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ダニール・シムキンが、この度ABTのプリンシパルへ昇進しました。おめでとうございます! \(*^^*)/AmericanBalletTheatreオフィシャルNewYorkTimesのアートブログ2009年にバレエフェスを沸せて以来、もっと早くプリンシパルになるのでは?とも思っていました。遅くとも次のバレエフェスの巡って来る2012の夏前に…。でも、意外と主役のチャンスは少なく(…なかった訳じゃないのですが)、ケビン・マッケンジー(ABT監督)の方針として、あまり育てる気はないのかな?とか、ずっと悶々としていました。身長とか、童顔だとか、パートナーのサポートとかが、いろいろ言われもして、もちろん私も承知なのですが、立場や場数が育てる部分もあり、だからこそ育てて欲しいと願っていた訳ですよ。それだけの価値のある素材だと。この春は、初めて白鳥の湖のジークフリート王子をやったので、そのMETシーズン終了後、とかだったら良いなと思っていたのですが、それはなかったので、また来年以降までお預けかと思っていたので、タイミング的には、少々あれ?って感じでもあります。この秋のインテンシオでは、自身も新作を披露するなど意欲的ではありましたが、同時に、出演して頂いた先輩ダンサー達のドラマティックな踊りから、何かを感じていたら良いなと思います。パートナリングの不安を言われない新プリンシパルは少ないと思いますが、謙虚な気持ちで、今後ますます精進して成長していって欲しいと願っています。
2012.12.02
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムB> 指揮:ワレリー・オブジャニコフ 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 ピアノ:高橋 望 (「椿姫」「アザー・ダンス」「ル・パルク」)■第1部■ 15:00~15:55「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル私のデフォはもちろんダニール&コチェトコワ(ファンですから(#^^#))ですが、この二人も思いの外というか、想像していた以上に良かったです。テクがあるので、ちゃんと音楽の軽やかさ、爽やかさが出ていて、気持ちの良い踊りでした。「パルジファル」 振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナーカテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン良いんじゃないの~(^^)!初見の作品。白い背景に、二人の影が投影されるので、2組4人が踊っているかのようにも見えます。カテリーナ、オスカー共にラインも綺麗で、動きの質もしなやか。何度も観たら飽きるかもしれないけれど、割と気に入りました。「タイス」(「マ・パヴロワ」より)振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ上野水香 マシュー・ゴールディング私の「タイス」のデフォは、ルシア・ラカッラなので~。ラカッラは、脚をあげたりリフトされに入る前に、ふんっと弾みをつけたりしません。すべてがスッと水が流れるように、よどみなく流れていきます。なので、最初の何フレーズかでいちいちふんっと弾みをつけた段階で、観るのを諦めました。まあちょっと高過ぎる要求なのかもしれませんが…。アテネのシムキンガラでこれを踊ってくれたラカッラ様、11月日本にも見えてくれないかしら…。 「エフィ」振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュマライン・ラドメーカーむむむ。同じゲッケ振付と言うことで、モペイとなんだか似てるし(上半身背中見せ掻い掻い/音楽全然違うけど)、それより何より長過ぎる…特に全体が長丁場のフェスにおいては。なんだかんだで都合3曲踊ったと思うのですが、1曲で終わればもう少し好意的な感想を持てたかもしれない。あと歌詞のある曲につけたダンス作品はあまり好みじゃないです。「ライモンダ」振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフタマラ・ロホ スティーヴン・マックレーわぁ~これは気に入った~~!正統派ライモンダではなくガラ仕様ということですが、確かにコスチュームとか??とも思ったのですが、ラストに向けて、畳みかけるように加速していく踊りに、会場も私も大いに沸きました。後半は二人とも回る回る!マックレーの高速シェネ+高速ザンレールの連続がこれまた鮮やかでした。ラストは二人ユニゾンが揃っていて。二人とも、単に技巧があるだけではなく、とても綺麗で品の良い踊りなのよねえ。それがまたポイント高いです。■第2部■ 16:10~17:05「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフアリーナ・コジョカル ヨハン・コボー大好きなロミジュリ。キャストは鉄板のコジョカル・コボー!のはずだったのですが、Aプロでクランコ版を観て鮮烈な印象を得たのが、分が悪くなった原因なのかな。個人的には、予想していたほどドラマに入り込めずに終わってしまった感がありました。「ウィズアウト・ワーズ」振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルトオレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフうーん、最初はこの貧相(失礼!)な体格の二人にこの衣装(肌色ほぼ身体の線そのまんま)はあかんやろーと思って観てしまったのですが、何回か観ているうちに、じわりじわりと好きになってきました。なかなか良かったと思います。でも、あの、やっぱりお衣装…。「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパンアニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョンごめんなさい。アニエス、いつの間にこんな重そうなおっさん風味(結構男顔なんですよね)に…。いったい誰が出て来たのかと思い、全く受け付けられませんでした。観る気を最初からそがれてしまったので、ステファン・ビュリョンの評価も出来ません。 「ラ・シルフィード」第2幕より振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファーエフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ東京バレエ団そういや、マチューが踊るのをちゃんと見た記憶ってあまりなかったかも。もう写真集に入れて飾っておけば、それで十分ってお顔立ちなので。ああ、マチューって踊るんだなー(おいっ)。えっと、ちゃんと踊ってました。オブラスツォーワは、なんだか髪飾りがちゃちいのが気になったな。んー可もなく不可もなく。ついうっかり進行飛ばしても気づかない位、どっちでもいい気が(あ、もしかしてこれって、酷い言い様?)。(2/2へ続く)
2012.08.11
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムA> 指揮:ポール・コネリー 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 ■第1部■ 18:00~18:45「スターズ・アンド・ストライプス」振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン我らがダニール・シムキンがトップバッターですよ(おかげでうっかり遅刻出来ない…)。明るくて軽快な作品ですが、正直に言えば(^^;、もうちょっとはっちゃけてくれても良かった様な…。ちなみに、ダニールはつい2,3ヵ月前にめでたく米国グリーンカードを取得されたそうで、その意味でもこの作品をやる感慨があったそうです(と、トークショーで話してました)。「モペイ」 振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハフリーデマン・フォーゲルユーモラスな振付ですが、既に何度か見ているので、改めて(しかも同じダンサーを2回出してまで…放送対策だと思いますが)観たいとは思わないなー。「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーエレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン ノイマイヤーらしい幻想的な風景…基本的に好きなんですが、もう少し緩急があった方が良かったのか、こちらの集中力が足りなかったのか。聞くところによると「白鳥の湖」をかなり書き換えた作品なのだそうで、全幕を観る機会があれば、ぜひ見て観たいです。その前にDVDかな。「ドリーブ組曲」振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ上野水香 マシュー・ゴールディングえ~っと、衣装は似合っていました。上野さんは、スタイルが良いので、デベロッペとかしたら綺麗なんだけれど、回ると上半身がグラグラで、あ、軸が弱いってこう言うことを言うんだな、とか余計な感想を…。マシュー・ゴールディングのマネージュは、この作品特有の逆マネージュじゃなくて、順マネージュだったで、楽しみ半減。■第2部■ 19:00~19:45「扉は必ず...」振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ6年前、第11回のバレエフェスでこの作品を初めて見た時は、かなりのインパクトで心を奪われました。あの時は二人が光を放ち、輝いて見えた…。今回、残念ながら、お二人とも年を取ったなぁ、と。何がどうと言うわけじゃないのですが、色褪せて見えた、本当にそんな感じです。「海賊」振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキーポリーナは相変わらずの健康娘。しかし、なぜだかゼレンスキーが気に入りました。たぶん、長年バレエ人気を支えてきたbig name達が、今回のフェスで衰えを隠しきれないのに対し、まだまだ現役とばかり、美しい跳躍を交えて果敢に踊っているからなのでしょう。若手の様に息もつかせず立て続けとはいきませんが、キメどころでは充分高く美しいのです。良いものを見たなぁ。「セレナータ」振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフネット上でいろんな方の感想を読むと、好き嫌いが分かれる感じがしましたが、私は好きですよ、この作品。土臭く激しく踊る、この2人に合っていると思いますし、こう言った方面にも芸域を広げる意欲も買います。イワン・ワシリーエフは、主にサポートに徹している感ありましたが、オシポワの身体能力、やっぱり半端ないなぁ。「瀕死の白鳥」振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンスウリヤーナ・ロパートキナチェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子いや~もう、「至宝」とか「文化遺産」とか「人間国宝」とかそう言った言葉が行き交う、バレエ芸術の一つの頂点で、眼福でございました。チェロ、ハープの演奏も良かったです。もともと「瀕死の白鳥」ってそんなに好きじゃないんですよ、プログラムにあると、え。また~?とか思っちゃう位で。でも、やはり究められた動き、特にアームスの美しさには、ため息が出るばかりです。で、古典をやるなら、こういう究極の美を目指して欲しいな、と、これはすべてのバレエダンサーに対して願う訳です。 ■第3部■ 20:00~20:55「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフマリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカーあーこれは、とても良かったです!マクミラン版と雰囲気的には似ているのですが、初恋の輝きに満ちている感がとても伝わってきて。(マクミラン版との)こまかい相違点を指摘出来るほど詳しくはないのですが、やはりクランコっぽい振りが入ったり(ジャンプして回転してロミオの胸に飛び込んだりとか)、していたように感じました。そしてプロコフィエフの音楽も本当に好きです。「ジュエルズ」より"ダイヤモンド" 振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーアニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネスむむむむ。ダイヤモンドは、やっぱりピンと張った緊迫感がないといけないと思うんだよね。硬質の輝きというか。ノーコメント。「ディスタント・クライズ」振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニスヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ以前より痩せたかな?と思うけれど、やはりザハロワは美しい。振付の妙とかそいうのはあんまり覚えていないんですけれど、ただただザハロワの美しいラインに見惚れていた様な…。メルクリエフが踊っている時でさえ、上手側で佇んでいるザハロワ様のラインに見惚れていた様な(ごめん!)。「パガニーニ」振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニマルセロ・ゴメスヴァイオリン:チャールズ・ヤンや、これはソロじゃなくてデュエットですよね、ヴァイオリニストとの。掛け合いも楽しく、ウィットにも富んでいて、フレーズ毎にいろんなカタチの踊りを見せる、とても楽しい作品でした。こういう音楽と戯れるタイプの作品はとても好みで、ゴメスとはまた持ち味も出せるものも違いますが、ダニールにもこう言う系統の作品をやって欲しいな、と、かなり熱く(^^;願っています。少し退屈な演目も多かったAプロの、文句なくMVP!「ラ・シルフィード」第2幕より振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルドタマラ・ロホ スティーヴン・マックレー これも良かった~。巷では、タマラの着地音がどうだとか言われている様ですが、そんなことどーでも良いよん。ジェイムズ・マックレーと無邪気に戯れる様が可愛いよ、タマラちゃん。そして、スティーブン・マックレーの、おお!これか!ブルノンヴィル(コボー)!的な脚捌きの連続がま~見事で、惚れ惚れしちゃいました。タマラの技巧を見せる作品じゃなかったのだけれど、マックレーの良さを見せるためにこの作品を選んだんじゃないかな?と思わせる位。お互いのリスペクトも感じて、この二人のお気に入り度、ぐんぐん上昇中です。■第4部■ 21:10~22:10「ブレルとバルバラ」 振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラエリザベット・ロス ジル・ロマン正直に申し上げて、ベジャールは苦手。いやベジャールが苦手なのか、ジル・ロマンが苦手なのか、もしかしたら後者の様な気もするけれど。たぶん以前にもどこかで見たことのある作品で、かつ長いため、私にはちょっと苦痛でした。「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ 振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチアリーナ・コジョカル ヨハン・コボー全幕からどのように抜粋したのか、ちょっとよくわからなかったけれど、明るくて、また私に取ってはちょっと懐かしい(昨年散々ABTで観たので)演目をこの二人がやるのは、とても楽しくて良かったです。(苦手なコンテもちょっと続いていた後だし…)コボーのパートは、バレエ・ダンサー(コボーもダニールも演っていた)だとわかるんだけれど、コジョカルの方は、ジーナなのか、バレリーナなのかちょっとわからない。そもそもコジョカルは明るい小川演じたことあるのかしらん?「カンタータ」 (世界初演)振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ。。。マラーホフ。。。(絶句)。あーでも、当初Bプロの予定だったのを入れ替えたのは正解だったと思います。ファンを驚愕させるのなら、先にしておいた方が(たぶん)良いもんね。世界初演ということですが、特に印象に残る部分もなく、衣装と体型の残像しか残ってない…。「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲルドラマティックな人達が演じたら(踊りもかなり技巧を要しますが、それでも演じると言う方が適切か、と)、盛り上がる名作ですが、このペアははずれですね。どうせなら、オルガとレンスキーで若々しく踊ったら良かったのに、と思います。リフトされながらシュッと回るポリーナの脚先のスピード”だけ”は、ちょっと好きでしたけれど(^^;「ドン・キホーテ」振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクスオレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ サラファーノフもノヴィコワも大好き~なんですけれど、ちょっとフェスのトリには、地味めで、華やかさが足りないように感じました。ノヴィコワは、眠りとかもっとお上品な姫で観たい感じです。サラファーノフも、コーダ、ザンレール-ピルエット-ザンレール-ピルエットの連チャンでしたね。このシーケンス、結構好きかもしれない。----Aプログラムを通しては、第3部が楽しかったかな。コンテは好みが分かれますし(合わないと長く感じる…)、フェスらしく飛んで跳ねて競うような演目(それが良いって訳じゃないですが、正統に美しい演目もコントラストがあって生きてくるというもの)もあまりなかったせいか、ちょっと燃焼感には欠けたような気がしました。
