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2010.10.09
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カテゴリ: 幼かった頃
戦時中は、母方のお婆ちゃんの家に疎開した。
4才の私は、時々お婆ちゃんにつれられて、
戦時中ではあったけれど、映画を観に行った。
映画の中の女性は、
胸に大きなPという文字を編みこんだセーターを着ていた。
英語が弾圧されていたのにね?


お婆ちゃんは、
お寺にも連れて行った。
そのお寺は非常に力があったのか、村が裕福だったのか、
戦時中にもかかわらず、賑やかな30人のお稚児さんの行列をした。
すぐ上の夏子姉さんも、上等の着物を着せられ、
お化粧をして、昔のお雛様が付けたような金色の冠をかぶった。
ひらひらと、ほようの美しい飾りがぶら下がっている冠だった。

お寺の和尚さんは、毎週、お説教をした。
大きな広間に善男善女がたくさん集まって
神妙に説教を聞いた。
私はお婆ちゃんの膝にもたれて聞いていた。

静かな中、入り口付近でがやがやと数名の女性が
話をし始めた時だった。
和尚さんはお説教を中止し、
いきなり

「やかましい!!」

と怒鳴った。
しんとなった。
それから何事もなかったように、お説教は続いた。

小さな私は、
あの大きな叱責の声を忘れられない。

                   おしまい









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最終更新日  2010.10.09 18:30:22
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