。次回はこの問題について考えたいと思います。
2006年11月21日
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やりました。なんとか無事に2科目合格を果たしました。今回の試験は会計士補にとってもかなり厳しかったみたいで、自分の周り数人に聞いてみても2科目合格者はあまりいない状況です。僕にしても前回の書き込み(8/4時点)では、進捗状況が思わしくなかったため一時は間に合わないか・・とも思ったけど、なんとか自分のやり方を信じてやり遂げた結果合格できたと思ってます。まあ、試験休暇に入ってからは結構頑張ったんだけどね。とりあえず租税法は講義を(全て見終わるためには)一日一回分見る必要があったから、午前と寝る前で合計2時間半程度は毎日見て、昼間に学校で復習をやれるだけやりました。結構毎日講義見て、復習してっていうのはつらくて、何回か逃げ出しそうになったけど、妥協をせずに最後まで決めたことをやり通したことが、結果に結びついたんだと思います。ところで、本題に入りたいのですが、何故短期間で2科目合格を果たすことができたのか。ぶっちゃけ、試験休暇に入る前の勉強の進捗状況は決して周りを見ても進んでる方ではなく、むしろ下から数えた方が早いぐらい。それが残り20日程度でいかに合格ラインまでもっていくことができたのか。前回のブログで「周りの人の話を聞いてる限り、同じ時間を使うのにも無駄が多そうだなって思います」って書いたけど、この勉強の仕方ではきついだろうな・・ って思ってた人はことごとく落ちてました(または科目合格)。それらの人の勉強方法に共通してたことは1. 講義をないがしろにしている。(見ない、もしくは倍速で見る)2. 新しい論点を学んだ後の復習が少ない。3. (1&2の結果)理解不足のまま、答練などの総合問題を解くことで満足する。上記三点の結果、3週間程度の貴重な試験休暇を効果的に利用できないまま、本番に臨み、結果はおもった通り・・・では何故このような勉強の仕方が効果的ではなかったのか。それは記憶のメカニズムにも大きく関連してきます。次回は、自分はどのような勉強方法をとったのかを具体的に挙げていきながら、なぜその方法が有効と考えたのかにも触れつつ書いていこうと思います。
2006年11月20日
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いよいよ会計士試験まで1ヶ月を切ってしまいました。現在の勉強の進捗状況は・・・租税法・・・もうすぐ法人税法の講義を一回聴き終わる監査論・・・まだ手をつけておらずっていう感じでかなりやばめです。。でも明日から仕事も試験休暇に入り、試験日までは受験勉強に専念できそうです。残り二週間と少し正直現在の受験勉強の進捗状況を考えたらきついかもしれません。でも、まだあきらめたわけではなく、むしろ受かる気満々です^^;というのも、周りの人(同じ監査法人の同期や先輩、後輩)の進捗状況を聞いていると、租税法は講義を一通り聞き終わったという人も結構いますが、勉強方法を聞いてみると、かなり効率が悪そうで、逆転はあり得るな~って思ってます!では、どこが非効率なのか?それは(だいぶ)前に書いたように短期間で合格するための戦略的な学習ができていないと思われるからです。前にも書いたように戦略的な学習とは1.受験までに使用できる総時間の効果的な分配(限られた時間を膨大な出題範囲の中でどの分野に重点的に配分するか)2.単位時間当たりの学習の効果(時間の消費に対する効果をどうすれば最大にできるか)の二点に尽きるわけです。1に関しては・会計士補は2科目しか受験しなくていいこと・仕事をしていて時間が足りない人は不要な論点を切らざるを得ないため、時間の配分は大事な論点のみに嫌でも集中することになるという理由から、まあ大体問題なくみんなできているようなのですが、難しいのは2の方です。周りの人の話を聞いてる限り、同じ時間を使うのにも無駄が多そうだなって思います。では、どこが無駄なのか?というのはまた次回に書きたいと思います^^;引っ張りすぎてすみません!