2012.08.02
第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ「ドン・キホーテ」キトリ/ドゥルシネア姫:ナターリヤ・オシポワ Natalia Osipovaバジル:イワン・ワシーリエフ Ivan Vasilievドン・キホーテ:高岸直樹サンチョ・パンサ:氷室友ガマーシュ:長瀬直義メルセデス:高木綾エスパーダ:後藤晴雄ロレンツォ:永田雄大【第1幕】2人のキトリの友人:乾友子‐田中結子闘牛士:松下裕次、宮本祐宜、柄本弾、梅澤紘貴、森川茉央、安田峻介、杉山優一、松野乃知若いジプシーの娘:吉岡美佳ドリアードの女王:二階堂由依3人のドリアード:西村真由美、吉川留衣、川島麻実子4人のドリアード:森志織、村上美香、岸本夏未、阪井麻美キューピッド:佐伯知香【第2幕】ヴァリエーション1:田中結子ヴァリエーション2:乾友子指揮:ポール・コネリー演奏:東京フィルハーモニック交響楽団 -----観る前からなんとなく想像のつく(?)このペアのドンキ。でもやはりお祭りですから、スカッと派手なのが観たく。来日直前、地元ミハイロフスキーでのオシポワの降板があったようで、少し心配だったのですが、無事来日、踊ってくれました。傍から見てもかなりタイトなスケジュールだったので、無理をせず休息を入れたのかもしれませんね。まー概ね予想通りに派手に跳んだり跳ねたりしていましたが、私自身、最近彼らの舞台を見る機会が多く(ABTに行っても観ちゃいますし…)、その中ではmaxでは、なかったかもしれません。まあハードスケジュールだったしね。途中、他の人が踊っている時の様子は、ひょっとして素ですか?みたいな感もあったし、それぞれ凄い技サラッとやっていたのは間違いないんですけれども。でもまあ、これはmy opinionですが、この二人は(ガラなどのお祭りは別にして、特に全幕は)一緒に踊るより、違うパートナーと踊った方が、それぞれの魅力がより生きるような気はします。
2012.07.30
第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ「ドン・キホーテ」キトリ/ドゥルシネア姫:タマラ・ロホ Tamara Rojoバジル:スティーブン・マックレー Steven McRaeドン・キホーテ:高岸直樹サンチョ・パンサ:高橋竜太ガマーシュ:松下裕次メルセデス:奈良春夏エスパーダ:木村和夫ロレンツォ:永田雄大【第1幕】2人のキトリの友人:佐伯知香‐吉川留衣闘牛士:長瀬直義、宮本祐宜、柄本弾、梅澤紘貴、森川茉央、安田峻介、杉山優一、松野乃知若いジプシーの娘:吉岡美佳ドリアードの女王:渡辺理恵3人のドリアード:西村真由美、矢島まい、川島麻実子4人のドリアード:森志織、村上美香、岸本夏未、阪井麻美キューピッド:高村順子【第2幕】ヴァリエーション1:吉川留衣ヴァリエーション2:佐伯知香指揮:ポール・コネリー演奏:東京フィルハーモニック交響楽団 ------今年第13回を迎えた世界バレエフェスティバルの最初の演目。当初は観る予定にしていなかったのですが、やがてENBの芸術監督に就任し、今後少なくとも日本に住んでいて全幕を観る機会がないかもしれないタマラ・ロホTamara Rojoと、2月のコジョカル・ガラでキレの良い踊りを見せていたスティーブン・マックレーSteven McRaeということで、これは観なければ、と後からチケットを調達したのでした。タマラは期待通りに、派手に回転、でもジャンプ系は少し弱かったかな。マックレーは、キレが良いのにとてもエレガントで、そこが大変気に入りました。グランPDDのコーダでしたか、ザンレール-ピルエット-ザンレール-ピルエットのこれでもか連チャンがって、素晴らしかった。あと、このお二人のお互いへのリスペクトが感じられるパートナーシップ、それも良かったなと思います。後から聞いたところによると、Steven、このバジルは初役だったとか。これからも注目していきたいダンサーです。タマラ・ロホはこれから芸術監督就任ということで、この先観られる機会はあるのでしょうか。来年のロイヤルの来日には、ゲストという形で是非来てくれないかな~と思っています。ENB自体も、ダリア・クリメントヴァやワディム・ムンタギロフを抱えていたり、ズデネク・コンヴァリーナやブリジッド・ゼーレもいつの間にか移籍して来ていたり、以前はマリア・コチェトコワも在籍、と、観る機会があったらな、と思っています。タマラは、強い意志で芸術監督に志願してなったようなので、かげながら応援していきたいな。
2012.07.29
日本中が注目していた金環日食、私も大いにエキサイトしました~。というのも、2009年の皆既日食(東京では部分日食)の時、東京では部分でしかないので、時々思い出したように外の空を眺めていたけれど、テレビで観た皆既日食が羨ましくて。今日の金環日食は、とにかく東京でも見えるということで。ただ、自宅は東の空が開けていないので、今回は東京湾クルーズツアーを申し込んでみました。前日は、一面に雲が厚く、天気予報も芳しくなく、不安いっぱい。早朝、桟橋に集合しても、曇り。かなり雲が多かったのですが、雲の切れ目を求めて船も頑張ってくれたし、コンディションも刻々変わる中、金環日食の間は、黒い雲を透かしてみる様な形で、フィルターなしのほぼ肉眼で綺麗に輪を観察(かえって見易い?)、その前後の部分食では、天然雲フィルターだったり、専用メガネを必要としたり、いろいろバリエーションに富んだ形で、観ることが出来ました。とても楽しかったです。あー11月のケアンズ(皆既日食)に行ってみたい!でもダニールの来日!、ロパ様&マリインスキー、ヤンソンス&バイエルンと、忙しいから無理だろうな~。でも、生きているうちに一度は皆既日食を追いかけてみたいものです。写真まあまあ撮れました~。
2012.05.21
お久しぶりです。長い間ブログを放置してしまいましてすみません。昨年は夏にABTがツアーで来日したり、Daniilも、秋のミックスプロや冬のくるみ割り人形、そしてお正月明けは台湾でガラ…とここまで順調だったのですが、その翌週、パリのガラ(Gala les Etoiles du 21e si?cle)でヤーナ・サレンコと組み、せっかくの新レパートリー("Stars&Stripes"と"La Pluie")なのに、初日のみ出演後、怪我で降板ということになり、先月の米国内ツアージゼルで、ようやく舞台復帰の報を聞くまで、やきもきした日々を過ごしていました。ABTのMETシーズンは、今週5月14日に、Opening galaで幕を開けました。最初のうちは、performance calendarにDaniilの名前が出ていなくて、演目もDaniilのレパートリーらしいものがなさそうでどうしたものか、と思っていたのですが、結局、"Les Bourgeois"で出ることになったようです。当日のtwitter等では、フィギュアスケーターのJohnny Weirも観に来てくれて楽しんだ様ですし、現地のバレエ通の方々にも、これまで(このレパートリーを)何度も観たが一番良かった!みたいな感想を頂いていた様子なので、嬉しくなり、また安心しました。↑のすぐ後位に、NBSから来期祭典演目の発表があり、その中に、今年(2012年)11月に、ダニール・シムキンのガラ「Intensio」と、「くるみ割り人形」の2演目が! 実は、くるみの予定があることは少し聞いていたのですが、「Intensio」の方は聞いていなくて、驚くやら嬉しいやら。「Intensio」は、2009年12月にアテネで行われたガラ(→当時のプログラム及び感想はこちら)と同タイトルですが、あれから3年経っているので、出演者や演目は、どの程度変わるのか、見当つきません。アテネの時は、Alina CojocaruにトリのDonQ PDDのお相手をして頂いていますし、21世紀ガラでの割と古い付き合いのあるLucia LACARRAや、お互いのガラに出演しているDaria KLIMENTOV?(Daniilは彼女の故郷チェコでの彼女の冠Galaにも出演しています。もし今度彼女が来るとしたら、V. Muntagirovを連れて来る…だろうなー)、今はボリショイプリンシパルに出世したSemyon CHUDINなどが出演していました。また、アテネのガラには出演していませんが、その時わざわざアテネまで見に来てくれたパリオペラ座のシアラボラ等も、仲が良い様なので、来て頂けると嬉しいなぁ(大人~の雰囲気も添えてくれそうだし!)など、いろいろ妄想^^;;;は膨らみます。私の希望としては、Daniilには、是非3年前より新しいレパートリーを見せて欲しいと願っているので、そうなると、やはりヤーナ・サレンコと組んでStars&Stripesや、今年1月にParisで一度だけお披露目したばかりの "La Pluie" (振付:Annabelle Lopez Ochoa →こちらで、他ダンサーでですが、見られます。なお、Daniilへは彼のためのソロ部分を新たに振り付けたと聞いています。)かなぁ、でも先にバレエフェスで観られる可能性大ですね。他には、そろそろABTでのレパートリー&パートナーも、本当は観たいところです。東バ&ワイノーネン版のくるみと対比して、Ratmansky版くるみのGrand Pas de deuxなどは、いかがでしょう?
2012.05.17
あーーー。6月METの「明るい小川」&「コッペリア」の感想も書かないまま、7月怒涛のABT日本ツアーも終わってしまいました。DVDもやっと(!)発売になったし、NHKで放送もされたし、あと9月にNHKで加治屋百合子さんのドキュメンタリーの予定があるのですが、そちらにも、少々関わる形で出てくるものと思われます。時間が経って書けるかわからないので、一言感想のみ。「明るい小川」とっても楽しかった!Daniilがシルフィードに扮してold Dwellerに微笑みかけるところは、もうその天使の笑顔に、メロメロでした~~~!!4キャスト5公演観ましたけれど、6/14 ABT@MET The Bright Stream(Reyes, Vasiliev, Osipova, Simkin)の回が文句なしベスト~!!同じキャストは、6/11(土)もあったのですが、その時よりも、さらにこなれてお互いの親密度が増してて。Vasiliev, Osipovaも、今をときめくbig & young coupleなので、やりにくいとかないかなーとかいらぬ心配していましたが、お互い遠慮なく小突きあってて、楽しかったですよー。また、OsipovaとReyesが、バレエ学校の旧友という設定で一緒に踊るのですが、この二人の本当に楽しそうに息の合った踊りを見せていて、とても良かったです。また、この作品は、主役4人2カップル以外にも、Old Dacha Dwellerカップル、アコーディオニストと女学生、乳搾りの女性とトラクター運転手、など、他にも個性豊かな登場人物がいっぱいで、それもまた楽しいのです。Craig Salsteinのアコーディオニストも本当に楽しかったな。地元のABTファンにもすこぶる好評だったようなので、今後も主要レパートリーとして、上演されるのでは、と思います。「コッペリア」これは…正直に言うと、プロダクションに不満がいっぱい。DaniilもOsipovaも良かったけれど、作品としてつまらなかった。私の「コッペリア」体験は、2006年K-balletのそれで始まっていて、そのK-balletの「コッペリア」は、大変素晴らしく、涙が出るほど笑ってほっこりして楽しかったんですよね。ABTのは、あまり登場人物同志の絡みもないし、コッペリウスをいじめるのも和解するのも、全然納得もいかないし、第二幕なんて、daniil舞台に出てきてひたすら寝させられているだけだし(その間オシポワ独りon stage)、なんでーーーーと思ったまま、終わってしまったのでありました。
2011.08.13
最新のPointe Magazine、2011年6/7月号の表紙に、ダニール・シムキンが登場しています。その写真が、またCoolでイチコロ(^_-)-☆なんですけど!☆Pointe Magazine、2011年6/7月号その表紙の撮影時の動画や、他のショットなども見られます。動画は埋め込みが出来ないので、Pointe Magazineのトップページ(右側にランダムで出る様です。早送りで目当ての動画に辿りつけると思います)又は、Pointe Magazineのfacebookのページをご覧下さい。他のショットも、Pointe Magazineのfacebookの別のページに公開されています。記事の方は、彼の生い立ちなどの記述は、概ねこれまでにも紹介されていた通りですが、ABT芸術監督のKevin McKenzieのコメント等も随所にあり、心強いです。ABTへ加わった時の印象や、才能はあるけれど、partnaringの経験がまだ少ないDaniilをどう注意深く育てていこうとしたか、などのコメントがありました。☆Daniil Simkin の blog updateShadowplayが無事終わった後、彼自身もブログを更新していますね。Shadowplayについて、shareしたvideo clip(Anthony Tudor and Anthony Dowellが対談している)のドイツ語→英語への翻訳をしてまで、紹介しています。この作品は、本当に、内面的で芸術的なので、彼にとっても、とても素晴らしい経験だったのでは、と思います。(※一部訂正しました。)
2011.06.02
まだ「Shadowplay」の感想も書いていない(とても素晴らしかったあまりに、言葉が見つからないんです~~)のですが、オンエア情報がありましたので、載せておきます!☆NHKプレミアムシアター 6・7月の放送予定http://www.nhk.or.jp/bs/premium/7月30日(土)、その前の週の23日の東京会館でのダニール・シムキン&加治屋百合子さんの「ドン・キホーテ」を収録して、放送予定となっています。なかなか映像の出ないABTの収録、しかもダニールで、が嬉しいとともに、ABTの来日も、確定的ということですよね!わ~い!!実は、先週ABTを見に行った際に、チラッとそのような話は、聞いていたのですが、やっぱりofficialに告知されると嬉しいですよね。あ、ABTのドンキだけでなく、他のプログラムも見逃せない豪華なラインナップです。ノイマイヤーの人魚姫だとか、いろいろ。あと、最近拾った記事を、いくつか。☆A Ballet Company's Summer of Youth ABT開幕直前、ABTの若きホープ、Isabella Boylston and Daniil Simkinについて、The Wall Street Journalに書かれた記事です。先週観てきたところでも、二人とも、今シーズン絶好調ですね!6月になったら、「明るい小川」でペアを組むのも楽しみにしています。そう言えば!「明るい小川」と言えば、怪我をしたコルネホの降板に対し、Ivan Vasilievが招聘されて代役に入り、「Reyes, Vasiliev, Osipova, Simkin」が同じ舞台上という、ある意味とんでもキャスト(と言っていいよね~)が実現します(先週のNYへ向かおうとしている成田空港で知りましたよ!)。これはもう楽しみにしています。コルネホとダニールの競演も、これはこれで観たかったのですが。☆ABT ? Don Q ? Simkin & Kajiya debut 5/18Daniil & Kajiyaさんの、DonQ MET debut のブログreviewです。この書き手さんは、いつもいろいろ知りたいreviewを書いてくれて、大好きです。☆City Ballet in Bloom, and New Works at A.B.T. ? Danceこちら、前半はNYCBのレビューで、後半が先週私の見たMix proのreviewです。DaniilのShadowplayについても言及されています。☆At Ballet Theater, Popping the Question After the Pli?さらに、今日はこんな記事が。ABTでは今、エンゲージラッシュの様です。Opening Gala時の、Ethan Stiefel & Gillian Murphy,そして、少し後にDaniilがtweetしてくれたJose Manuel Carre?o & Melanie Hamrickは知っていたのですが、先週の金曜日に、Johan Kobborg(これまた急な代役で土曜日ABT出演)からAlina Cojocaruへ、プロボーズがあったそう。おめでとうございます。※地震に圧倒されてしまい、ブログをさぼっていた間にも、他にいくつもリンクしたい記事やclipがあったのですが、また時間をみつけて、ぼちぼちアップしていきたいと思っています。(7/4追記)コメントでゆきさんにも紹介して頂きました。NHK繋がりで、6/29にNHK「おはよう日本」内 “チェック・エンターテイメント” のコーナーで、加治屋百合子さんが取り上げられて紹介されています。DonQで主役を踊ったということで、相手役 Daniil Simkinの様子もちょっと見られます。☆Yuriko Kajiya 'Good Morning JAPAN' check! Entertainment
