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(前回のつづき)☆ 名作というのは、原題からして秀逸なことが多く、 単純に日本語訳しても、名タイトルになることが多いものだ。 原作のヒット小説があって、映画化されたものに多い。 『西部戦線異状なし』 (All Quiet on the Western Front) 『怒りの葡萄』 (The Grapes of Wrath) 『誰が為に鐘は鳴る』 (For Whom the Bell Tolls) 『十二人の怒れる男』 (12 Angry Men) 『ティファニーで朝食を』 (Breakfast at Tiffany's) 『ベニスに死す』 (Der Tod in Venedig) など『風と共に去りぬ』 (Gone With the Wind)や、『我が谷は緑なりき』 (How Green Was My Valley)等の「文語調」は、公開当時の時代では当たり前のセンスだったのだろうが、 現代だとなかなか、こう上手くは付けられなかったかもしれない。 ☆ 原題に若干「付け足す」ことで日本人に馴染みやすく した邦題も多い。 簡単なようだが、これも、ある程度の 翻訳センスは必要に思える。 『避暑地の出来事』 (A Summer Place) 『真昼の決闘』 (High Noon) ☆ 原題にかなり付け足したり、全く変えているが、 却って邦題の方が印象に残るタイトル。 『俺たちに明日はない』 (Bonnie and Clyde) 『アパートの鍵貸します』 (The Apartment) 『愛すれど心さびしく』 (The Heart Is A Lonely Hunter) 『ミクロの決死圏』 (Fantastic Voyage) 『わが命つきるとも』 (A Man for All Seasons) 『その男ゾルバ』 (Zorba the Greek) 『招かれざる客』 (Guess Who's Coming to Dinner)☆ 原題と異なる邦題の中には、逆に、センスがイマイチな ものも、勿論、かなりある。 『愛と青春の旅立ち』 (An Officer and a Gentleman) → これ以降、暫く、『愛と○○の△△』みたいのが流行ったな。 『旅情』 (Summertime) 『慕情』 (Love Is a Many Splendored Thing) 『追憶』 (The Way We Were) → 名作として定着してるので恐縮だが、視覚効果だけ狙って 付けた感じ。 『明日に向って撃て!』 (Butch Cassidy and the Sundance Kid) → 悪くは無いが、完全に『俺たちに明日はない』の二番煎じ。☆ 原題に忠実に翻訳したが、日本人には意味が分かりにくい というタイトルもある。 『カッコーの巣の上で』(One Flew Over the Cuckoo's Nest) → 由来はマザー・グースの詩だが、「カッコーの巣」は 「精神病院」の蔑称なんだそうな。 まさに、舞台は「精神病院」の中なのだが、タイトルだけ 聞くと、のどかな自然の中の心温まる話を予想してしまう のは私だけ?(実際はかなりエグい話だす) 【送料無料選択可!】カッコーの巣の上で [廉価版] / 洋画価格:1,335円(税込、送料別)300円DVD 洋画dvd 洋画 dvd 新品名作洋画DVD わが谷は縁なりき 300円DVD 洋画dvd 洋画 ...価格:300円(税込、送料別)
2011年11月03日
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外国語文学や洋画のタイトルの「邦題」というのは、翻訳者や配給会社のセンスを問われる。 邦題の付け方1つで、実際の作品力以上にヒットしたり、 逆に名画の印象を台無しにしてしまうこともあり得る。 最近は、日本での封切り前にアカデミー賞ノミネート等で話題になってしまうからなのか、ヘタな邦題を付けて売れなかった時に責任問われそうで怖いのか、単に、 カタカナの方がカッコいいと思うのか、何の工夫もなく原題をそのまんまカタカナ表記で付けるケースが多く、意味は分かるんだけど記憶の中に入って来ないと言うか、 レビュー見て興味を持っても、タイトル忘れてそのまんまになってしまったりする。 ここ最近のアカデミー賞作品賞受賞作のタイトル見ても、『ビューティフル・マインド』だの、『ディパーテッド』だの、『ハート・ロッカー』だの。正直、タイトルだけだと観る意欲が沸かない。 『アバター』とか『E.T.』のように、翻訳のしようがないものや、 『ゴッドファーザー』や『エイリアン』のように、インパクト的に翻訳しないで正解 のものもあるだろうが、やはり、良い邦題が付けられるならそれに越したことはない、 と私は考えている。 例えば、ビクトル・エリセ監督の代表作『ミツバチのささやき』と『エル・スール』。 どちらも名作の呼び声高いが、『エル・スール』の方は、日本人には馴染みの薄いスペイン語そのまま(「南」の意)なので、どうにも印象に残りにくい。 予備知識なく、 このタイトルを見て、何人の日本人が「観たい」と思うだろうか。 私は寧ろ、『ミツバチ・・・』より『エル・スール』の方が好きなので残念だ。 逆に安直な邦題を付けて失敗している例もある。 ジャン・ルー・ユベール監督の『フランスの友だち』。 田舎の少年の平穏な日常を襲う戦争の悲劇を描いた作品である。 しかし、この邦題、前作の『フランスの思い出』の、そこそこのヒットで調子に乗って付けたようだが、イマイチ、映画の内容に合っていない。 案の定、ヒットどころか、今やすっかり忘れ去られた作品だ。 ちなみに、『フランスの思い出』の原題は『Le Grand Chemin』(高速道路?)、 『フランスの友だち』の原題は『Apres La Guerre』(戦後)だそうだ。【23%OFF!】【送料無料】ビクトル・エリセ DVD-BOX(DVD)価格:11,642円(税込、送料込)
2011年11月02日
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