2006年08月04日
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みなさん(って言っても、もはや常連さんはいないかな^^;)御無沙汰してます。書き込むのは本当に久しぶりな気がします。実は仕事以上に大変な出来事がありまして。。(言い訳)ようやく落ち着いたので、これからはまた気持ちを改めて書き込みたいと思います。ところで二次試験に去年合格したとは言え、新試験制度への移行に伴い、残りの二科目(租税法と監査論)くぉ来年以降受験しなければなりません。監査論はともかく、租税法は前回の二次試験で勉強してないため、働きながら勉強するのはそれなりに大変です。。で、またまたTACに通うことになったのですが、9月に会計士補のための講座が開講して以来全く勉強してません・・・マジでそろそろやばいっス!ということで、これから監査論と租税法を勉強していこうと思ってます。最短で合格に向かうためにどのように戦略を立て勉強していくか随時公開して行こうと思ってますので、暇な人は覗いて見てくださいね!
2005年12月28日
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10月に入って中間決算といこともあり、めちゃめちゃ忙しいです。10/2が最後の休みで、それ以来ずっと休んでません。。今週の土日ももちろん出勤です。まだこの忙しさはしばらく続きそうです。でも、忙しさとは裏腹に、体は意外と元気なんだよね~。やっぱ毎日仕事が暇より、締め切りに追われながら大忙しで仕事をしているほうが、気が張ってるせいか仕事も不思議と苦痛じゃないんだよね、ということで、日記はしばらく書いていませんが、もうしばらく再開までお待ち下さい。。
2005年10月21日
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更新遅くなっちゃいました。。前回「日本に郵便局はいくつあるでしょうか?」という問題を出しましたが、皆さんは解答を考えましたか?まあ、郵便局に関してはホットな話題だったので、実際の郵便局の数を知ってる人もいたかもしれませんね~でも、この問題で聞いてるのは「実際に郵便局がいくつあるか」ではなくて、郵便局の数を知らない場合に、どうやって推定するかそのプロセスなのです。解答に関してはyoshyさんの日記を参考にしてください。恥ずかしながら、僕の考えた解答も載ってますので・・・
2005年09月29日
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前回まで会計士試験における戦略について書いてきましたが、今日はちょっと休憩して頭の体操でもしてみたいと思います。yoshyさんが戦略コンサルティングの面接におけるケース問題を出題してくれてますので、みなさんも頭の体操って思って考えてみてください。******** 以下はyoshyさんの日記より ****************何も見ないで、5分程度で考えて、あまり書き直し等をしないで答えてみてください。今日は、初級編です。これからいよいよ就職活動の学生さんもどうぞ「日本に郵便局はいくつあるでしょうか?」********************************************************っていう問題です。皆さんどうですか?もちろんネットで調べて「いくつあります」なんていうのはなしです。知っているかどうかの知識を聞いているのではなくて、知らない(答えのない)問題に対してどのようにアプローチして解答を導き出すかを聞いてるからです。なので、ちゃんと根拠を示した上で「いくつぐらいあると推定される」かを考えてみてください。以前書いたように会計士試験ではこのような正解のない問題は出題されないので、どのように考えたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか。。
2005年09月18日
