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ゾーフィゴ治療の問題点
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前立腺がんが進行した場合に起こる遠隔転移で
最も多いのは、骨転移です。
また、前立腺がんによる死亡の主因は、
骨転移によると考えていいでしょう。
骨転移が悪化し、痛み、疼痛が出れば、生活に支障が出ます。
予後(生存期間)の延長だけでなく、
いかに健康寿命を延ばすか、
強い痛みや活動の制限を少なく、長く元気に生活できるかは、
大事な問題ですね。
骨転移による症状は、著しく生活の質
QOL
を落とし、
筋肉量も低下し、さらに生活の質
QOL
が落ちるといった、
悪循環に陥ります。
骨転移部位が痛めば、
転移部位に放射線療法を行う必要が出てきます。
医療費が増えるだけでなく、
病院に頻回に受診しなければならなくなります。
痛み止めや、程度が強ければ医療用麻薬が必要になり、
身体を動かすことの制限が出たり、
安眠できなくなって身体が弱ってしまいかねません。
また、血液の各成分は、骨髄で作られます。
多発骨転移が進行すれば、
貧血が進行して、普通の治療はできなくなってしまいます。
ゾーフィゴ治療の問題点を、列挙すると
1.
どのような患者さんで、治療のどの時点で行えばいいかが、はっきりしない
2. 前立腺がん自体への治療ではない
骨転移以外に直接的効果がない
3.
一般のクリニックや病院では、できない放射線同位元素を用いた治療である
4.
効果を
PSA
低下では、見ることができない
5.
骨折などの副作用が起きやすい!?
患者さんのみならず、泌尿器科医も、
ゾーフィゴ治療の時期や患者さんの選択に、
実は困っているのが現状です。
つまり、適切な時期にゾーフィゴ治療を選択するのは、
簡単ではありません。
8
月、
9
月の電子配信で、ゾーフィゴ治療の問題点を含めて、
現時点でわかる範囲で解説しています。
興味のある方は、参考にしてください。
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