2011.06.01
ABT "Shadowplay" Antony Tudor 振付 Boy with Matted Hair Daniil Simkin<The Penumbru (半影)> Arboreals (樹上の者達)男性コールド Aerials (空中の者達)女性コールド Terrestrial(地)Roddy Doble Celestials (天) Sarah Lane,Grant Delong,Isaac Stappas舞台は、少し深い森の中といった印象。下手寄りに一本の大きな木。上手側には、枝か蔓か。幕が上がると、中央やや上手にBoy with Matted Hairがアチチュードのポーズで。この静かに幕が上がった瞬間から、空気の密度も、何もかもが全然違う。美しくて溜息が出そうなアチチュードのBoy with Matted Hair(Daniil Simkin)は、無垢な天使の様にも見える。やがてゆっくりとアラベスクに伸び上がり、下手側の木の元へ。目を閉じて、これからの一時、瞑想でもしようか。少し騒がしい音楽とともに、Arboreals(樹上の者達) が、上手の蔓を伝って次々と現れる。まー森の中のお猿さん達といった風情ですが。遊んだり、木の根元でboyにちょっかい出してみたり、と瞑想の邪魔をする。(この辺のboyは、背伸びをして大人になろうとしている少年のように、少しムッとしたような顔つきで、瞑想しようとしています。決して笑わない)やがてAerials(空中の者達)も現れて、やはりにぎやかに、たわむれている。あんまり騒々しいので、ArborealsとAerialsが、ペア組んで遊び始めた頃には、Boyも瞑想を諦め、何事も経験?と思ったのか、その中に加わってみたり。やがて、Terrestria(地・男性性の象徴という説もあります)が現れ、木の根元にどっしりと腰を下ろす。Boyは、大人の男性に憧れる感じで、パッと近寄り、Terrestriaのポーズを真似て、その手前に腰を下ろす。Terrestriaは、目だけジロリとBoyを見て、少しポーズを変えてみる。すかさずBoyが真似する。やがてTerrestriaも面白がって(?)Boyを構ってみる、という感じなのだけれど、一途な憧れだけで始まったTerrestriaとの戯れが、一瞬の動作(性的な?)で、何かに気づきさっと離れる。それからCelestialsが女神の様に現れる(Sarah Laneが女神で、他の2人は従者という感じ)。女神はまばゆいばかりの憧れの象徴でもあり、嵐が襲う様にboyを脅かす存在でもある。そんな女神と激しく対峙し交わりながら…まあ、大人の男性になったということでしょう。その後、自信に満ちた態度で、boyはTerrestriaの身体を乗り越え、ゆっくりと大木の根元に腰を下します。周りにArborealsとAerialsが丸くなってうたた寝していますが、夜が明けたのか、一人、二人と目覚めのあくび(?)の様な仕草。Boyは、そんなArborealsの仕草を真似ている様でもあり、そうではなく、自信の表れでもあるようでもあり、一度は自身の頭を、そして次は胸元を、確信に満ちてゆっくりと撫で(この手のラインが美しいのよ)、瞑想に入ります。・・・と、ざっとまあ、こんな感じでしょうか。Terrestriaはまんま仏像みたいだし、ArborealsやAerials、またCelestialもなんだかアジアンテイストで、仏教っぽいテイストでもありました。Tudor自身が、当時そういったものに、大変興味を持っていたとも聞いています。Daniilのデビューの前日は、怪我をしたコルネホの代役で入っていた、C.Salstein の Boy with matted hair 役でも見て、ある程度こんな感じ、というイメージを掴んで臨んだ…つもりだったんですが、幕が開いた瞬間、空気が全然違いました(こうも違うかとビックリした位)。 光と闇の境界のなにやらあやかしな雰囲気(プログラムに<The Penumbru >(半影)とあったのは、場面のことを指していると思うのですが)が、Daniilにピッタリで、空気を支配していました。空気にtenseがあるんですよねー。そして美しいいい!神話をそのまま目の当たりで見ている様です。私の知ってるあるDaniilファンの友人はですねえ、virtuosoな振付もなさそうだからあまり期待してないみたいなこと言ってた(そして見た後感激しまくって、あなた日本からわざわざ見に来て良かったねぇと言われた)んですが、私は、超~~期待していましたよ!Daniilの良さは、virtuosoなところだけじゃないでしょおおおお。そして、期待を遙かに超えて見せてくれました。(最初のアティテュードの写真が欲しいわー。プロの写真家さん、撮っていないかなぁ。。。)☆ダニール自身のブログでも、Shadowplayについて触れています。・MET 2011…Shadowplay and DonQ
2011.05.25
ABT@MET From Classic to Premieres Repertory Program・Dumbarton - A.Ratmansky新作初演・Troika - B.Millepied NY初演(初演は3月のABTモスクワツアーにて)・Shadowplay - A.Tudor 再演・Thirteen Diversions - C.Wheeldon新作初演1)Dumbarton (振付:A.Ratmansky)Isabella Boylston,Joseph Gorak,Misty Copeland,Eric Tamm,Yuriko Kajiya,Luis Ribagorda,Beronika Part,Roddy Doble,Michele Wiles,Thomas Foresterストラビンスキーの「Concerto in E-flat (Dumbarton Oaks)」という協奏曲があり、その音楽を使用しているのでこのタイトルの様です。この曲自体は、Wikiによると、「ワシントンDC在住のロバート・ウッズ・ブリスより、自身の結婚13年の祝賀音楽として依嘱された。「ダンバートン・オークス」という副題は、依嘱者ウッズ・ブリスの住所にちなんでいる。」とのことです。上記5組のカップルが、のどかな田園で青春を謳歌しているのかな~という印象の振付で、全体に生きる喜びが感じられる生き生きした振付で、個人的には、Shadowplay以外の新作群で、一番好みでした。加治屋百合子さんも、昨年見た時よりも、さらに生き生きとして綺麗なラインの印象が残る踊りで、とても良かったです。あと、I.Boylstonが結構目立っていました-彼女は、もう一つのWheeldonの作品でもインパクトがあり、このところ大いに気を吐いている様子です(Opening Galaでも好評だった様子がいろんなreviewより伺えます)。後半Misty Copelandの役の死と別れ(象徴的なものかも)を示唆させるような展開もありました。2)Troika (振付:B.Millepied)Alexandre Hammoudi,Daniil Simkin,Sascha RadetsukyCello;Jonathan Spitz前記事で書いた通り、Moscowでの、チェリストMstislav Rostropovichへ捧げる(そういうセレモニーの一環でもあった様です)、ということで、バッハの無伴奏チェロ組曲第2番及び第3番からへの振付となっています。Jonathan Spitz氏が、舞台上手でチェロを演奏、こちらも名演でした。短い曲が6ピース位(たぶん)、解説などはないですが、舞台上で3人の青年が遊んでいる感じで、まあ小柄なDaniilが末っ子ぽい役回りなのは、ある意味お約束か(^^;。3人とも、ダンスは文句ないですけれども、正直に言えば、この振付自体は、あまり面白くなかったなぁと思います。それと、なんというか、曲調、曲想と、この振付のイメージ自体が、あまり合っていない感じ。しかし、これ、日本に持って来るんだよね。せっかく持ってくるのなら、「Shadowplay」か、或いは同じMillepiedでも、「Everything doesn't happen at once」にして欲しい~と、駄々を捏ねたい私です(^^;;;。バッハのチェロ組曲と言えば、2009の世界バレエフェスで、ニコラ・ル・リッシュが踊ったJ.Robbinsのダンス組曲が、凄~く印象に残っていて、あれは、いつの日か是非Daniilにも踊って欲しい(凄く素敵に音楽と戯れてくれると思うので)と思っています。3)Thirteen Diversions (振付:C.Wheeldon)Gillian Murphy,David Hallberg,Isabella Boylston,Marcelo Gomes,Maria Riccetto,Sascha Radetsky,Simone Messmer,Asexandre Hammoudi,他上記4組のカップル+コールドの構成。4組のカップルが光沢のあるグレー、他が黒の衣装だったと思う。照明(光と影)が効果的で、振付もスピーディで斬新な印象…は持ちましたが、心を奪われたか、好きかと聞かれると、個人的にはそうでもないような。上述の通り、私自身は、Ratmanskyの作品が、今回の3作品のうちでは好きでした。ここでも、Marcelo Gomesと組んだIsabella Boylstonが目立っていたなぁ。上記は、初日と25日夜のオリジナルキャストで、25日昼と26日は、別キャストだったのですが、そちらを見ての感想は、やっぱり1stは1st、2ndは2ndだな~的な力量の差を感じました。なお、Wheeldon作品については、25日昼(2nd castの予定)において、Gillian Murphy,David Hallberg以外の3組の主要カップルが、24日の初日キャストへ変更があり、何でだったんだろう?とちょっと気になっています。25日夜は初日と同じキャスト、26日夜は、無事2nd castでWheeldon作品もお目見え出来た様です。
2011.05.24
METシーズン中に、2回もNY行きはどうかな?と思いつつ、「明るい小川」「コッペリア」以外に、Mishaことバリシニコフ以来の再演となる「Shadowplay」にDaniilが主演するのを観たくて、(職場へは後ろ髪を引かれつつ)行ってきました。5/24 ABT@MET From Classic to Premieres Repertory Program5/25 ABT@MET From Classic to Premieres Repertory Program (マチソワ)5/26 ABT@MET From Classic to Premieres Repertory Program Program内容は、・Dumbarton - A.Ratmansky新作初演・Troika - B.Millepied NY初演(初演は3月のABTモスクワツアーにて)・Shadowplay - A.Tudor 再演・Thirteen Diversions - C.Wheeldon新作初演の4本で、DumbartonとTroikaの後に休憩、Shadowplayの後に休憩、の3幕構成です。5/24と5/25のソワレの2回がいわゆる1st cast,5/25のマチネと5/26がいわゆる2nd castと、言って良いかと思います。このうち、Daniilは、5/24と5/25のソワレでTroika,5/25のマチネと5/26でShadowplayを、踊っています。私がこのしばらくぶりの再演となる「Shadowplay」にこだわったのは、1st castにコルネホを持って来ていた(が、彼の怪我でC.Salsteinへ後ほどキャスト変更)ものの、Daniilがいるからこそ、ABTがこの演目を持って来た、と密かに信じているからです。「Shadowplay」は、Antony Tudorの振付で、1967年Anthony Dowellで初演、1975年にMikhail BaryshnikovでABT@NYでの初演となっています。今回のrivivalに当たって、Baryshnikovが着ていたそのコスチュームを、Daniilも着用しています。・資料はこちら このAntony Tudor trust自体の解説によると、キップリングの『ジャングルブック』を題材に作曲されたケクランのLes Bandar-logという音楽を使っていて、内容的には、狼に育てられた少年を彷彿とさせる感じもあります。上記資料とballet中の役名を照らし合わせると、いろいろな気を散らすような者(Arboreals-樹上に生きる物たち、Aerials-空中にいる者たち)に囲まれながら、やがて男性を象徴するTerrestrial(地の者とでも訳しましょうか)と対峙し、女性を象徴するCelestrial(s)(天上の者)と対峙して、成長する(Nirvana=涅槃、解脱)という仏教的な物語でもありましょうか。・Anthony Dowellの短いvideo clipも見つけました。Troikaについては、先だって3月のABT Moscowツアーで、新作初演となりました。こちらは、ロシアの偉大なチェリストMstislav Rostropovichへ捧げる、ということで、バッハの無伴奏チェロ組曲へ、ある意味今をときめくB.Millepied(映画「Black Swan」撮影中にナタリー・ポートマンと恋仲になり、やがてパパになるようです)によって、振りつけられています。前置きはこの位にして、感想は、次の記事にて。
2011.05.24
地震から2週間経ちました。地震、津波だけでなく、原発事故までも。なんのかんの言って物理的にはかなり恵まれている東京にいても(若干の不便さはある、でも若干)、冷静でいようと思う気持ちとは裏腹に、焦ったり感情的になってしまったりする自分がいる。たぶんまだ不安で動揺しているんだろう。ものすごく元気づけられたり、知ったかして自分の発した言葉が誰かを傷つけていないか空恐ろしくなったり。元気が出そうなCMと、考えさせてくれる言葉。"copresence"★大阪大学平成22年度卒業式 鷲田 清一総長 式辞★関西電力CM 希望の光(60秒バージョン)
2011.03.26
15日(火)~19日(土)自分の持ち場をちゃんと守ることが、自分のするべきこと。という訳で、ちゃんと仕事してました。冷静に考えれば、自分の職場は都区内で結果的に停電もなく、通勤は徒歩圏だし、かなり恵まれた環境だったのですが、やはりいろんなことを考えてテンパってしまっていて、あまり冷静に仕事していたとは言えなかった。特に、その火曜日辺りから、情報量も内容の深刻さもどんどん大きくなって来てて、打ちのめされたけれど、水曜日に安定剤をのんだら結構落ち着いた。やっぱり安定剤って効くんだ(^^;。そして、昨日18日に、ようやく震災後初バレエレッスンを実現。教室に入った途端、嬉しくて涙出そうになった。いざやってみたら、身体が本当にこわばっていたことを実感して、ストレッチ、ストレッチ、身体が芯から癒される…。正直に言えば、私は医療の仕事をしていて、そちらのネットワークからいろんな情報も入ってきます。私自身は、超末端で細々とした仕事しかしてないけれど、多くの友人、知人達が、この未曽有の大災害時、協力し合って、力を出し合って、実際にいろんなことに奔走して不可能と思われることを可能にしていくところを目の当たりにして、嬉しかった。そして、この災害の巨大さを思うとともに、急性期はもとより、これからがさらにさらに大変で、長期的な支援が必要になってくると思う。そして、この一週間は話を聞くばかりでやきもきするばかりだったけれど、これからの長期的な支援については、お役に立てることもあるかもしれない。そこのところは、微々たる力でも、頑張って何かしようと思っています。
2011.03.19
