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2013年08月20日
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カテゴリ: 漫画・アニメ





レンタルコミックにて、文庫版 全8巻読了。


あの源義経が、現代からタイムスリップした女子高生だった!…的なお話。

もともと伝説の多い義経だけに、上記の言い方だと、かなり荒唐無稽なイメージだが、実際に読んでみると、メチャクチャ支離滅裂…ってほどでもない。


義経が女性だった…というのは、まあ、それなりに面白い着想だが、弁慶が美丈夫だったり、現代の女子高生を絡めたり、少女漫画お約束の恋愛中心の展開に、どうにも 「安っぽさ」 を禁じ得ず、余り没頭できなかったが、少なくとも、続きが気になるだけの作品力はある。

勿論、SFタイムスリップものとしては、パラドックス (矛盾) だらけなのだが、なんとなく終盤キレイにまとまったので、結果オーライといったところ。


史実や歴史上の人物をモデルにした物語というのは、荒唐無稽なほど読み手の興をそそるものだが、教科書に載っているような有名な史実を、余りにねじ曲げ過ぎても逆に興ざめになるところに、どうしても限界がある。


『日出る処の天子』 (山岸涼子) では、やはり厩戸皇子 (聖徳太子) の悲恋は実らなかったし、坂本竜馬は、いくら各作品で繰り返し功績を盛られても、結局は明治維新を見ることなく暗殺される運命なのだ。

せいぜい、義経が生き延びて大陸に渡り、チンギス・ハンになった…的な、こじつけが関の山。


それで思い出したが、以前、歌舞伎の 『椿説弓張月』を観に行ったら、これが全幕、源為朝 (1139~70) の話なのだが、前半は史実に基づいた 「保元の乱」 を描いていて、なかなか面白かったのだが、後半は、歴史上は伊豆に流刑となり自害させられたとされる為朝が、実は琉球に逃げ延びて、琉球王朝の始祖となった …的な伝説物語になってしまい、正直、ファンタジー過ぎる展開に、一気に冷めてしまった。


伝説というのは、一見、スケールのデカい話のように見えても、冷静に考えると、中央政府の史実から離れたというだけで、どうしても、ショッボい印象になってしまうものなのだ…。(実際には、 「史実」 と言われる部分も、どれだけ真実なのかはアヤシいのだが…)











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最終更新日  2016年10月11日 22時03分42秒
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