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矢野監督のラストキャンプが始まった。前夜の全体ミーティングで衝撃の「退任表明」を行った指揮官は、初日の練習前に行われた宜野座村の歓迎セレモニーで「今年は寅(とら)年。僕たちがリーグ優勝して、日本一になって、その頃にはコロナも収まって、日本中に笑顔を届けられるような、そういう未来を想像してこのキャンプ1カ月乗り切っていきたいと思っています」とあいさつ。取材では改めて退路を断って挑むシーズンへの強い決意を口にした。
「賛否両論、いろんな意見があるということはもちろん想像して伝えさせてもらった。でも、周りがどう言うかより、自分がどうしていくかということと、チームに何が必要かということを考えて話をした。僕自身がしっかりやり切るというところを、また強く覚悟を持っていけたら」
練習ではブルペンで青柳や西勇に声をかけ、サブグラウンドの守備練習を長時間見守るなど精力的に動いた。前日の自身の発言の影響もあってか、初日の印象を「若い選手が多いのでもうちょっと活気というか、声や元気といったものが欲しかった」と振り返り「今日より明日、初日より2日目、いいキャンプができたな、というキャンプにしていきたい」と力を込めた。