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幹太みなみさんがコメントしてくれてるように、会計士試験に短期合格する秘訣を一言で言うと「時間をいかに有効に使うか」ということに尽きると思います。でも、いざ「時間をいかに有効に使うか」その具体的方法を考えると難しくないですか?なんか漠然としすぎていて分かりづらいですよね。。そこで、時間を有効に使うとはどういうことかを1.受験までに使用できる総時間の効果的な分配(限られた時間を膨大な出題範囲の中でどの分野に重点的に配分するか)と2.単位時間当たりの学習の効果(時間の消費に対する効果をどうすれば最大にできるか)に細分化したわけです。こうやって細分化することによって、「時間をいかに有効に使うか」という命題では考えにくかった具体的な解決策も、「限られた時間を膨大な出題範囲の中でどの分野に重点的に配分するか」と細分化した場合、考えやすくなりますよね。このように、抽象的な命題をより具体的な命題に細分化して問題点を明確にした上で解決策を考えるという手法は、あらゆる状況で役に立ちます。例えば監査論でもありましたよね~。監査意見を出すにあたり、「財務諸表が適正かどうか」という命題は抽象的であるがために、より細分化された監査要点を立証し、その積み重ねで全体として財務諸表が適正かどうかを判断するに足る合理的基礎を形成するっていうやつですよ。。実際の監査の現場でも特に分析的手続なんかではよく使います。じゃあ今度は具体的にどの分野に時間を分配したらいいの?単位時間当たりの能率はどうやったら上がるの?という疑問があると思いますがそれはまた次回に書きたいと思います。。
2005年09月16日
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前回会計士試験に短期合格するためには戦略的に学習することが必要であると書きましたが、そもそもなぜ戦略的な学習が必要なのでしょうか。理由は簡単で、1.合格までの期間を短期間に設定した場合、資源(時間)が限られているため、効果的に資源を配分(選択と集中)しなければならない。2.さらに同じ資源を消費するにしても、その効果を最大限に高めなければならない。を達成する必要があるからです。とすると、受験勉強における戦略とは必然的に・限られた時間を膨大な出題範囲の中でどの分野に重点的に配分するか・時間の消費に対する効果をどうすれば最大にできるかということになります。なんだ当たり前のことじゃん!って言われそうですが、こうやって二点に絞って考えると分かりやすくないですか?(僕だけですかね。。)ではこの二点に絞れたところで、次はより具体的に・では実際にどの分野に重点をおけばいいのか・どうすれば最大限に時間を有効活用できるのかを考えてみたいと思います。が、それはまたまた別の機会に。。。皆さんも色々考えてみて下さいね。また、「お前、全然ちげーよ!」とか意見があったらコメント下さい。
2005年09月14日
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最近またまた怠慢になってしまい、週末は更新しませんでした。。せっかく見て頂いてる方には申し訳なかったです。ところで、このブログを見て頂いてる方(まだ少ないですが・・・)の中には、結構会計士試験合格を目指して頑張っている方もいらしゃるみたいですので、たまには会計士受験について、受験勉強を一通り体験した立場から感じたことなどなど話したいと思います。。その前に皆さんに一つ質問をしてみたいのですが、会計士試験に短期合格をするためにはどうしたらいいと思いますか?その方法を考えてみてください。たぶん、会計士試験合格を目指している人は誰もができるだけ最短で合格したいと考えていると思います。でも、どうすれば会計士試験に短期合格できるかその具体策を真剣に考えたことがある人っていうのは実は少ないんじゃないでしょうか。とりあえず、専門学校に行って、専門学校が与えてくれるカリキュラムをこなしてれば、自分の頑張り次第で合格できる。そんな感じじゃないでしょうか。でも頑張るっていう目標って、実は最も曖昧で実際には行動に結びつきにくいと思うんですよね。もちろん中には例外もいて、毎日朝早くから夜寝るまで、少しの時間を惜しんで勉強して1年で受かっちゃう人もいます。(僕の周りにもいましたし、さお竹屋の著書の山田さんも(彼も1年合格ですが)、入門期から一日16時間勉強してたって言ってました。)でも、普通の人はそんなのできっこないのであって、それよりは効率的に短期合格を目指す最良の方法を考えるのが現実的だと思います。ただ、専門学校って授業で各科目の説明、解説はしてくれても、肝心の何をどう勉強するかっていうことなどは一切本人任せって感じですよね~専門学校は生徒を合格させることが最終目標であるのであるのなら、本来は受験勉強において効率的に合格するための戦略及び具体的な学習方法こそ教えるべきではないでしょうか。