12日(土)首都圏の交通は、ある程度復旧していたが、電車で一時間以上の予定していたアルバイトは申し訳ないが断った。余震もあるし、もしもう一度止まったら確実に帰宅難民になる。そして近くの本来の職場にヘルプに出た。昨日から泊り込んでいた人が、今日来れない人とシフトを替って引き続き勤務していた。確か、この日に原発建屋の最初の爆発のニュースがあったような・・・。13日(日)休みほぼ一日中ネットに張り付き。午後自分の行けるバレエクラスが開講しているのを確認し、行こうと思っていたが、なんだか疲れ果てて動けず、断念。そうこうしているうちに計画停電の発表。もし停電したら大幅に仕事に影響が出るので、さらにテンパってしまう。被災地については、この日時点で、ようやく東北の内陸部辺りで概ね連絡がついたが、津波のあった沿岸部は未だに連絡も何も取れないと、その地域出身の友人たちから聞く。被災地が地域が広過ぎる。家族の安否がわからない友人達に、言葉も掛けられない。14日(月)計画停電最初の日で、結果的には私のところは停電しなかったのだけれど、首都圏の交通はめちゃめちゃマヒ。また職場においては、それに備えてのスケジュール変更をしたら、理解して協力する人、文句を言う人。(人となりがよ~~くわかりますな。。。)。遠距離通勤者は、二度目の泊り込み。夜、NBSは13日(日)に引き続き、頑張ってフィレンツェ歌劇場オペラを予定通り上演した(都内の多くのstage performanceが休演をしていた)。私はチケットを持っていたし、しかし計画停電もあり、やきもきして推移を見守っていた。娯楽は、とても人を元気づけるし、震災後間もないこの時期、どちらの決断であっても尊重されるべきものだと思う。ただ、私自身は、この日この時点で気持ちが追いつけず、結局観には行かなかった。まあ、その判断も人それぞれでしょうが、自分のその時点の気持ちに素直にという意味で、それはそれで良かったと思っています。これとあと一回キャンセルになったオペラは、主催者へ寄付のつもりで払い戻しはしません(もちろんこれも人それぞれで良いと思います)。日本の興行界に倒れられたら、私が生きていけないし。
2011.03.19
2011年3月11日あの巨大地震から一週間。地震だけでなく、大規模な津波、福島第一原発事故、首都圏の計画停電、交通麻痺…、一つ一つが大きな出来事が、息をつく間もなく連続して起こった。原発事故については、まだ終息していない。停電もまだまだ続く(こっちは不便なだけなので頑張るけど)。言いたいことは沢山ある。あり過ぎて書けない位…というかニュースにさえ追いつけない位だし、今そう思っていても後から違うと思うことも沢山あるだろうし。とりあえず今一番に思うことは、とにかく原発事故が終息して欲しい。他のことについては、とにかく全力を尽くして今出来ることをやれば良い。でも、原発事故の懸念がそれさえ阻んでいる。ので、とにかく終わってと願う。自分のこの一週間。11日(金)14:46 地震。職場にいた。誰もが皆初めて経験する大きな横揺れ。しかも、断続的な部分も含め、何度も繰り返し長かった。でも、地盤が良いのか建物がしっかりしているのか、立てないということはなかったし、棚や積荷(地震が来たら絶対崩れるよね、と言っていたのにも関わらず)も、崩れなかった。電気も水も大丈夫だった。同じ東京でもだいぶ家具がひっくり返ったところあったそうだし、停電も地域によりあったようなので、かなりラッキーだったのだろう。電気、水の関係で心配だったが、とりあえずその日やるべき仕事を22時過ぎの最後まで行った(そして上手く行えた)。18時交替で夜のシフトの方から来れないと連絡があったが、そこは当然自分が続行。首都圏の交通は完全に麻痺し、職場の4名は帰宅を諦めて泊り込み。聞いた話では、街道という街道は、初詣のような人の波で、多くの人が何時間も掛けて徒歩帰宅の途を歩んでいたらしい。私自身は、普段の通勤と全く同じ徒歩25分だし、自宅も問題なく、かなり恵まれていた状況。
2011.03.19
地震、津波、原発不安、停電不便、交通不便の、四重苦、五重苦の中で、石巻にいた友人の両親、陸前高田にいて津波に追われながら逃げた友人の妹、相馬で家が流された同じ友人の伯父家族、全員無事確認!激被災地区で確認出来たのほんの数時間前!とにかく良かった!! 地震直後は気を張っていた私も、東京にいてでさえ、疲れが出始めている。出来るだけ明るい話題、笑って!明日も頑張ろう。
2011.03.14
大きな地震が、ありましたが、私は大丈夫です。東京の私の周りに限って言えば、ライフラインも問題ありません。お店も割とあいています。 東北地方が連絡が取れず、心配です。 On 2011/03/12, at 10:26, wrote:
2011.03.12
今回のニューヨーク旅行は、当初、Daniil Simkin の ABT「くるみ割り人形」主演日である12月24日、26日を挟んだ、4泊6日の予定だったのですが、ニュースにもなったブリザード(猛吹雪)到来で、帰りの便が飛ばず、てんやわんやでした。その辺りの顛末記を…。26日(日)、ニュースやtwitterなどをチェックしていると、今日はこれから「ブリザード」との予報。朝食時位までは、窓の外を見ても、雪なんて全然ないし、見た目はちっとも気配なし。それでも、がっつり防寒態勢を整え、マチネ観劇のためにホテルを出る頃には、雪がちらつき始めていました。マチネABT@Brooklyn→ソワレNYCB@Lincoln center へ地下鉄で移動するころには、横殴り気味の雪。でも、雪の中に浮かぶリンカーンセンター、特にMETは幻想的で美しかったです。終わって劇場を出たら、さらに嵐だった。他のお客さんも皆、吹きすさぶ雪にキャーキャー言いながら、劇場を後に。後から考えると、地下鉄が止まって帰れなくても文句を言えない状態(実際、その晩、人が乗った状態で7時間立ち往生した事例が発生しています)だったのですが、なんとか地下鉄も徐行、各駅停車で運行していて、Brooklynのホテル最寄りの駅に到着。そこからがちょっと大変だった。駅からホテルまで約1ブロック歩かなければならないけれど、積雪は40~50cm位。歩道の除雪はなし。車道は、除雪はしたのだろうけれど、それからさらに積もっているので、10-30cm位でしょうか。乗り捨てた車や、タイヤを空回りさせてもがいているタクシー等あり。雪・風も横殴りで結構な強風。安ホテルなので、扉の前も最低限しか除雪してなくて、扉を30cm位やっと開いて、滑り込むように到着。部屋の窓から外を見たら、車は、道路とともに、高さの半分位埋まっていました(こんな感じ↓)。空港は夕方から閉鎖、明朝再開予定、翌27日午前の私の帰る便は、現時点で2時間遅れの予定とのこと。欠航の可能性あるな~、と思いつつも明日にならないとこれ以上わからないし、と職場にメールは入れておいて、就寝。翌朝(27日(月))。空港再開予定はお昼頃とのこと。風は強いが日も差して天気は良い。他便が軒並みキャンセル予定となっている中、私の便は変わらず2時間遅れ予定。迷った末、ホテルをチェックアウト。ホテルから駅までの道は、昨晩よりさらに大変なことになっていたが、タクシーも無理そう(道路が・・・)だし、転がるように(スーツケース捨てたかった)地下鉄駅へ。でも地下鉄~空港までは、スムーズだった。(青空は見えるが飛行機は飛ばず…。)空港に到着したら、便はさらに遅延して16時頃発となっていたので、すぐには列に並ばず、一息入れて。チェックインを受け付けているわずかな便(デリー、成田、北京、香港+欧米のいくつか)の中に成田行きもあり、列は長かったものの、なんとかチェックイン。便はさらに遅延して18時台発となっていたけれど、手荷物検査も済ませて搭乗ゲートも確認、すっかり安心してホッとしていた。17時半頃、ふとみると搭乗ゲートの成田行きの表示が消えていた。なんのお知らせもアナウンスもなかったけれどどうやらキャンセル。iPhoneで航空会社のサイトにアクセスすると、「この便はもう飛びました」(ふざけんな!)となっていて、だからだろうけれど予約変更も出来ない。しかたなく予約変更などへの対応カウンターに並ぶ。列は動く気配がなく(先頭もほとんど)、そのまま夜11時となり、クローズ。翌朝(28日(火))も、そのまんまこのカウンターで(とクローズ前に職員が言っていたんだよー!)ということだったので、列を崩さず一晩ステイ。朝5時前、予約変更は○階の◎カウンター(今いるところじゃない!)のみで行いますとアナウンスがあり、皆怒りながら一斉にダッシュ。朝5時なのに、カウンターのあるフロアは足の踏み場もないほど混雑して、最後尾が判別出来ないほど。なんとか最後尾を見つけ、列につく。何度も折り返してとてもとても長い列だったけれど、昨晩と違って、一応動いていた。5時間半かかってカウンターに辿りつき、その日の成田行き出発予定30分前だったけれど、今日の搭乗券を渡され、とにかくゲートに行きなさい、と言われた。ゲート前に着いて改めて搭乗券を見ると「SBY」と書いてある。SBY,SBY...stand byってこと?と職員に聞くと、そうだ、とのこと。結局その日の便は飛び、SBY搭乗券を持っていた十数名のうち2名だけが乗れ、残りはアウトでした~。もうね、持っている搭乗券がスタンバイってわかった時点から、「いっそ帰りは30日にして29日はBAM行きた~い」と思っていたので、すぐに交渉して30日確定しましたよ。いや、選択の余地なく29日も満席(追加4000ドルのファーストクラス除く)だったのですが、他の方は迷っている間に30日も危うくなっていた様子でした。帰りの便が確定して、やっとホッとして食事を取り、ホテルを決め、預けたスーツケースを取りに行くと、ここにもう一つの修羅場がありました(^^;。軒並みキャンセル、予約変更、ダイバート、乗継失敗とかあって当然と言えば当然なのですが、大混乱していて、リクエストしてから、4~5時間待ちとのこと。ここで前の晩の列で顔見知りになって、その後はぐれていた人達と再会、彼らは予約変更を諦めて他の航空会社に掛けあい、ようやく取れたのが31日の便で、荷物はもう4~5時間待っている、と。私は、というと、3時間ほど待って疲れ切ってしまったので、明日取りに来ても大丈夫か?と聞くと、大丈夫というので、諦めて引き上げました。ホテルは、ニューアーク空港(今回こっちでした)へ行くNJTと、地下鉄の交点になるペンステーションすぐそばのペンシルバニアホテルが取れて、ぼろいけれどとにかく交通の便がベストで助かりました。29日(水)、午前中に再度空港へ・・・スーツケースは出てこず、センターで確認すると「あんたのはもう成田に飛んでるよ」と、一人はいまいちやる気なさそうだったので、人を変えてもう一回確認したけれど、やはり同じように言われました。記録確認のスリップを貰ったけれど、コードで書いてあるようで、ちんぷんかんぷんでした。身の回り品をいくらか買い、ホテルに戻り、身支度を整えて(それなり、とほほ)BAMへ(14時からで良かった!)。無事DaniilのPrince(マチネ)&Chinese(ソワレ) を見られて、疲れも吹き飛んだかな!ちなみに、Daniilには、(飛行機飛ばずに、再度Nutsを観に来たことについて)「practical;)」と言われました。30日(木)、予定通りの便、当り前に離陸。シートの並びにいる人が、日本でアップル関連の会社で働いている日本語の話せるアメリカ人で、iPadの話や、雪による便変更の話(彼も当初は27日予定だった)などいろいろ話して楽しかったです。成田着後、スーツケースすぐわかるかと思ったら、すぐには見つからず(ここを探して下さい、というところになかった)、紛失届を提出して下さいということになり、泣きそうだったのですが、あの空港で貰ったあのコードだらけのスリップを見せると、「あ、これは税関の保管庫にあります」とわかり、少し待って、無事再会できました。良かった~。(しかし、あのスリップ貰って来なかったら、どうなっていたんだろう・・・。)ま、大変だったと言えば、大変だったのですが、最中は、twitterやfacebook上で、リアルタイムで沢山の方に励まして頂きましたし(これは、本当に励みになりました!皆さん、本当にどうもありがとうございました)、行きかう見知らぬ人同士、お互い外国人であっても妙な連帯感があって話がはずんだし、DaniilのPrince&Chinese を見られて心残りないし(*^^*)、結果楽しかった気持ちの方が、大きいです。あと、助かったのは、iPhoneと海外パケ放題。おかげで、twitter,ネット、気にせず使えました(充電器手持ちも必須)。PCの方は、本体は手持ちしていたのに、充電器をスーツケースに入れてしまったために、ほとんど使えず。あと、乗継便の時は、ロストバゲージに備えて1泊分位の着替えを手荷物に入れたりするのですが、今回帰りの便ではすっかりそういったことを失念してやらず。通常ならともかく、空港が混乱している今回のような状況であれば、考えておくべきでした。実は、コートもスーツケース内だったのですが、暖かくなって来ていて助かった。なんとかなしでもしのげました。あと実は29日のチケットもスーツケースに入れ忘れていたのですが、これは劇場で事情を説明すると、再発行して貰えました(購入時のクレジットカードは必要)。
2011.01.16
ほとんどABT's Nuts漬けだった今回のNY旅行ですが、一度だけ、NYCB(NewYorkCityBallet)のバランシン版「くるみ割り人形」も観てきました。NYCBのバランシン版「くるみ割り人形」は、1954年の初演以来、毎年クリスマスシーズンに、かかさず「くるみ割り人形」を上演して来たということで、NYでくるみ割りと言えば、NYCBのバランシン版、と言えるほど、浸透しているそうです。そこのところは、今まで冬場に常設の劇場がなく、上演できなかったABTとは対照的です。NYCBの本拠地である、David H.Koch Theaterへは、初めて入場しましたが、外から見て想像していたよりも、ずっと大きな劇場でした。5階のてっぺんで立ち見でしたので、大きさをより実感(^^;。12月26日(日)ソワレNYCB「くるみ割り人形」振付:George BalanshineThe Sugarplum Fairy : Brittany PollackHer Cavalier : Chase FinlayDewdrop : Sterling Hyltin第一幕は、とてもオーソドックス。ABTと比較すると、クララもフリッツも含め、子供達は、より幼い子が演じているようです。フリッツ(?)がところどころボケかましますが、子供達のお行儀は総じて良く、家族揃って安心してみていられます。ツリーの大きくなるシーンは、一つの見せ場で、音楽とともに盛り上がり、拍手も起こります(これと比較されるからでしょう、ABTのツリーは地味で評判悪かった(^^;)。くるみ割り人形とねずみ達の戦いのシーンはあまり覚えていないなぁ~。ここは断然ABTのネズミ達が面白かったので。第二幕は、第一幕とは逆に、新鮮でした。「くるみ割り人形」は版があり過ぎて、私自身も、これまで何種類見て、どれを標準としてインプットしているのかよくわからないのですが、とりあえず、過去に見たどのバージョンとも似ている印象はなかったです。細かい点までは覚えてないのですが、ざっくり気がついたことを列記:・金平糖(Dewdrop)の踊りが、単独で割と前半にあった。・スペインは5ペア位だったか、ABT版より多かった。劇場、舞台の大きさの差(もちろんD.H.Koch theater > BAM)を否応なく感じてしまった。・アラビア(Coffee)は、かなり露出の多い衣装の女性でソロ。・中国の踊り(Tea)は、ベトナム風(?)編み笠をかぶった男性ダンサー1人+チャイナ服の女性2人。男性ソロは、衣装はいまいちだけれど、テクニック的な見せ場は、ABTのより派手にありました。・花のワルツは、最後のポーズが、全員で大きな一つの花の様で、綺麗。・The Sugarplum FairyとHer Cavalier(ABT版のadult Clara & adult Princeに相当)の踊りが、見せ場のPas de dauxですが、金平糖の踊りを別にしたせいで、全曲をたっぷり使ったGrand Pas de Dauxではなく、ABT版より、短かった。ファンモードもないので、あっさりこんな感じです。もう一回観たいか?と言えば、そうでもない。オーソドックスな作りとしては、K-Ballet(装置がとても素晴らしい&衣装や踊りも総じて好み。あと個人的に松岡梨絵さんがプリンシパルになる以前にやったアラビアが大のお気に入り)、新国立バレエ(雪の精のワルツがお気に入り、群舞が総じて素晴らしい)の方が、好みです。この日は、ニュースにもなったブリザード到来で、特に夜は雪も風も凄かったのですが、その雪の中のリンカーンセンターは、ちょっと絵になる感じ。左上:雪の中のMET、右上:リンカーンセンター付近の路上左下:タイムワーナーセンター付近、右下:ブルックリンのホテル前。夜半は除雪も追いつかず、道路も車も雪に埋まってしまいました。タクシーなども路上放棄です。その日朝、ブリザードが来る前は、全く雪なかったのに…。
2011.01.09
