トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2006/01/11
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カテゴリ: 音楽
queen second
02.Father to Son
03.White Queen (As It Began)
04.Some Day One Day
05.Loser in the End
06.Ogre Battle
07.Fairy Feller's Master-Stroke
08.Nevermore
09.March of the Black Queen
10.Funny How Love Is
11.Seven Seas of Rhye

■あれは高校2年の時だったと思う。友達3人で山登りをして、山頂で御来光を見た。その帰り道、どういうわけか道に迷い、心細かったが、ひとりで山道を降りてきたことがある。その時私はこのアルバムのB面を最初から最後まで口ずさみながら歩いていた。ブライアンのギターの部分は口まねで。グワーンとかガギーンとかね。ちなみに、山で出会う人はみんな礼儀正しい。曲の途中であっても、その度「おはようございまーす」なんて挨拶を交わした覚えもある。

■告白すれば、同じアーティストのステージを2回見に行ったのはこのクイーンの初来日の時が初めてだった。場所は横浜文化体育館だったと思う。2階席からワクワクしながら登場を待った。幕が開いて、デデデデデデ ♪ ギターの音が鳴り始め、 Here I Stand とフレディの「Now I'm Here」 が聞こえてきた。

■フレディ・マーキュリーは当時、私のアイドルだった。よくこのジャケットの彼のカッコを真似したものだ。ちょっと顎を上げて腕をクロスさせて。・・・私には友達が少なかった。
フレディ・マーキュリーは絵に描いたようなロックボーカリストだ。ロバート・プラントともイアン・ギランとも違う。なんといってもその音域の広さにやられた。好きな歌手はライザ・ミネリ。変わった人だと思った。

■このセカンドはLPのA面(M5まで)がブライアン・メイ主導のホワイトサイド、そしてB面がフレディが先導するブラックサイドと呼ばれる。このブラックサイドの高揚感は数あるロックアルバムの中でも脳内アドレナリンを分泌させてくれる効率はトップクラスである。たたみ込むようなM6,M7に続いて奏でられるM8の美しいことはこの上ない。どこまでが曲の切れ目なのかわからないくらい疾走し続けるM9、軌道に乗ってどこへ飛んでいってしまうのかわからないようなM10を聞いているといつの間にか七つの海へ。

■私にとってのクイーン体験はオペラ座よりもこのアルバムの方が大きい。イエスとツェッペリンとビートルズがいっぺんに聴けるみたいなお徳感から始まった感心ではあったが、そのオリジナリティに気づいた頃にはこのバンドに夢中になっていた。それはやはりフレディ・マーキュリーという才能によるところが大なのだろう。今でも時々、ダダダダダーなんて口ずさんでいることがある。気がつけばこのブラックサイドだ。あれから30年、まだ私には友達が少ない。





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Last updated  2006/01/12 01:41:56 AM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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