最近テレビで「ドラゴン桜」っていうドラマをやってますが、内容は阿部博をはじめとする教師が(阿部博は正確には弁護士ですが)都内で最も偏差値の低い高校に少人数で構成される特進クラスを設けて東大合格に向けて指導する話です。ここで、参考になるのが教師達は単に授業で各科目を教えるのではなく、科目全体を通した戦略から具体的な個別の科目ごとの勉強方法まで示している点です。このドラマを見ててなるほどなあと思うところも多く、結構面白いです。(ドラマを見逃した人は単行本も出てるので一度暇があったら読んでみてください)少し話しがそれましたが、本題に戻って効率的に学習して短期合格するにはどのような戦略及び方法をとるべきでしょうか。またその話は別の機会にしますので、皆さんも一度自分で考えてみて下さい。
2005年09月12日
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近畿ではそろそろ監査法人の説明会が始まっているみたいですね~。去年まで一緒に勉強してた友達も今頑張って活動しているみたいです。今年は去年と違って若干売り手市場なのでしょうか。。去年はホント大変でしたよ。特に関西は・・・オーバーエイジ枠での参戦となった僕にとっては、まさに泣きの連続でした。。。そんなことはさておき、監査法人への就職活動を考えている皆さんにとってはどの法人がいいのか悩みどころではないでしょうか。では、いわゆる四大監査法人の特色を説明しましょう。と思ったのですが、良く分かりませんでした・・・ ^^;他の法人に勤める友達の話とかを聞いてみても、そんな大した違いはないようです。まあ、どこに行っても同じような経験はできるのではないでしょうか。それよりも、実際に配属される部門であったり、担当するクライアントによって大幅に変わってくるような気がします。でも、その辺は実際に配属されてみて経験しないと分からないので運ですね。。それに大事なのは、どの部門に配属になっても、そこでどれだけ頑張るかによって成長の度合いは全く変わってくると思います(特に社会人経験のない人は)。なので、希望の法人に就職できなかったからといってあまり気にしないようにしましょう!!と今日はかなりいい加減な内容になったのでした・・・
2005年09月08日
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今日は監査法人で勤務するキャリアを考えたいと思います。まず最大のメリットは以前にも書きましたが、二次試験合格者が会計士になるには最も有利な環境であることだと思います。二次試験合格者が会計士になるために必要な三つの要件1.一年間の実務補習所の終了2.2年以上の実務経験3.公認会計士三次試験の合格をクリアしやすい環境だということです。まず2に関しては当然問題ないとして、1及び3に関しても費用負担(補習所は年間20万円弱必要)や業務負担の調整(平日に補習所がある場合も出席できるよう調整してくれ、また三次試験直前には休暇をもらえる)によってかなり有利な環境を与えてくれます。次に監査法人での実務経験についてですが、ここでは大手監査法人を想定して考えてみたいと思います。実務面に関しても、初めて社会に出る人にとっては、担当するクライアントによって差はあれ、貴重な経験ができると思います。一般の企業では会社全体を見る業務にはなかなか就かせてもらえませんが、会計監査を通じて、比較的短期間で会社の業務フローの理解から決算、開示まで全体的に経験を積むことができると思います。この他習得できる知識、スキルは昨日述べたとおりです。ところで、皆さんも一番興味ある監査法人に勤務した場合の年収についてもちょっとお話します。基本的には年次が上がるにつれて役職も上がる年功序列型で、大体以下のような感じです。1~3年目のスタッフ ・・・ 500万~750万程度4~8年目のシニアスタッフ ・・・ 600万~1,000万程度8年目以降のマネージャー ・・・ 900万~1,200万程度パートナー ・・・ 1,200万~大体こんな感じでしょうか。シニアスタッフまでは基本的に時間給なので、残業時間の多寡によって年収も変わってきます。また、国際部などのプラスアルファのスキルが必要な部門は若干高い傾向にあると思います。パートナーは最近は営業力にも左右されるという話を聞きますが、最も年収が高い人で2,000万以上はもらってると思います。
2005年09月07日
