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May 2, 2006
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カテゴリ: 読書




「ある土曜日のこと、私立探偵マイク・ハマーがいつものように事務所のドアを開けた時に見たものは、顔を血だらけにした秘書ヴェルダのぐったりした姿だった。部屋の奥では、見知らぬ男がテープで椅子に固定されて殺されていた。顔と胸を十数か所切り裂かれた上に、両手の指先が切り落とされるという異様な死体のそばには、ペンタというサインのある『俺を殺したから、お前は死ぬのだ。』という置手紙が。一体、ペンタは何者なのか?見に覚えのないハマーは、さっそく調査を進めていくが、彼の前にCIA、FBI、国務省の人間たちが立ちはだかる。どうやら、ペンタは、各地でCIAの局員や多数の人間を殺害しているテロリストらしい。また、事務所で殺されていた男は、元マフィアの殺し屋ディシーカだったことが判明する。マフィアに追われるハマーの前に、ペンタが現れた。その意外な正体とは?!」



ハードボイルドファンでなくても、タフな私立探偵マイク・ハマーっていう名前は、聞いたことがある人も多いのではないだろうか?この作品は、巨匠スピレインが前作から19年ぶりに書いたマイク・ハマー・シリーズなのだそうだ。私も名前だけは知っていて、読むのは初めてなんだけど、今までに読んだことがない人でも大丈夫。いやあ~、これ、とっても面白いじゃないですか。さすが、巨匠!

さて、ハードボイルド物にお決まりの展開でストーリーは進んでいきます。愛するヴェルダを半死半生の目に合わされて、復讐に燃えるハマーの前に、殺し屋ペンタとマフィアが差し向ける殺し屋が相次いで現れる。拉致監禁あり、殴り合いあり、45口径を振り回しての派手な撃ち合いありと、ハラハラドキドキの連続。そして、その間にも凄腕の美人検事補を口説いて大忙し!とまあ、 「やってくれるね、ハマー!」 という感じなのだ。

タフな私立探偵っていうのは、たいがい警察からは睨まれている存在なんだけれど、ハマーはなぜか警察連中から一目置かれていて、警察に自由に出入りできるのだ。また、うまく情報を引き出す手づるもあちこちに持っている。そこがご都合主義といえばそうなんだけど、おかげで物語がテンポよく進んでいき、謎が少しずつ解明されていく。そうでもないと、ペンタは何者なのか、また、ディシーカとマフィアの関係はどうなっているのかなど、読んでいくうちに謎がどんどん深まって、ハマーだけでなく読者も訳が分からなくなっていくストーリーが、うまくほぐれていかないからね。何しろ、CIA・FBI・国防省にマフィアときて、さらには、謎の将軍!まで登場するんだから。

最後の最後で、ペンタが意外な人物だったということが明かされるのだけれど、これは、本当に意外な人物。そして、あの置手紙 「俺を殺したから、お前は死ぬのだ」 という意味がやっと明らかに。 「う~ん、そう来たか!」 という感じで、読者も大満足でしょう。

一時代前の典型的な私立探偵の物語だけれど、読み終わった後でスカッとするのは請け合いです。昔からのファンでなくても気楽に楽しめる一冊ですよ!








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Last updated  May 8, 2006 01:39:22 PM
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