(追記有り。青字)12月24日は、いよいよDaniilのPrince!! Debut!!しかし、クリスマスイブで、早く開演して早く終わろうということなのでしょう、午前11時開演!前日、時差を超えてやってきて夜公演見てその翌朝、の身には、結構過酷なスケジュールだったです。(adult)Princeの出番は、第一幕は、雪のワルツの手前(一部?)、曲で言うと、”松林の情景”。美しくて解放的な盛り上がりのある音楽です。背景は、雪を連想させる白い松林。場面は、ネズミ達を撃退した後、nutcrackerが、人形の頭が取れて生身のlittle princeとなり、little claraの前でポーズ(プロポーズってことかしらん?)から始まります。そして、上手奥より、little clara と little prince の分身のように、adult Clara と adult Prince が手を繋いで(たぶん…そうだったと思う)現れます。二人ともパールホワイトで、とても綺麗なコスチュームですし、にっこりと、耀くように現れた瞬間は、やっぱり嬉しかったですね~(*^^*)。そして、下手手前のlittle coupleと、上手奥のadult coupleがしばし同じ振りを踊ったあと、adult coupleだけの踊りとなり、little coupleは、下手手前で座って、その踊る姿を憧れる様に見つめています。記憶が第二幕のグランパドドゥのアダージョとごっちゃになっている部分がおそらくあると思うのですが、こちらも、いく種類かのリフトが含まれていたと思います。雪の精のワルツに向けて舞台を去るのが、淋しかった~。第二幕は、各国の踊りが終わって後、Grand pas de dauxをたっぷりです。(あとで、NYCBを見て気づいたのですが、NYCBは、曲順変えていて金平糖の踊りが、二幕かなり最初に来ますし、ここに対応する場面は、Grand pas de daux形式ではなかったです。)背景はそれまでと変わって、冬の夜空の様な濃いブルーに、中央奥に白い扉(とても美しくて、この場面に合っていると思います)。sugar plum fairyが、little coupleに合図をして促し(楽しい時間は終わって、おやすみなさいという意味も含めているのでしょうか)、little coupleは、中央前方から、奥のその扉に向かって真っすぐ歩いて行きます。扉がゆっくり開いて、中にadult coupleが。両coupleは、お互いに敬礼を交わした後、入れ替わるように、little coupleは扉の中に去り、adult coupleが中央に進み出て、二人のGrand pas de dauxになります。まずアダージョ。音楽に合った、美しくて優雅な振付で、とても気に入りました。そして!…これでもか?!見本市ですか?という位の、あらゆる種類のリフトのオンパレードです。肩の上に座る感じだったり、背面合わせでぐるぐる回ったり(この2つは第一幕の方だったかなぁ?記憶が・・・)、高い位置で女性を投げ上げてキャッチしたり、クライマックスは、グリゴローヴィチのリフト(というのですか?Ballet Talkなど見るとそのように書いていたような)、女性の一本の脚をしっかり支えて高く挙げるようなリフト、ラストはフィッシュダイブなどなど。Daniil も、これらの複雑なリフトの数々を、よくこなしていましたよ!よく頑張ったねぇ~と、ちょっと親心モード(^^;;;。まあ正直に言えば、150%の力で頑張っていても、70%位でやってるよ、とばかりの涼しい顔で、余裕を見せると、より良いかなぁ~と思いますが、110%位に見えたかなぁ・・はは(^^;)。まあ、その辺は、長身でキャリアのあるホールバーグや、コリー・スターン(先日、プリンシパルに昇進しましたね、おめでとうございます)の方が、やはり余裕があって見えました・・・でも、彼らにとっても、決して決して楽なリフトではないと思います。しかし、これは、今後プリンシパルを目指すにあたって、良いリフトの練習&経験になっただろうな~。プリンシパル目指すのであれば、こなしていかなきゃいけないもんね。このNutcfrackerは、劇場のBAMと5年契約で、今後は毎年4週間やる予定になっているので、今後とも引き続き主演をさせて貰って、たくさん経験を積ませて貰えれば、と思います。続いて、男性variation。こちらは、ブルノンビル風と言った方が良いのでしょうか、軽快な足さばき命の振付です。そう言えば、ラトマンスキーは、ブルノンヴィル本拠のデンマークバレエともご縁がありますよね。(公開ワークショップの映像内にこのvariationのダニールの踊りがあります。当てている曲は違いますが、2'13" と2'39"辺り。)。この辺はダニールの得意が生かせる振り。なので、嬉しかったです。でも、リフト満載のアダージョから引き続き休みなく、というのは、男性ダンサーに取って、結構過酷な気が…。ダニールも、そこだけ抜き出して踊るとした場合よりは、切れが悪かったかも。続いて、女性variation。いわゆる「金平糖の踊り」で知られている曲です。美しい背景と音楽にとてもmatchしていて、夜空で煌めく星の様です。終り近くに、一瞬袖に入って隠れる部分があり、そこからいたずらっぽく覗き見るように、顔を出し、また踊り始めます。ここは、大人になっても、少女claraのちょっといたずらっぽい心が残っている、という感じでしょうか。印象に残る一瞬で、また、バレリーナによって、少しずつそのタイミングや表情に、それぞれの個性がありました。コーダ。軽快なリズムで、こちらも子供の時の楽しい気持ちを忘れないという感じでしょうか。お互いに顔をみあわせるような振りもあります。(追記)男性variationの最後のポーズと、このコーダの途中のポーズ(前者は片手、後者は両手を、顔を上げずに前に差し出すポーズ)が、ちょっと変わっているな~と思ったのですが、あ、これって「くるみ割り人形」の仕草なんだ、と今頃気づいた私は、相当鈍いかも…(汗)。Grand pas de dauxに引き続き、花のワルツの音楽で、「終幕のワルツとアポテオーズ」となります。ここでは、周りに皆が集まってくる中、Adult Princeが指輪を贈ることで、プロポーズをします(マイム)。Adult Clara が大きくうなずいて、プロポーズを承諾するのですが、ここのマイム、なんとかならんかな~。ここもキャストによって、多少のヴァリエーションがあるのですが、ダニールは、婚約指輪をClaraの指にはめてあげて、その手にkissします。とっても素敵(*^^*)!それから、sugar pulm fairyが(adult)Claraにヴェールを付けてあげて、また二人で踊ります(少しですが)。その少し前に、ベッドに乗ったままlittle claraが中央に引っ張られてきて、それを眺めていたような・・・。それから、各国の踊りが1フレーズ位づつあって、最後は、舞踏会のように、各ペアが円を描くようにワルツを踊りながら、はけていきます。(ちなみに、Adult Prince&Claraは、下手後方で真っ先に、Chinese pairは、上手前方で最後にはけます。)ベッド上のlittle claraだけが取り残され(ベッドごと前方に押し出され)、幕が下りて、気がついたら、夢から目覚めたlittle clara。ハッとしてあたりを見回すと、下手側にAdult Prince,上手側にLittle Princeが静かに立って見守っていますが、先にAdult Princeの方へ、その後Little Princeの方へ、駆け寄りますが、いずれも後ずさって袖へ消えてしまいます。Claraはベッドに戻り、枕の下から、くるみ割り人形(人形)を見つけ、それを抱きしめたり、持ち上げたりしています。幕についた窓の向こうから、ドロッセルマイヤーが覗いています。~幕~。その後、カーテンコール。そのデビューの24日、私は上手寄り最前列だったので、下手袖奥まで見えたのですが、Daniilが最後の出番を終えて下手袖に入った時(カーテンコール前)、袖の奥で、振付のA.Ratmanskyや、ディレクターのKevin McKenzieらに迎えられ、良くやった!というように、ハグされたり、肩を叩かれたりされているのが見えました。そう言う風に、デビューを見守って頂いていた、というのは嬉しいですね(*^^*)。Daniil主演日の3回とも、Daniilのご両親も劇場へいらしてて、観劇されていました。幕間には、バレエ関係者に挨拶されたり、話掛けられたりしていた様です。お母さんはよく見かけたことがあるのですが、ご両親揃って見掛けるのは、珍しいかも。息子の晴れ姿は、嬉しかったでしょうね。(お互いプロなだけに、ダメ出しとかもありそうな気もしますが~(^^;;)。 終演後は、ご機嫌(^^)
2011.01.08
★American Ballet Theatre - Ratmansky's Nutcracker 日本語なのに、いつどこで放送(?)されたものなのか、わかりません。どなたかご存知でしたら、ぜひ教えて下さい。 →教えて頂きました。フジサンケイグループの米国内日本語放送で放送されたものだそうです。http://www.fujisankei.com/video_3.asp?codevide=2741★ABT's New Nutcracker (再掲になります)11月7日、8日に、開催された、リハーサル期間中、公開ワークショップでの映像です。★CBSlocal Daniil Simkin & Maria Riccetto interview(これも再掲)http://newyork.cbslocal.com/category/video-on-demand-news/?clipId=5396929&flDaniil Simkin & Maria Riccetto をスタジオに招いてのインタビューですが、リハーサル映像も流れています。★各種レビュー(網羅し切れていないですが…)・"A ‘Nutcracker’ Sprouts Alter Egos" NewYork Times の reviewです。 ・ABT ? Simkin & Riccetto ? Exquisite Debuts 12/24 嬉しいことに、Daniil とRiccettoの回のレビューです!・American Ballet Theater’s Original New Nutcracker 結構、私の感想と一致!・Photos of ABT’s New Nutcracker 上と同じ方の、写真を載せたエントリーです。・The blooming of a virtuoso Scene-stealer: the Little Mouse、だそうです。Agreeee!・Dancing Through the Snow 場面によって、賛否それぞれ、と言う感じでしょうか。・A Mouse in the House Gives 'Nutcracker' New Life The wall Street Journalのレビューです。・The New ABT Nutcracker at BAM 個人のブログの様ですが、劇場の様子など写真でわかるのでご紹介。
2011.01.08
お友達の、manamiさんに教えて頂きました。Q & A with Daniil Simkin from Kevin Hesse on Vimeo.昨年(2010)9月にインディアナポリスで、master classを行った際の、質疑応答コーナーの映像の様です。30分ぐらいの長めのインタビューなので、昨日ようやくちゃんと見たのですが、前半は、自身のtraining環境などについて、後半は、いろいろ質問にも答えていますね。Shyなのは、日本人だけじゃないようですね。パートナーについての質疑応答などは、これまであまり聞く機会がなかったので、興味深かったです。インディアナポリスのガラでパートナーだったボストンバレエプリンシパルの倉永美沙さんについても、言及されていますね。
2011.01.08
(1/8 第二幕 Mother Ginger and Polichinellesの記載漏れがあったので、書き加えました)ラトマンスキーのABT新作「くるみ割り人形」 ABT A.Ratmansky's Nutcracker Choreography by Alexei Ratmansky Music by Peter Ilyitch TchaikovskyA.Ratmanskyによる新作ABT「くるみ割り人形」を見てきました。Ratmanskyは、今回の新作にあたって、ストーリーは、基本的にクラシカルな物語のプロットを踏襲し、チャイコフスキーの音楽は、順番を変えたりせずに、オリジナルを尊重し、その上で、振付はすべて新しく作り変える、という風に語っています。主人公は少女クララで、ABTで主演キャスティングされている(Adult)Clara&NutcrackerPrinceは、クララの夢の中で、大人になったクララと、彼女の王子様であるNutcrackerの理想像として、描かれているという感じです。実際に見てきたimpressionでは、一匹のlittle mouse(超cute!!)を含むねずみ軍団がもっとも観客に受けがよく、それから、はじめて見る、花のワルツに登場する4匹の蜂(男性ダンサーが踊ってますー仮面ライダーチックです^^;)が印象的でした。(Adult)ClaraとNutcracker PrinceのGrand Pas de dauxも、とても素敵だったと思います。また、それぞれのオリジナルな踊りについては、私の印象もそうですが、ReviewやBalletTalkなどの掲示板を見ても、個々に賛否両論という感じでした。(第一幕)ストーリーは、パーティの準備をしているキッチンから始まります。コックやナニーやメイドが、慌しく料理の準備をしている机の下で、little mouseがこっそりチーズを齧っていたり。ここのメイドの踊りは、funnyで結構好き。人間達は、その子ネズミを見てびっくりしたり、クララやフリッツが覗きに来てちょこちょこあったりした後、パーティが始まり人がいなくなると、そこへ、大人ネズミ達も含めたネズミ軍団が待ってましたとばかりに出てきます。ネズミ達は、かなりリアルな頭の被り物ですが、地色が白に、グレーのチョッキをつけてて(子ネズミはつけていない)、腹もちょっと出ていて、振付はねずみの雰囲気を良く捉えてユーモラスでもあり、なかなか面白いです。いろいろ食べ物を漁ってます。子ネズミはせっかく捕ったソーセージを親分に取られて、地団駄踏んでいたり(可愛い)。場面が転換して、パーティ会場。子供達のダンスもプレゼントを早く頂戴~!と言わんばかりに、地団駄踏んだりするような振り。地団駄踏むようでいて、しっかり4番に降りていたり、バッチュー打っていたりするんですけれどね。良い子にしてばかりいるわけでもなく、上機嫌と不機嫌との両方を行き来して、リアリティがあり、私は好き。子供達の感情表現、マイムも上手いです。良い感じ。クララは、そんなに小さい子ではなく、ローティーンくらいのちょっとお姉さんな感じです。お決まりの人形の取り合いなどがあって、その後、ドロッセルマイヤーが、こっそりクララだけを呼んで、くるみ割り人形をみせてあげます(ここはリアル人間-子供-のくるみ割り人形=以下little prince。大きな胡桃割り人形としてのヘッドを被っています)。フリッツが、それを妬んで引っ張り合ったあげく、踏みつけていきます。皆が寝静まって、クララがくるみ割り人形(ここは人形)の様子を見に来て、手に取ろうとすると、そこへ子ネズミ(可愛い)がやってきて、先に人形を奪ってしまいます。クララがたじろいでいたのですが、時計が12時を打つと、くるみ割り人形が(人形)→くるみ割り人形(little prince)に変わり、逆に逃げようとする子ネズミ(しつこいけど超可愛い!)の手を掴んで、放してくれません。やっと放し、くるみ割り人形(little prince)が、クララを守りながらその場を出ようとしますが、今度は、大人ネズミ達に取り囲まれて・・・。不思議の国のアリスよろしく、見上げるような大きなイスの上にクララは乗せられ、下で繰り広げられるおもちゃの兵隊達とネズミ達の闘いを見ています。ネズミ達には、一人大ボスがいて、背中や肩に5つくらい頭がついており、子ネズミは、このボスの子供なのでしょうか、抱き上げられたりしています。結局、クララが靴を投げて、Nutcracker Princeの窮地を救い、いつのまにか雪の舞う風景の中、little princeの人形のヘッドもなくなって、素敵な生身のlittle princeになっています。そして、そのlittle clara と little prince の分身のように、上手奥よりadult Clara と adult Prince が現れ、下手手前のlittle coupleと、上手奥のadult coupleがしばし同じ振りを踊ったあと、adult coupleだけの踊りとなり、little coupleは、下手手前で座って、その踊る姿を憧れる様に見つめています。夢のような踊りが終わり、adult coupleがはけると、今度は、snowflakesが現れ、舞い始めます(いわゆる雪の精のワルツですね)。little coupleは、追いかけっこしたり、雪の精たちとたわむれるように踊ったり、無邪気に遊んでいます。が、だんだんと吹雪のようになり、claraは寒さで気を失います。そこへそりをひいてドロッセルマイヤーが二人を助けに来て、そのそりが去るとともに幕となります。