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前回、「監査法人に就職することが、マネジメントに必要な経験及びスキルをで得られる選択とは思えなかった」と言いましたが、今回は何故そう思ったのか理由を書きたいと思います。そもそも会計監査に必要な知識及び能力は1.企業会計に関する知識又は理解する能力2.監査手法に関する知識又は理解する能力3.クライアントに関する知識(事業内容から実際の業務フローまで含む)といったところでしょうか。大雑把に言うとあるクライアントの監査を行うということは、企業会計原則などのルールに従ってクライアントが財務諸表を作成しているかどうかを、監査基準等のルールに従い、一定の監査手続をそのクライアントの業務に応じて実施するということに尽きると思います。したがって、上述した三つの知識及びスキルに精通すればする程、効果的かつ効率的な監査を実施できると考えられます。これは個人差はありますが、学習による知識の習得及び実務上の監査経験によって、身につくものです。つまり、これらの知識及びスキルを身につけた会計士というのが優秀と言え、実際に監査法人で働く方の中にもこれらに習熟した会計士の方もいらっしゃいますが、確かに会計及び監査に関する知識の豊富さ、実務への適用能力の高さは素晴らしいものがあると思います。まさに専門家と言えます。しかし、これら優秀な会計士の方にも企業のマネジメント(経営)を行う上で決定的に不足している能力があると考えられます。それは答えのない問題を解決する能力です(もちろんこの能力を先天的に備えている方もいらっしゃるのでしょうが、極めて稀だと思います)。なぜでしょうか。理由は簡単で、必要ないからです。監査というのは先に言ったように、既に決められたルール(つまり答え)があって、それに照らして適正かどうかが判断できればいいのであって、答えのない問題を解く必要がないのです。したがって答えのない問題を解く訓練する機会がない以上、スキルが身につかないのもしょうがないことだと思います。しかし、企業を経営するとなるとそうは行きません。経営環境が悪化して、売上が年々減少していく時、企業の業績を回復するための答えはないのです。経営学に関する知識がいくらあっても、こればかりは答えは書いてないのです。もうすぐ監査法人に勤務して一年が経ちますが、実際に監査法人で働いて色んな人に接した結果、残念ながらこの考えは変わっていません。今回までどちらかというと監査法人について否定的なことが多くなってしまったので、次回は監査法人に勤務することのメリットについても考えてみようと思います。
2005年09月06日
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昨日は会計士受験を決意するまでを簡単に書きましたが、今日は現在に到るまでの私の考えを書こうと思います。そもそも会計士試験に受かった後の進路としては一.監査法人に就職する二.一般の企業の経理部門に就職する三.会計の知識を活かしつつ、全く違う業界に就職するというところでしょうか。ほとんどの方は一を選択すると思います。理由は会計士試験に合格した後もすぐに会計士になれるわけではなく、実務補習の終了、二年以上の実務経験、三次試験の合格の三つの要件をクリアする必要があり(来年から制度が変更されますが)、監査法人で勤務した場合、かなり業務の中でも考慮してくれ、かつ費用も負担してくれるからです。ですので、将来的に独立ないし企業に転職するにせよ、取りあえず会計士の資格を取るには一を選択するのが一番近道だと思います。で、私も一を選択したわけですが、選択するに当たっては正直すごい悩みました。悩んだ理由は1.自分は将来、企業のマネジメントに携わりたい(独立という意味ではない)という目標があったこと2.さらに、社会人経験もあり、年齢的もある程度いってるため目標に向けて回り道はしたくなかったこと3.しかし、監査法人に就職することが、マネジメントに必要な経験及びスキルをで得られる選択とは思えなかったことです。3に関してですが、なぜ監査法人に就職してもマネジメントに必要な経験及びスキルを得られないと感じるのか、その理由については実際に監査法人に就職して経験したことも踏まえて次回にまた書きたいと思います。
2005年09月05日
