すーさんのアトピー&アレルギー日記 ~漢方薬で治るまで~

医者その4:漢方操る小児アレルギー専門医


医者その4:漢方を操る小児アレルギー専門医



その病院は畑に囲まれたような所にありました。
きれいな個人病院です。
検診日だったのすが、無理を言って診察して頂きました。
先生はすーさんを見るなり、

「これは、薬やら保湿剤やら何やらで相当傷つけられてしまった肌だねぇ。もともとこの子はものすごくきれいな肌の持ち主なんだよ。
だからこそ現代の環境にはあんまり合わないのかもしれないねぇ。
この子はね、ステロイドを使って肌を削り取るようなやり方をするのではなくて、もともと持っている肌の免疫力を高めてあげるようにしないとね」

と言っていました。
藁をも掴む気持ちで行った割には、この時点では、漢方薬なんて本当に効くんだろうかと半信半疑でした。
あの名医の時のように、期待しすぎて後で裏切られることが怖かったからかもしれません。

頂いたのは「紫雲膏」と「タイツ膏」という塗り薬2種。
家に帰って開けてみると、紫色とカレー色、ごま油のにおいがぷんぷんする今まで見たことも無いようなお薬でした。
「こんなものが本当に効くのかな・・・」またまた疑問に思う私でした。

その日の夜、疑いながらも先生に言われたとおりにすーさんの体に塗ってみました。
すると、今までかゆくて眠れなかったのに、その日の夜は久々にちゃんと寝てくれました。
湿疹はあまりに酷すぎて、どの程度引いているのかは分かりませんでしたが、少なくとも痒みは多少和らいでいるようでした。

まさか、こんなに早く効果が出るとは思わなかったので、とりあえずしばらく使い続けてみようと決めました。

そして、この塗り薬を手にすーさんと二人、横浜に帰っていきました。



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