(第二幕)Land of SweetsSugar Plum Fairyが修めているLand of Sweets(紗幕の後ろで、各国の踊りあり)、そこへlittle claraとlittle princeが、ドロッセルマイヤーのそりに引かれてやってきます。little princeがマイムでclaraに助けられたことを皆に話し、それを祝って皆がそれぞれに各国のダンスを披露します。はじめにSpanish(3組のカップル、黒系の衣装、オーソドックスなSpanishらしい踊り)次にアラビアン、アラビアンは、もてもてを自覚しているマッチョな男性ダンサーひとりと、4人の女性で、最初は、4人の女性が、その一人の男性を取り合って誘惑しようとしているように見えますが、最後は、全員が、その男性に愛想をつかして去っていく、みたいな感じです。次いで中国、中国の踊りは、ダニールも踊ったのですが、開脚ジャンプが多少あるものの、超絶技巧を見せるという程のものではなかったので、ファンとしては、若干肩透かしな感じ。振付もふくめ、微笑ましく、カップルの、可愛い人形のような感じです。最後は、二人座って人形が抱き合っているような感じ。マイムの時は、二人とも両手人差し指一本立てて、にこにこしながら、まわりに反応したりしています。ロシアーこれは、すぐにFancyFreeっぽいな、と思いました。3人の青年が、お互い小突きあいながら、ユーモラスに踊ります。そして、Nutcraker's sistersーこれは、いわゆる葦笛の踊りに振付けたもの。5人組。ピンクと緑の衣装にシルクハット。よくあるフランス人形みたいな感じではなく、Americanな感じです。Mother Ginger and Polichinelles(1/8追記)↑Polichinellesは道化人形のことだそうで、Mother Gingerはおかまっぽい(男性ダンサーが演じています)大柄で大きなスカートをはいたマダムです(スカート内は竹馬状になっているか、と)。まず8人の子役Polichinelles達が、上手より現れ、団子状になったりお互いの足の下をくぐったり、なんとも可愛いです。やがてMother Gingerが現れ、私のスカートの中に入りなさい、と仕草で合図しますが、子供達はいやいやしたり、Mother Gingerがキーッとなったりしますが、やがて言われたとおり、スカートの中に入っていき・・・しばらくしたら、音楽とともに、また子供達が中から列になって出てくるのですが、その最後尾に、なんとlittle mouseが!見つかって少し逃げ回ったりしますが、最後は、子供達の最後尾に連なって、一緒に首を左右に振りながら退場していくさまが、本当に可愛い!ここでもまたlittle mouseが大受けでした(^^)。(追記ここまで)そして花のワルツ。ここでは、ピンクの衣装の16名の花に加え、4匹の蜂(bees=male dancer)が登場。仮面ライダーチックでとても目を惹きます(笑)。黄色のヘルメット様の面で、よく見ると唇も昆虫らしく描いています。羽を震わせているような、笑える振りもありますが、パドゥシャやバッチューなどバレエらしいステップも上手く使っていて、私は結構好きで、気に入りました。蜜蜂が花から花へ~という感じかなぁ。花のワルツの終わりの方で、花(女性ダンサー)全員を左右から交互に交差するように、次々パス&リフトしていく様は、圧巻でした。そして、その後、曲調が変わって、奥の扉からadult couple が現れ、手前からのlittle coupleと敬礼を交わした後、静かに入れ替わります(little coupleは奥の扉から退場)。それから、Grand Pas de daux.ここは、この後、ダニール編で詳しく書きますね!Grand Pas de dauxのコーダが終わって、また皆が舞台に集まってきて、その中で、adult princeは、指輪でadult claraへプロポーズ。プロポーズを受けて、二人を中心に、little coupleも戻ってきて、皆で踊りますが、踊りながらはけていって、気づいたら、幕が下りていて、家のベッドの上にlittle claraが一人。下手にadult prince,上手にlittle princeが見守っていますが、claraが手を伸ばし近づこうとすると、後ずさって消えてしまいます。窓の外から、その様子をドロッセルマイヤーが覗いています。夢だと気づいて、枕の下のくるみ割り人形(これは人形)を抱きあげたところで、幕。-----とりあえず特徴的、印象的だったこと。・ねずみ達が一番受けていたような気がする。はつかねずみ系の白いマウスで、一匹のlittle mouseのみ子供が演じ、その他はABTの男性ダンサーだったのですが、 この子ねずみ(little mouse)が超可愛い。腹のぽっちゃり感はまさに子供のそれだし、ピンクのバレエシューズも肌色のちっちゃい手足そのものに見えるし、とにかく一番場をさらっていました。・第2幕、花のワルツの4匹の蜂(bees)も、上述したように、インパクトあり、気に入りました!・Sugar pulm fairlyは、踊らず、マイムのみです。・大人の主演キャストの踊りは、第一幕で、雪のワルツの直前と、第二幕で、グランパドドゥです。主演ファンとしては、出番が少ないので、ちょっと物足りない感も。・くるみ割り2大ワルツの、雪の精のワルツと、花のワルツについては、掲示板などでも賛否両論でした。私としては、これが一番ベスト!でもないけれど、これはこれで好き、という感じでしょうか。・セットは、ライオンキングのセットで有名な、Richard Hudsonという人によるセットなのですが、第一幕のキッチンなどは、可愛くていいなと思ったのですが、第二幕の各国の踊りのバックは、シンプル過ぎて、私は、淋しい印象を受けました。もっと祝祭的な華やかさがあった方がいいのに。あと、クリスマスツリーが大きくなるにはなるのですが、あまりインパクトがなく、それも現地の掲示板などで、不評な感じでした。もう少し、電飾をつけるとか、華やかにした方が良かったんじゃないかな、と、私も思います。でも、Adult PDDのバックの、深い青と白い家は、冬の夜の様な、とてもロマンチックで好きです。
2010.12.29
NY在住の友人に教えて貰いました。これから始まるABTのNutcrackerを前に、Daniil Simkinと、Maria Riccettoが、CBSlocalで、interviewを受けている映像です。Daniilによると、ロシアやドイツでは、アメリカほどクリスマスと「くるみ割り人形」がリンクはしていない様ですね。途中では、おそらく加治屋さんでしょうか、踊っている映像も見られます。http://newyork.cbslocal.com/category/video-on-demand-news/?clipId=5396929&fl
2010.12.22
取り急ぎ。ABT日本ツアーの詳細が出た様です。 こちら↓・JapanArtsう~む。ダニールのロミオはなしかぁ。たぶん、ベンヴォーリオ(マキューシオじゃないんだろうな、やっぱり)で出るんでしょうね。オシポワとホールバーグのロミジュリも、昨年とても評判良かった様なので、是非観たいのだけれど、ダニールが出る回とはまた別ですねえ。ドンキはおおむね予想通り。コレーラがヘレーラと組まないのは意外だったけれど、カレーニョのラスト公演との兼ね合いなのでしょうか。ガラ、ダニールは何を踊るんだろう。出来れば新しい作品で観たいのだけれど…。【追記】朗報!関西公演もあるようですよ!最初にABTcalendarに載っていた通りの様です。(このページの最下段に載っています)http://www.japanarts.co.jp/html/2011/ballet/ABT/ticket.htm主催者が違うと思うので、出演者などの詳細はまだわかりませんが、要チェックですね!7月30日(土) 「ドン・キホーテ」兵庫県立芸術文化センターKOBELKO大ホール 芸術文化センター チケットオフィス (0798)68-02557月31日(日) 「ロミオとジュリエット」びわ湖ホール びわ湖ホール (077)523-7136
2010.12.20
ザハロワが、この秋から産休に入っていたことは知られていましたが、プライベートをあまりあかさないので、誰がお相手なのかとかは、すぐにはわからなかったのですが。ロシア語で、今日付けのインタビューで、その辺りのことを明かしています。それによると、お相手は、なんとヴァイオリニストのワディム・レーピンとのこと。レーピン、レーピンと言えば、一昨年ロンドン響との共演で聴いています。「ごつい(?)外観に関わらず、繊細で柔らかい音を出される方」と書いてある・・・その音色と共に、アンコールなどで感じられた人柄(良い人そうだ~)も含め、印象に残っています。おおお~スーパーカップルですねー。そのうちヴァイオリンとバレエのコラボもしないかしら。実現したら、是非観たい、聴きたいです!★Балерина Светлана Захарова(Google翻訳で読みました)
2010.12.10
ABTが、この冬、ラトマンスキーの新作として、「くるみ割り人形」を上演することは知られていますが、それに先立ちまして、先月11月7日、8日に、公開ワークショップが開催されました。ラトマンスキーやその他の制作関係者によるパネルディスカッションや、公開振付指導などが、あったとのことで、このうち、7日(日)は、ダニールがラトマンスキーより振付指導を受ける場面もあったとのことです。下記のreview記事や、BalletTalkなどの掲示板への投稿で、その時の様子がうかがい知れます。それらによると、チャイコフスキーのオリジナルに忠実に、曲のテンポは変えないとのこと、最初のシーンは、クララ一家のキッチンから始まる、また前半の大部分を子役のクララとプリンスが演じ、Adultのクララとプリンスは、お菓子の国に来てから初めて現れる、ということのようです。また、シムキンが振付を受けたパートは、なかなかハードな振付だったようで、他の人には別バージョンが用意されるのでは?と予想する意見も掲示板にはありました。また、pointemagazineにも、"Bittersweet Fairy Tale"と題して、ラトマンスキーのインタビューを含む記事がありました。★Haglund's Heel Works & Process ? ABT's New Nutcracker★Ballet Talk★Bittersweet Fairy Tale(pointemagazine.com)また、最近、そのときの動画も公開されました。後半に少し、DaniilSimkinの映像もありますよ。2010.12.15追記:アップしそびれていたのですが、ABT公式より、"The Nutcracker"のe-storybookもあります。この中には、絵本仕立てで、ストーリーが描かれている他、ダンサーによるお菓子のレシピとか、各ダンサーがはじめてくるみ割り人形を演じた時の写真がクイズ形式で載っていたり、切り紙工作?の型が載っていたり、と工夫が凝らされています。さらに、A.Ratmanskyや、装置、衣装のRichard Hudson、またキャスティングされた子供たち、雪の精の方たちのインタビュー動画も納められてていて、こちらからもこの新作の様子を垣間見ることが出来ます。※なお、少し前に、ダニールの相手役予定が、加治屋さんからマリア・リチェットへ変更になっています。これは、HeeSeoさんの降板に伴い、加治屋さんがHeeさんのところへ移動して、代わりにマリア・リチェットさんが加治屋さんのところへ入ったようです。※Daniil自身のブログによると、Nutcracker Prince役以外に、”中国の踊り”を踊る回もあるとのこと。22nd 2010 @ 8:00 pm と 23rd 2010 @ 7:30 pm(←18:30が正しいような)の様です。私は、23日の夕方に到着予定(しかもJFKでなくEWR)なのでかなり微妙なのですが・・・。う~む。でも観たい!※ところで、12/29(水)マチネ、私チケットを買っていたのですが、予定変更で見られなくなりました。一階前方の良席1枚です。どなたかご覧になる方、いらっしゃいませんか?(→結局、吹雪による旅程変更で自分自身で観ました(^^)というオチが。Lucky me!)2010.12.20追記:The new york timesに、"The Man Behind the New‘Nutcracker’in Town"というタイトルでも、製作過程の記事と写真も少々載っています。ラトマンスキーは、チャイコフスキーの音楽の暗くて怖い印象の部分も表現したいようですね。
2010.12.10
2010年11月1日(月)19:00開演ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:アンドリス・ネルソンスモーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調 K319アンリ・トマジ:トロンボーン協奏曲 (トロンボーン:ディートマル・キューブルベック)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 B178「新世界より」(アンコール)フォルケ・ラベル :バスタ(ソリスト・アンコール)ブラームス(ドヴォルザーク編) :ハンガリー舞曲第20番ホ短調 ポコ・アレグロウィーン・フィルの他の日程は、もともと(そのさらに大元は小澤征爾氏の予定だったんだけれど)エサ=ペッカ・サロネン指揮予定だったのが、変更になっててんやわんやだったようだけれど、こちらは元の予定通り。感想は…、笑っちゃう位、マリス・ヤンソンスに似ていた!>アンドリス・ネルソンス。顔じゃなくて、指揮ぶりが、ですが。同じラトビアの出身で、2002年からヤンソンスに師事していたというから、当然影響は大いに受けているはずですが、それにしても。でも、私、マリス・ヤンソンス好きだし、こういう表情豊かでパッショネイトな指揮は好きです。モーツァルトの交響曲は、私の知らない曲でしたが、まあモーツァルトらしい明るい曲。弦中心の小編成。トロンボーン協奏曲は、ちょっと現代曲風味の入った音楽で、好きな感じの曲でした。トロンボーンって上手い人が吹くと、音色も表現も幅が広くて、興味深いです。一昨年もウィーンフィルはトロンボーン協奏曲を持って来ていて、その時は、イアン・バウスフィールドで、ニーノ・ロータのトロンボーン協奏曲だったのですが、そちらを聴き逃したのを後悔しています。「新世界より」は、もちろん良く知っていますが…。今回は、管楽器群にフラストレーション感じました。特にフルートの音が明るくなくて、気に入らなかった。とろける位好きな音色の管もいなかったし。私は、弦楽器群と明確に違う管の音が立ちあがってくるのが好きなんですよ。う~。弦の音は綺麗だと思いましたけれどね。あと、熱いネルソンスの指揮とオケがあまり繋がっていないというか、一体感がもう一つというか。過去ジンマンートーンハレや、ヤンソンスーコンセルトヘボウで聴いたような一体感が好きなので。まあ、そのヤンソンスーコンセルトヘボウがもうすぐなので、そちらにやっぱり期待してしまいます。ウィーンフィルって、有名な割に、手放しで感激したことないんだよなぁ~~。なので、もうチケット買うのやめようと思うけれど、毎年1回はと、つい買ってしまう…。あ、アンコールはいつも良かったです、今回も。なんかワルツとか舞曲とかの軽い曲を口ずさむように奏でると、リズムというかスイング感というかが、やっぱり全然違うよな~といつも思う。
2010.11.01
