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March 19, 2007

不二電機工業その1

カテゴリ：個別銘柄

気になるトコが立会外分売で出ていたので申し込んでみました。ちょこっとでも当たることを期待。

と、申し込んだ企業は不二電機工業。典型的な資産バリュー株です。

とりあえず下記が2007年1月決算時点のバランスシート。

左の簿価となっているのは、そのまんま資料に載っていた実際の数字。

右の評価額となっているのは、実際どのくらいの価値があるの？を勝手に評価した数字。以下評価根拠。

[現金及び預金]
問題なく額面どおりの価値

[受取手形・売掛金]
取引先が潰れたり、返済遅れたりのリスクあり。簿価から多少割引。

[有価証券]
1年前のデータだと、保有する有価証券の1/4が株式で3/4が債権とのこと。
1/4の株式は1月末と比較すると多少下がっていそうなので多少割引。

[たな卸資産]
在庫の価値というのは難しいけどちょっと厳し目に評価額10%。

[繰延税金資産・その他]
重要度が低いのでゼロ評価。（手抜きともいう）

[有形固定資産]
概ね土地の簿価の50%の金額。実際はいつ取得したと地価とか調べるのがベストだけどそこまでしてません。

[無形固定資産]
重要度が低いのでゼロ評価。

[投資その他資産]
投資有価証券の概ね95%程度の評価。↑の有価証券と同じ理由。

ちなみに上の有価証券とこっちの投資その他資産の違いは、上は「流動資産」で1年以内に換金できるもの。（普通に株とか）下は「固定資産」で1年以上換金できないもの。（償還が1年以上先の国債とか）

基本的にいつ換金できるかという違いで、モノが違うわけではないです。（例えば同じ国債でも償還が1年以内なら「流動資産」になる。）

[流動負債計・流動資産計]
負債は払うお金なので100%評価。

とまぁこんな感じで、バランスシートの簿価を自分なりの評価額に変えて出した清算価値が6,694百万円。一方立会外分売の株価965円で計算した時価総額が6,435百万円で、清算価値のが上回っている。ネットネットといかないまでも、収益もまずまず悪くない会社なので、それなりよいかと。

あとは、資産バリューって何？ってのをちょっと解説。

上でごちゃごちゃ計算していた「清算価値」は、実際企業の持つ資産から負債を引いた額がどのくらいになるかを自分なりに計算したもの。

で、この企業の場合その清算価値(6,694百万円)＞時価総額(6,435百万円)となっており、要は6,694百万円の価値のある企業が6,435万円で買える状態。（清算価値の計算が正しければの話だけど･･･。）要は資産価値で見て割安。

ついでに、この会社の場合は赤字企業ではなく、収益もそれなり上げているので、資産価値だけでなくもっとお得な状態。

まぁ、資産バリュー株になる会社は結局不人気な会社で、何だかんだで不人気になる理由もあるわけで、すぐにリターンが見込めるかは分からないけど、資産の裏づけがあるため、極端な下げは少なく、何かきっかけがあればぐわっと上がったりする感じ。

一応三角合併解禁がきっかけになればいいなぁと思ったり思わなかったり。

明日以降に続くかも。

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