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今日は自分のことも含め会計士のキャリアについて考えてみたいと思います。現在会計士(補)の方、これから会計士試験を受けようとされている方、皆さんは一体自分のこれからのキャリアについてはどのように考えてるでしょうか?一般的には私もそうですがほとんどの人が、会計士二次試験合格後監査法人に一度就職すると思います。理由は会計士二次試験に合格してもすぐに会計士という資格が与えられるわけではなく、一年間の実務補習所の終了、二年以上の実務経験、三次試験(来年以降は受験制度が多少変更になりますが)の要件をクリアして始めて公認会計士となれるからです。一般的には実務補習所及び実務経験というのはなかなか一般の企業だとクリアしづらいために、皆さん行きづらいのではないでしょうか。その点監査法人であれば、この点を考慮してくれると伴に、費用に関してもかなり負担してくれるという意味で会計士という資格を取るには比較的いいんだと思います。でも、じゃあ晴れて会計士となった後は?これから会計士となる方はとりあえず受かることに必死で、そんなことを考える余裕はないかもしれません。でも、特にこの時期(論文試験終了から、合格発表まで)は比較的時間に余裕があると思うので、たまにはじっくり考えてみるのもいいんじゃないでしょうか。自分も去年のこの時期は毎日朝から晩まで真剣に考えました。では、自分の場合はどうだったのか。そもそも何故会計士試験を受けようと考えたのか。少し話したいと思います。私は大学卒業後、某東証一部上場企業に就職し、そこで経理部に勤務してました。どこで6年ほど働いて受験するために退職することを決意しました。自分で言うのもなんですが、ある程度上司からの評価も良く出世コースにある程度は乗っていたとは思います。なのに、何故辞めたのでしょうか。理由はその会社にいる自分がプロフェッショナルとは程遠く、これからもそうなると期待できないと感じたからです。プロフェッショナルといっても色んな定義がありそうですが、ここでは市場価値のつく人材としておきます(某コンサルの方の言葉をパクってます)。その会社では著しく自分の成長が遅く、6年も働いたにも拘わらずまだ下っ端の扱いで(いわゆる年功序列であったため、入社年次が上の人が大量にいていてその仕組みの中では下っ端だったのです)、中々会社全体を見るような仕事も権限も与えられず、一担当としての業務しか与えられなかったのっです。ある時、人材バンクで自分の今までのキャリアに対する市場価値を率直に尋ねたところ、かなり厳しい現実を突きつけられました。そこで、「同じ経理で働くにしても会計士の資格があれば大きな武器になるはず!」っていう最初はそんな単純な動機で、思い切って受験勉強をするために会社を退職したのです。でも、もう年齢も年齢だったので長い受験生活を過ごす余裕はないと思い、全力で勉強しました。そして受験勉強を始めて短答まで10ヶ月、論文まで1年1ヶ月でしたが運よく一発で受かることができ、今に至っているわけです。で、受験終了後合格発表まで時間があったので、監査法人への就職活動をしつつ将来のキャリア形成について考えるようになりました。長くなったので続きはまた次回に・・・
2005年09月04日
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今日同じ監査法人に勤める同期と食事に行きました。そこでこの先自分がどうしたいのか、今後のキャリアについて熱く語っちゃいましたよ。実はこの業界って、結構出入り激しいんだよねー。自分の周りでもこの三ヶ月で同じチームの人で15人ぐらいが退職したり事務所を変わったりで抜けていきました。この他にも転職予備軍がちらほら・・・でも、ほとんどの人が移った先の仕事がやりたいから行くっていう感じじゃないんだよねー。とりあえず今の仕事が嫌だから辞めて違うところで働こうって感じ。中にはとりあえず辞めて、辞めてから後のことは考えようという人も・・・仕事を辞めようと思う理由は人それぞれにあると思うけど、やっぱりその理由を自分なりに突き詰めないて、解決策としては転職しかないって考えた上で転職しないと、また転職先でもやっぱり向かないから辞めようなんてことにもなりかねないよね。。では、自分の場合どうなのか。前回色々グチっぽいことを書きましたが、今の自分にとって何が本当の問題で、それに対する解決策は転職ということしかないのか。その辺をやっぱり真剣に考えないとね。。その辺はまた次回に回しちゃいます^^;
2005年09月03日
