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ABT "Shadowplay"
Antony Tudor 振付
Boy with Matted Hair Daniil Simkin
<The Penumbru (半影)>
Arboreals (樹上の者達)男性コールド
Aerials (空中の者達)女性コールド
Terrestria l(地)Roddy Doble
Celestials (天) Sarah Lane,Grant Delong,Isaac Stappas

舞台は、少し深い森の中といった印象。
下手寄りに一本の大きな木。上手側には、枝か蔓か。
幕が上がると、中央やや上手にBoy with Matted Hairがアチチュードのポーズで。
この静かに幕が上がった瞬間から、空気の密度も、何もかもが全然違う。
美しくて溜息が出そうなアチチュードのBoy with Matted Hair(Daniil Simkin)は、無垢な天使の様にも見える。やがてゆっくりとアラベスクに伸び上がり、下手側の木の元へ。目を閉じて、これからの一時、瞑想でもしようか。
少し騒がしい音楽とともに、Arboreals(樹上の者達) が、上手の蔓を伝って次々と現れる。まー森の中のお猿さん達といった風情ですが。遊んだり、木の根元でboyにちょっかい出してみたり、と瞑想の邪魔をする。(この辺のboyは、背伸びをして大人になろうとしている少年のように、少しムッとしたような顔つきで、瞑想しようとしています。決して笑わない)やがてAerials(空中の者達)も現れて、やはりにぎやかに、たわむれている。あんまり騒々しいので、ArborealsとAerialsが、ペア組んで遊び始めた頃には、Boyも瞑想を諦め、何事も経験?と思ったのか、その中に加わってみたり。
やがて、Terrestria(地・男性性の象徴という説もあります)が現れ、木の根元にどっしりと腰を下ろす。Boyは、大人の男性に憧れる感じで、パッと近寄り、Terrestriaのポーズを真似て、その手前に腰を下ろす。Terrestriaは、目だけジロリとBoyを見て、少しポーズを変えてみる。すかさずBoyが真似する。やがてTerrestriaも面白がって(?)Boyを構ってみる、という感じなのだけれど、一途な憧れだけで始まったTerrestriaとの戯れが、一瞬の動作(性的な?)で、何かに気づきさっと離れる。それからCelestialsが女神の様に現れる(Sarah Laneが女神で、他の2人は従者という感じ)。女神はまばゆいばかりの憧れの象徴でもあり、嵐が襲う様にboyを脅かす存在でもある。そんな女神と激しく対峙し交わりながら…まあ、大人の男性になったということでしょう。その後、自信に満ちた態度で、boyはTerrestriaの身体を乗り越え、ゆっくりと大木の根元に腰を下します。周りにArborealsとAerialsが丸くなってうたた寝していますが、夜が明けたのか、一人、二人と目覚めのあくび(?)の様な仕草。Boyは、そんなArborealsの仕草を真似ている様でもあり、そうではなく、自信の表れでもあるようでもあり、一度は自身の頭を、そして次は胸元を、確信に満ちてゆっくりと撫で(この手のラインが美しいのよ)、瞑想に入ります。

・・・と、ざっとまあ、こんな感じでしょうか。
Terrestriaはまんま仏像みたいだし、ArborealsやAerials、またCelestialもなんだかアジアンテイストで、仏教っぽいテイストでもありました。Tudor自身が、当時そういったものに、大変興味を持っていたとも聞いています。Daniilのデビューの前日は、怪我をしたコルネホの代役で入っていた、C.Salstein の Boy with matted hair 役でも見て、ある程度こんな感じ、というイメージを掴んで臨んだ…つもりだったんですが、幕が開いた瞬間、 空気が全然違いました (こうも違うかとビックリした位)。 光と闇の境界のなにやらあやかしな雰囲気(プログラムに<The Penumbru >(半影)とあったのは、場面のことを指していると思うのですが)が、Daniilにピッタリで、空気を支配していました。空気にtenseがあるんですよねー。そして美しいいい!神話をそのまま目の当たりで見ている様です。
私の知ってるあるDaniilファンの友人はですねえ、virtuosoな振付もなさそうだからあまり期待してないみたいなこと言ってた(そして見た後感激しまくって、あなた日本からわざわざ見に来て良かったねぇと言われた)んですが、私は、超~~期待していましたよ!Daniilの良さは、virtuosoなところだけじゃないでしょおおおお。そして、期待を遙かに超えて見せてくれました。

NY2011-05-26-24.jpgNY2011-05-26-57.jpg
(最初のアティテュードの写真が欲しいわー。プロの写真家さん、撮っていないかなぁ。。。)

ダニール自身のブログ でも、Shadowplayについて触れています。
MET 2011…Shadowplay and DonQ





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Last updated  2011.06.05 04:17:49
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