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2014年07月31日
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カテゴリ: 漫画・アニメ





電子書籍無料版およびレンタルにて、既刊9巻 読了。


前にもチラッと指摘したが、電子書籍の1巻無料版とかで最近の少女漫画を読むと、内容もだが、絵柄の印象がどれも酷似していて、作家別の特徴が殆ど見えない。

この作家の作品も初めて読んだが、バサバサ睫毛の女子高生ヒロインから不細工な脇役まで、かなり丁寧に描いているのは認めるし魅力がないわけではないのだが、絵柄的な個性は余り感じられない。


しかも、いきなり、ヒロインが交通事故で自分の過去を忘れてしまった…という 「記憶喪失」 設定から物語は始まる。

外傷や運動機能的な後遺症はなく、一般常識、日常生活、学習能力にも殆ど影響がないのに、自分の過去の記憶だけすっかり忘れてしまってる…という、漫画やドラマにだけよくあるアレだ。


ただ、少し異色なのは、 「ヒロインの記憶喪失前の評判が最悪」 …という設定。

両親のいない家庭で、妹からは毛虫のように嫌われ、学校では、 「ビッチ」、 「援交」、 「病気持ち」 と散々な噂。

心配してくれるのは、過保護な大学生の兄と、愛もなく付き合っていたらしい年下の彼氏だけ。


まあ、そうは言っても、なんだかんだ言って、 「ヒロインは実はいい子で、敵役も実は案外いいヤツらで、劇的に問題解決、ハッピーな方向に」 …というのが、この手の漫画の常套パターンだ。


ところが、この作品、案外、先が読めない。先というか、展開が読めないと言うべきか。


読者の関心は、結局 「ヒロインは幸せになれるのか」 に尽きるだろうし、フツーに考えて、 「ヒロインはやっぱりビッチでした」 で終わるわけはないと分かってはいるのだが、簡単にはその道筋を明らかにしてはくれない。

ヒロインが記憶喪失というのもあるが、他の主要キャラの本心も今ひとつハッキリせず、ありきたりの少女漫画かと思っていたのが、巻を追って過去の事実が明らかになるほどにサスペンス色が濃くなっていくようにも感じる。


作者がそこまで計算してるかどうかは分からないが、善人に見えていたキャラクター全てに 「裏」 や 「下心」 がありそうにも見えてきて、どうまとめるのか…という興味が尽きない (これで結局、 「みんな仲直りしてハッピー」 みたいな終わり方だったら、ずっこけるかもしれないが、その可能性も十分にありそうではある)。


冒頭に述べた通り、正直、絵柄やエピソードに萌えたり、ときめいたりということは余り無いのだが、エピソードばかりで全体的なストーリーが停滞しがちな恋愛漫画 (必ずしも、それが悪いというワケではない) が多い中、どちらかと言うと、印象に残るエピソードは弱いが、ストーリーが気になる恋愛漫画、という感じがする。













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最終更新日  2016年10月10日 23時35分41秒
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