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ベルギー王立美術館はブリュッセルにある。
かなり立派な美術館で、僕は結構好きだった。
この美術館の特徴は、かなり古い中世の宗教絵画、17世紀のフランドール派、ルーベンス、そしてベルギー人のマグリッドを代表とする新しい絵画と幅広く抑えているところにある。
ゴッホやピカソのような誰でも知っている名前はないけれど、
あれ、この絵はどこかで見たことがある、、と思わせる人が出てくる。
あえてBig nameをあげれば、ピーター・ブリューゲル(父)→ルーベンス→マグリッドという感じかなぁ。
僕はブリューゲルとマグリッドがスキだった。
でも今回の目玉とされている「イカロスの墜落」、、、これがピーター・ブリューゲル(父)の作にはどうしても見えない。
しかも彼がギリシャ神話を描いたのはこの一作だけ、と聞いた日にはますます信用できん。
まだ息子だったらわかるんだけど。
イカロスの海から突き出た漫画チックな足(写真右下)がピーター・ブリューゲル(父)とは
どうしてもイメージが重ならないんだよなぁ。
絵の細かさが違うじゃん。
今回の美術展はやや地味ながら、解説が丁寧でかなり良かった。
ガイドブックが各部屋においてあったのも素晴らしい。
比較的すいていたせいもあって、ガイド見ながら鑑賞できた。
またクノップス、アンソールはけっこういい作品が来ていた。
ただ残念だったのは最後の部屋。
せっかくマグリッド、デルヴォーという大物が並んでいるのに、
部屋が凄く小さい。
距離をとってみづらいので、デルヴォーの作品は死んでいた。
照明も黄色すぎて、彼の絵の透徹した不思議な感覚がほとんど感じられなかった。
もうひとつ。
お土産が全然さえませんでした。
絵葉書もポスターも全然。
本場ではとてもよいポスターが安く売っていたのに。
残念。