Bolshoi Ballet & Mariinsky Ballet 合同GALA B-pro期待に違わず、豪華で盛り沢山のガラでした。特にBプロ、その3幕なんて、メインディッシュ連続で、凄かったです。A-proも、そしてまだ書いていないオーストラリアバレエも、書きたいのはやまやまですが、まずはホットなうちに、B-proの感想から。≪第1部≫《フローラの目覚め》よりパ・ド・カトル(振付:プティパ / レガート / ブルラーカ、音楽:ドリゴ)エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ディアナ) /アリーナ・ソーモワ(オーロラ) /ナターリヤ・オーシポワ(ヘーベ) /スヴェトラーナ・ルンキナ(フローラ)昨日Aプロに引き続き、今回の目玉ともいうべきボリショイ、マリインスキー合同のパ・ド・カトル。昨日より若手組でフレッシュな感じ。しかし、贅沢で良いよねぇ。本国でも滅多に見られないんじゃないでしょうか。《ライモンダ》よりパ・ド・ドゥ (振付:プティパ / グリゴローヴィチ、音楽:グラズノーフ)アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン良かったんですけれど、ミハイル・ロブーヒン、今の体型で白い衣装を着てはいけないと思う…昨日も思ったんですけれど…毒舌すみません。《タンゴ》 (振付:ミロシニチェンコ、音楽:ピアソラ)ヴィクトリア・テリョーシキナ / アレクサンドル・セルゲーエフテリョーシキナの「ザ・脚線美!」に尽きるかと。格好良いなぁ~。《Fragments of a Biography》より(振付:V・ワシーリエフ、音楽:アルゼンチンの作曲家による)ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフメルクーリエフは気取った感じ(似合ってます)。ステパネンコも良かったけれど、正直な感想を言うと、二人のバランスは悪いかなぁ。。。ダンスのトーンの違いと、見た目のバランスと両方で。それぞれは良かったんだけれど。《ロミオとジュリエット》よりパ・ド・ドゥ(振付:ラヴロフスキー、音楽:プロコフィエフ)アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ若くて初々しいロミジュリで、10代らしい雰囲気で、良かったです。この2日間みて(そして昨年のマリインスキーも想い出して)、ソーモワについて思ったこと。「羨ましいほど飛び抜けた身体能力」+「美的センスの欠落」かなぁ。あんなに身体能力有り余っているのに、それを表現に生かせてない(普通逆じゃ)。マリインスキーの先生方も歯がゆく思いつつ、一生懸命指導しているんだろうなぁ。それでも、以前より良くなっていると聞くし、私も多少そう思うし、もし彼女がセンスを持ち合わせていたら、コジョカル並になりうる身体能力なのになぁ、と思う。シクリャーロフは、この作品では、坊ちゃん坊ちゃんしていたなぁ。≪第2部≫《ゼンツァーノの花祭り》よりパ・ド・ドゥ (振付:ブルノンヴィル、音楽:ヘルステッド)エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / レオニード・サラファーノフ二人ともとてもlovelyで、この作品の雰囲気にとっても合っていて良かったです!踊り方も、二人揃って、私の好みドンピシャ。サラファーノフを見ていて改めてつくづく思ったのだけれど、男性でもこういうふわっと宙に浮くような重力を感じさせない踊りが好みなのね。もちろんダニールしかり。オブラスツォーワも良いなぁ。ダニールとも合いそう(小柄だし)、一緒に踊る機会があったら良いのに(あって良さそうだ)、と思いました。《パ・ド・ドゥ》( 振付:ヤコブソン、音楽:ロッシーニ)ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフこのパ・ド・ドゥは、可愛いかった。ちょっとコミカルで、オシポワがすねた表情を見せたり、イワンの身体をよじ登ったり、面白いリフトがあったり。同じカンパニーでやってると、こういうレパートリーも持てるから良いよね。世界バレエフェスでもこんなのやったら良かったのに…と思いそうになって、そう言えば、イワンは出ていなかったのか。まあ、次回以降は間違いなく呼ばれると思いますが。若い世代の時代になりましたね!《パピヨン》よりパ・ド・ドゥ(振付:M・タリオーニ / ラコット、音楽:オッフェンバック)アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフこちらも、なかなか若々しい2人に似合っていて良かったな。ソーモワのart面の成長を祈る(昨年は散々けなしていたけれど、段々見守るのが楽しみになって来たかも)。《グラン・パ・クラシック》(振付:グゾフスキー、音楽:オーベール)スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ正統派クラシックで綺麗でしたねぇ。最近では、昨年のバレエフェスでポリーナ&フォーゲルのを見たと思うのですが、ダンサーのキャラが違うと、随分印象も違うような気はしました。でも、正統派クラシックって…時に退屈なんですよね(本音チラリ)。《ロシアの踊り》(振付:ゴールスキー / ゴレイゾフスキー、音楽:チャイコフスキー)ウリヤーナ・ロパートキナJAのキャッチコピー通り、「世界の至宝」ロパートキナ様のルースカヤを堪能しました。《海賊》よりパ・ド・ドゥ (振付:チェクルィギン / チャブキアーニ、音楽:ドリゴ)アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒンえ~っと、普通に良かったかな。とりあえずロブーヒンの衣装青だったし。≪第3部≫《パリの炎》よりパ・ド・ドゥ(振付:ワイノーネン / ラトマンスキー、音楽:アサーフィエフ)ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフはいはい、来ましたよ!オシポワ&ワシーリエフのパリの炎。技巧的には超絶過ぎて、いやもう、笑っちゃう位でした。なんか2人ともいろいろやっていたなぁ。オシポワもちょっとしたステップの間に、開脚ジャンプ入れたり、イワンは、あれなんて言うんだろう、ジャンプして身体が斜めになった状態で回転してるの(フィギュアスケートの技見ているみたいだ)を、結構入れてきましたね。ただねぇ、超絶技巧には唖然、呆然、jaw-droppingだったけれど、美しいとかartの琴線に触れる、というのとは、また別モノで。自分の好みは、また別のところにあるとも改めて実感しました。まあ、これはこれで、観ていて楽しいんですけれどね(^^)。《ジゼル》よりパ・ド・ドゥ (振付:プティパ、音楽:アダン)エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アレクサンドル・セルゲーエフ愛らしいジゼルでした。オブラスツォーワの表現力の幅広さを、改めて思う。《プルースト~失われた時を求めて》より 囚われの女(振付:プティ、音楽:サン=サーンス)スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフとても美しくて良かったです!! ルンキナ今回のガラの中で、これが一番素敵で、彼女に合っていると思う。《ファニー・パ・ド・ドゥ(ザ・グラン・パ・ド・ドゥ)》(振付:シュプック、音楽:ロッシーニ)ウリヤーナ・ロパートキナ / イーゴリ・コールプこのファニーな「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」は、もし他の人がやっていたら、食傷気味で飽き飽きしていたんだろうな。でもこの二人、しかも私自身、昨年のマリインスキーガラは見逃していたので、見られて良かった!軽妙な間と表情、そして各パの美しさと落とした時の落差が面白く、なんとも贅沢な「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」でした。《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ(振付:プティパ / ゴールスキー、音楽:ミンクス)ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフいやぁもう、今日このガリーナ姐さんのキトリが見られて、思い残すことはない!って感じ。もうね、素晴らしかったです。大輪の花。華やかで堂々としていて茶目っ気があって。なんという存在感!ガリーナ・ステパネンコここにあり、というような、華やかな舞台でした。(1966年生まれでもう44才なんですねぇ。これは本当にもう、観ておいて良かった。)《白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ (振付:プティパ、音楽:チャイコフスキー)ヴィクトリア・テリョーシキナ / レオニード・サラファーノフ良かったと思う・・・んだけれど、ステパネンコ姐さんの華やかさにちょっち負けてたかも。サラファーノフ好きなんだけどぉ~。テリョーシキナも上手いんだけれど~。(male dancerの見せ場、ちょっと少なめだし~)で、サラファーノフ、ミハイロフスキーへ行くのは良いけれど、マリインスキーはどうするの~~???(マリインスキーとも、引き続きやっていって欲しいなぁぁぁ。もったいないよ~。)と、最後はサラファーノフの今後の行方が気になる私でした。
2010.10.24
今日突然降ってきて驚いたニュースは、何と言っても、レオニード・サラファーノフ(Leonid Sarafanov)のミハイロフスキー・バレエへの参加。 →こちら。(まあ、ミハイロフスキーというかマールイというかレニングラード国立バレエというか、いろんな呼び方あるので迷っちゃいますねえ(^^;;)ニュースリリースだけでは、今のマリインスキーを離れるのか、それとも兼任みたいになるのか、今のところちょっとよくわかりません。そして、奥さんのオレシア・ノーヴィコワは?彼自身の言葉として、自分自身の意志であること、バレエの古典的な演目だけでは、自分の中にある可能性を制限してしまうだろうと感じていて、コンテンポラリーにもずっと興味を持ち続けていること、そこでナチョ・ドゥアト率いるミハイロフスキーバレエに期待していること、などが書かれています。おそらく週末~のボリショイ・マリインスキー合同ガラのために、今日辺り来日していると思うのですが、当然取材などでも聞かれるでしょうね。今後、もう少し詳しい情報が知りたいです。ミハイロフスキーの新監督、ナチョ・ドゥアトについても、私も、名前を聞く割には、作品を直接見たことなく、良く知らなくて(来日もしているのですが)。今、詳しそうな人のブログやらyoutubeやらを漁っているところです(^^;。しかし、、、、光蘭社のあのチラシは、ナチョ・ドゥアト時代になってもあのデザインで続くのだろうか。。。(ミスマッチ過ぎる…)追伸:最初「移籍」と書きましたが、"coming to the Mikhailovsky Ballet "なので、「参加」と書き直しました。どういう形の参加なのか、まだ明確にわかりません。
2010.10.20
昨日のアップから一日経って、来春METでのABT公演、casting詳細来ましたよ~!! →詳しくはオフィシャルサイトのperformance calender(full)へ。そして、ダニールの主演もしくは主要キャストもいくつか来ました(*^^*)!!・Don Don Quixote 5/18(水)マチネ 加治屋百合子さんと・Shadowplay 5/25(水)マチネ、5/26(木)・The Bright Stream (明るい小川)6/11(土)マチネ、6/14(火)・Copp?lia 6/18(土)マチネ M. Riccettoと目玉は、「明るい小川」かも。これは、な~~~んと(キャスト未定)、H. Cornejo、N. Osipova、D. Simkinという組み合わせ。私、ボリショイ来日の「明るい小川」観ていないので、詳細はまだ良く知らないのですが、コメディタッチで、たぶん上記は、ジーナ (ピョートルの妻)、ピョートル (農業技師)、バレリーナ、バレエ・ダンサー (バレリーナのパートナー)という2組のカップルになると予想します。オシポワは、バレリーナの役をやっているし、ここはやはりダニール・シムキンがバレエ・ダンサー役になるのかな?とすると、これは、男女入れ替えて踊るコミカルな場面もあるそうで、オシポワの男装とダニールの女装???!!!ファニーガラ再び(爆笑)の予感ですね~。それもハイレベルかつ似合いそうだ~~~~!!H. Cornejoも、小柄ながらテクニックが凄くて(なので、Daniilが彼の役を追っている感じです)、この組み合わせは、エキサイトしそうですよ!!この際、日本公演に持ってきてくれないかな~(あ、オシポワはたぶん無理か…残念)。
2010.10.16
今年4月2日、St.St.peterburgで行われたDanceopen festivalのgala公演を特集したTV番組なんだと思います(たぶん)。★ЦЛ о IX Dance Open さかのぼって、同じくDanceopen festivalの今年の宣伝動画(たぶん)★Promo2010.WMV 昨年の動画(たぶん)★Dance Open 2009 promo - Русский 取り急ぎアップしたので、説明に間違いがあったらごめんなさい。もちろんダニールだけでなく、キラ星のごとくスター達が出ています。ロシア語が理解出来たら良いなぁ~。
2010.10.16
ABT(American Ballet Theatre)の 来期METseasonの概要が発表になりました。→こちらそれによると、2011年のspring seasonは、MET劇場にて、2011年5月16日~7月9日まで。2010年に引き続き、ナタリア・オシポワとアリーナ・コジョカルがゲストアーティストとしての出演予定です。大きな目玉は、Alexei Ratmansky と Christopher Wheeldon のそれぞれ新作の予定があること。Alexei Ratmanskyは、来る12月に予定されているThe Nutcracker に続いて5度目の、そしてChristopher Wheeldonについては、ABTのための新作としては、今回が初めてとなるとのことです。さらにリバイバル初演となるAntony Tudorの「Shadowplay」、それから先にアナウンスされた、2011年3月1960年以来のABTモスクワツアーでの世界初演が予定されているBenjamin Millepiedの新作、のアメリカ初演と合わせて、この4つの新作を、「an all-repertory program」として、5月24~26日に、上演予定だそうです。このうちのAntony Tudorの「Shadowplay」については、1967年に英ロイヤルバレエで初演され、1975年にMikhail Baryshnikovが「Boy With Matted Hair」役でABT初演した一幕作品とのこと。そして、この作品について、初日をエルマン・コルネホが、そして翌マチネをダニール・シムキンが主演することも発表されています。この作品についての、より詳しいことはもう少し時間のある時にもう少し調べられればと思いますが、Mikhail Baryshnikov - Herman Cornejo - Daniil Simkin というラインナップだけで、この役に要求されていることが予想出来るような・・・。これはかなり楽しみです。 なんとか都合をつけて、この時に観にいけたら、と思っています。あと、Millepiedの新作も、個人的には楽しみなんですよねぇ。こちらもまだ情報を詳しく読み込んでいないのですが、チェロ作品?のための作品だとか。'Everything doesn't happen at once'でDaniilを存分に活躍させてくれた振付家だし、チェロとDaniilって、相性良さそうだから、なんか良いこと起こらないかな~とか(←私の勝手な感想&妄想の世界ですが…)。それから、先に1月、ワシントンでの上演が先になるAlexei Ratmanskyの「明るい小川」が、6月9日~とのこと。これら新作群以外では、7つの全幕作品が予定されています。上演予定順に、ドン・キホーテ、ジゼル、椿姫、コッペリア、シンデレラ(James Kudelka版)、白鳥の湖、眠りの森の美女です。ABTのページに、それぞれに期間と、初日キャストは発表されていますので、より詳しいことは、そちらをご覧下さい。かつてMikhail Baryshnikovの踊った作品で、DaniilのMET主演を、この段階から発表してくれるのは、本当に嬉しいですね~。くるみ割りといい、今年はいよいよ本格的に、Daniilの主演も期待したいですね。個人的には、ドンキやコッペリアあたりで、と期待しています。
2010.10.15
きゃ~~~!!友達に教えて貰いました!!"Everything doesn't happen at once" - Benjamin Millepied - (choreography)(※おそらく著作権者の意向により埋め込み無効となっていますが、Benjamin Millepied自身の official uploadですので、youtubeのサイトに直接行けば観られます。)Daniilが大活躍の作品です。ちょっと一人一人が小さく見えるのが残念ですが、Daniilの活躍はもとより、全体のformationとかmovementとか、それ以外も含めて素敵な作品だと思います。gala公演の一部とか、ABT日本公演にも持って来てくれると良いいなぁ、と願っています。(2月のLondon公演には、持って行くようです)。ちなみに、Daniilのみどころは下記。2:25辺り~右側から入ってきて、他の男性たちの腕の中に飛び込んでポーズしたり(×3回)ピルエットをしたり、いろいろ中心になって踊っています。6:00辺り~観客を魅了したSolo.彼の独壇場!last~最後に彼一人が残ってピルエットしている内に、ライトが落ちます。(この北京公演時は、ライトを落とすのが早過ぎて、私的にはbooingでしたけど。だってDaniilもっと回り続けていたはずだから)それ以外も、あちこちで皆の中に混じって踊っていますから、見つけて下さいね!この作品の中からいろいろ良い写真が撮られて、いろんな記事やなんかに載せられています。そして、一日遅れてしまいましたが(NewYork時間ではギリギリセーフ?!)お誕生日おめでとうございます!!>Daniil、an amazing dancer!!