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監査法人で働き始めて後2ヶ月で一年になります。まだ一年もたっていない段階なんだけど、既に次の仕事を模索しています。。でも監査の仕事って後ろ向きっていうか、なかなかやりがいを見出せないんだよね~もちろん自分自身の仕事への取り組み方次第で変わってくるんだろうけど、そもそも仕事自体に達成感を得る場面がないっていうか、会社の人からは疎ましく思われるし、上司に当たる人からもアウトプットに関わらず、褒められることもなければしかられることもない・・・なんのためにやってるんだろって、毎日悩んでます。。(じゃあ、なんで入ったんだって感じですが・・)僕の中ではあくまでも会計っていうのは、ツールであって目標ではないんですよね。そういう意味では、今の段階で結構会計に関するスペックは十分な気がしてます。やっぱりこれからは生産的な仕事がしたいな~それで今、関心の持てそうな業界について色々情報を集めています。来週も某M&A関連の会社に面接を受けに行ってきます。一概にM&Aといっても色んな仕事があると思いますが、まあ細かいことは魅力的な仕事の一つではありますよね。どこがって言われると・・・また次回にまわします。
2005年08月23日
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昨日ブログをようやく立ち上げたのに、2回目にして早速書き込みが遅くなってしまった。。しょっぱなからこんなことじゃいかん!!と思いながら一応言い訳を。実は今日も朝から出張で帰ってきたのが夜の10時過ぎ・・・疲れたああああ!!!のだけど、三日坊主にならないように頑張ります!で、本題に入りますが、最近ふと感じるのだけれど小泉首相はなんでいつも支持率が一定以上を保ってるんだろう?今なんて、また過半数に上がっちゃってるもんね??テレビなどでは小泉さんの劇場型政治が庶民の支持を集めやすいだとか、色々言われてますが、有識者の中でも結構小泉さんを支持している人は多いわけで、小泉さんの劇場型政治だけに理由を求めるのはなんか説得力がない気がします。ではでは、なぜなんでしょうねえ?僕なりにちょっと考えてみました。(あくまでも主観なのでご意見のある方は是非書き込んでください!)支持を集める要因は大きく二つある気がします。1. 小泉首相の誠実さ2. リーダーシップまあ今回は政策の内容がどうだとかは抜きにして、上記二点から考えてみます。まず一点目ですが、小泉首相には私利私欲を感じないというか、小泉さんが今までに実現してきた政策の実際の効果は抜きにすると、小泉さんからは自分の利益を考えて行動してる風はみじんも感じないんですよねえ。。(僕だけでしょうか??)今までの政治家ってやっぱかつての族議員に代表されるように利権を持った人たち⇒利権を守ってくれる政治家っていう政治家とそれを支持する人のどろどろした関係がなんか見え見えで、いくらうまいこと言っても、「しょせん自分たちのためでしょ」みたいな政治に対するある種のあきらめをみんな感じてた気がするんですよね。そういう自分の利益のためっていうのが、小泉首相からは一切感じられない。だから、とりあえずこの人に任せてみたらってのをみんな意識はしてなくても潜在的に感じてるんじゃないでしょうか。二点目はリーダーシップ。道路公団の民営化法案が骨抜きになってる!小泉さんは丸投げするだけで、リーダーシップを発揮できていない!とか色々言われてるけどやっぱり、小泉さんだからこそとりあえずは前進できたんじゃないかなと思うんですよね。法案の中身を批判するような評論家はたくさんいるけど、例えばじゃあ実際実行できる人ってやっぱ見あたらない気がします。。この二点をみんな意識せずとも潜在的に感じてるから、世間の人は「とりあえず他に改革を進めてくれる人がいないから、欲がなくて、何かやってくれそうな小泉さんに任せてみたい」って思ってるんじゃないでしょうか!まあみんながみんなではないと思いますが・・・色々意見があればお待ちしています。次回はなんとなく分かるようで分からない郵政民営化について、考えて見たいと思います。
2005年08月21日
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ついにブログを立ち上げちゃいました。。現在会計士補で監査法人に勤務していますが、会計の分野に限らず幅広い分野についてコメントしようと思います。特に会計士のキャリアアップについては重点をおいて。。見てくれた方がいらっしゃいましたら、気軽にコメントしてくださいね。。
2005年08月20日
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