2010.10.13
前回紹介したのと同じ、ilyaballetからのアップ。students documentaryとあったので、スター達は出てないかな、と思っていたら、部分的に出ていました。こちらはIvan Vasilievがぶいぶい言わせているかな。Daniil Simkinも少し出ています。Ballet Stars XXI Century (students documentary)
2010.10.04
つい先だって9月26日に、モスクワのクレムリン劇場(なんと客席6000席だそうです!)行われたBallet Stars of XXI centuryの主に舞台裏の映像が、YOU TUBEに上がっていました!Daniil Simkinだけでなく、いずれも豪華メンバー(下記参照)ですし、舞台裏や袖から、ウォーミングアップやリハーサルの映像の様で、とても貴重だし、興味深いです!!Ballet Stars of XXI century KREMLIN ちなみに、出演者;Diana Vishneva Mariinsky TheatreLucia Lacarra Bavarian State Ballet, MunichSvetlana Lunkina Bolshoi Theatre of RussiaAlina Cojocaru, Royal Ballet, LondonNatalia Osipova Bolshoi Theatre of RussiaDorothea Gilbert Paris National OperaMatilda Fruste Paris National OperaFarukh Ruzimatov Mikhailovsky Theatre, St. PetersburgJohan Kobborg Royal Ballet, LondonMathieu Ganio Paris National OperaMarcelo Gomes American Ballet Theatre, New YorkIvan Vasiliev Bolshoi Theatre of RussiaDaniil Simkin American Ballet Theatre, New YorkAlessio Carbone Paris National OperaMarlon Dino Bavarian State Ballet, Munich
2010.10.02
いつの間に出ていたのか気づきませんでしたが、Amazonの「ダニール・シムキン 奇跡のバレエ・ダンサー」紹介のページに、ダニールからのメッセージ動画が載っています。・Amazon.co.jp「ダニール・シムキン 奇跡のバレエ・ダンサー」なんだか新書館のスタッフに言われるがままに撮りました感がしないでもないですが(^^;;;;、日本語を話すダニールがCho-Kawaiiので、良しとしましょう。それから、上野水香さんのオフィシャルサイトに、メッセージと共に、台北ガラの写真があり、その中には、ダニールも一緒に写っている写真があります。もう一つ、少し前ですが、シンガポールのサイトに、"Ballet star Daniil Simkin loves taking an afternoon nap before a show, and coffee"というタイトルで、ダニール・シムキンのインタビューが載っています。DancePulpのロングインタビューが出た直後なので、ボリューム的にはそんなに多くないのですが、人気テレビ番組"So You Think You Can Dance"(邦題:アメリカン・ダンスアイドルで、日本でも人気ですね)などについてのコメントも載っていたりします。ダニール自身は、パリでの公演を終えて、今週末はモスクワ、来月シンガポール、トロントと予定があるようですね。その後は、ABTの「くるみ割り人形」に向けてのリハが始まるのでしょうか。相変わらず飛行機とお友達で、忙しそうです。
2010.09.21
今晩(9/9)22:00~22:50 BS-1「きょうの世界」の中で、ダニール・シムキン取り上げられるそうです。前回(8/21)より、少し長いversionだとか。では!
2010.09.08
4th International Ballet Star Gala in Taipei 2010國際芭蕾舞星在台北このガラの存在は、昨年の世界バレエフェスティバルの直後、開催まで約1週間という頃に知り、その時は、是非もう一度ダニール・シムキンの「パリの炎」と「海賊」(昨年の演目、台湾ではNYCBのアシュレイ・ボーダーがパートナーでした)を観たくて調べたのですが、チケットはまだあった様なのに、飛行機が直前だったのもあり満席で取れずに断念。集められたメンバーも良いし、また公式ページやfacebookに載っている写真がとても綺麗(以前にこのガラで撮られた写真は、今年刊行されたダニール・シムキンのフォトブックにも結構な枚数が採用されています)で、今年こそは、という想いもあり、早くから予定を立てて行ってきました。会場の國家戲劇院は、台湾の国家的モニュメントである中正紀念堂を含む広大な敷地の中にあり、中正紀念堂の前の大きな広場をはさんで、國家音樂廳(音楽用ホール)と双子の様に向かい合わせに並んでいます。建物は、中国伝統宮殿様式にのっとっているとのことで、外観も立派で、観客席も観やすかったです。なお、来年2011年の第五回IBSG in Taipeiは、4月9日-10日と、今年とはだいぶ違う時期の開催になるそうです。(第一幕)1.Sleeping Beauty, Nao Sakuma(佐久間 奈緒)/ Chi Cao (曹馳) (二人ともバーミンガム・ロイヤルバレエ) 佐久間さんはもちろん日本の方、そして曹馳さんは、先頃封切られた映画「MAO'S LAST DANCER」の主役リー・ツンシンを演じた時の人、でもあります。 佐久間さんの踊りは、とてもポジションが正確、丁寧で、特に軸がまったくブレがなく綺麗。ルックスもチャーミング。吉田都さんの背中を見て来たんだろうな、と思わせる、踊りのタイプもとても近い印象を持ちました。曹馳さんは、そうですね、普通に良かった、かな。どちらかというと佐久間さん中心に観て、また他に魅力的なmale dancerが大勢いたので、格別な印象は、正直残っていません。2.The Little Mermaid, Silvia Azzoni/ Alexandre Ryabko(ハンブルクバレエ団) つい先頃、エトワールガラでも見たのですが、今回の方がはるかに観やすい良席(オーチャードに良席なんてないですし!)だったせいか、はるかにのめり込みました。何の背景もない、照明とダンサーだけなのに、本当に海の中の世界を観ている様で、その表現力に、ただただ脱帽です。3.Giselle pas de deux Mizuka Ueno(東京バレエ団)/ Friedemann Vogel(シュツットガルトバレエ団) 踊りを遠目に観ている分には良いかと思うのですが、私はどうも上野さんの表情が苦手で…。フォーゲルは、王子様でした。4.Tryst(振付:christopher Wheeldon) Sarah Lamb/ Rupert Pennefather(いずれも英国ロイヤルバレエ) Sarah Lambの長くて綺麗な肢体が印象に残ったWheeldonのコンテ作品。でも、2回目観た時は、ちょっと飽きました。すみません。5.Les Bourgeois Daniil Simkin(ABT) ダニールの十八番と言えるLes Bourgeois。表情もyoutubeでもliveでもいろいろ観てますが毎回違って面白いし、客席の高まる期待感にがっつり応え、高々と跳んで回ってましたよ。咳込むところも客席後ろまで聞こえる(たぶん)位大きくゲホゲホしてたり、踊りながらぶつぶつセリフも口ずさんだりしています(よく息切れないな~~)。6.In the Middle, Somewhat Elevated Lorena Feijoo,Vitor Luiz(いずれもサンフランシスコバレエ団) う~ん、女性(Lorena Feijoo)の方が、勢いだけで脚を上げたりしている感じなのが気になった…ピタッと静止、コントロールされているような動きではないんですよね。ヤンヤンタンやコチェトコワのいるサンフランシスコバレエのプリンシパルなのに・・・。その予感は、ラストのDonQで的中…。7.Le Corsaire Anastasia & Denis Matvienko(マリインスキーバレエ) 息の合った二人、特にDenisは、「どうだ~!俺を見ろ」と言わんばかりに、がんがん跳んで回って、思う存分絶好調で踊っていらっしゃいました。二人とも、テクニックも高水準で息もぴったりだし。好みか?と言われるとダニールの方が好みなんですが(^^;。(第二幕)1.Raymonda Solo Mizuka Ueno(上野水香) 生ピアノとの共演でした(この作品と、この後のThais pas de deuxのみ。他は皆音楽は録音)。上野水香さんに関して言えば、初日はちょっとしたミスがあったものの、私はこちらの方が断然良かったです。たぶん媚びる様な表情になりえない作品だったから良かったのではないか、と。足の甲はよく出て美しいのですが、足首は意外と弱いのでは、と気になりました。2.Illusions like Swan Lake Silvia Azzoni/ Alexandre Ryabko こちらも先日のエトワールガラに引き続いての鑑賞でしたが、ノイマイヤーの美の世界で、素敵でした。3.Romeo and Juliet Nao Sakuma(佐久間 奈緒)/ Chi Cao (曹馳) 英国ーアシュトンの演劇バレエの伝統健在。4.Thais pas de deux Sarah Lamb/ Rupert Pennefather 生ピアノ、生ヴァイオリンにて。 6月にABTでも同じ作品を観ました。タイスの瞑想曲にアシュトンが振り付けたとても美しい作品です。なびかせる薄絹(?)の布が、ABTの時より短い?と思ったのですが、実際そうなのか気のせいなのかは、よくわかりません。そのせいか或いは照明などの効果のせいかも知れませんが、ABTの時より瞑想的な感じが薄く感じられたような…。5.Radio and Juliet(音楽:Radiohead、振付:Edward Clug) Anastasia&Denis Matvienko この作品、作品として今回のgalaで一番気に入ったかも知れません。いろいろ教えて貰ったのですが、ロミオとジュリエットのストーリーを元に、Radioheadの音楽を使い、Edward ClugがスロヴェニアのBallet Mariborと作った作品ということです。Full-lengthはもっと大人数で、長いようです。なので、このピースはさしずめバルコニーのPDD辺りに相当する(←振付の印象から想像)のでしょうか。タイトルはもちろんRadiohead×ロミオとジュリエットのもじりとのこと。バレエというより、マイケル・ジャクソンがでも踊りそうな振付で、身体を柔らかくかつシャープに使い、とてもクール。この二人の技術の高さもやはりありますね。(後で別記事でyoutube動画貼るつもりです)6.Mopey(振付:Marco Goecke) Friedemann Vogel え~っと、これは、今年ルグリガラで観て、2回目になるのかな。観られた方はご存じだと思いますが、自分の身体で遊んでいるような、プルプルふるえたり、自分の顔をはたいてみたり、とユーモラス(王子様なのに…)な作品です。台湾の観客は、皆さん楽しそうに大笑いしていて、こういう作品は、演じる方もこれだけ受けてくれると嬉しいだろうな、と思いました。7.Tchaikovsky pas de deux Iana Salenko/Daniil Simkin ヤーナ・サレンコとダニール・シムキンのペア。ヤーナ・サレンコもかなり小柄なんですね。体格のバランスも、踊りの質、テクニック、重力を感じさせない軽やかさなど、いろんな面において、とてもよくマッチしていて、私が予想していたより以上に、お似合いのカップルでした。サレンコは5月にマラーホフガラで観た時は、踊りというよりは表情や見せ方の加減なのか、もう一つパッとしない印象だったんだけれど、今回二人ニコニコして輝いていて、本当に良かったよ~。しかしサポートに関しては…、正直危なげアリ(^^;;でした。初日、アダージョのラストのポーズにて、結構危なげあり、翌日は、はじめから安全策を取った様子。うむ~ここら辺は、今後頑張って欲しいものだ。 二人ともパステルカラーの衣装が似合っていて、ダニールはただでさえ可愛いのに、一層可愛い。年末「くるみ割り人形」のようなお伽噺には、似合いそうな感じでGoodです。8.Don Quixote Act 3 Grand pas de deux Lorena Feijoo/Vitor Luiz え~と、女性(Lorena Feijoo)の方、身長も高いのですが、かなり体格よろしくて、推定60kgあるんじゃないか(違ってたらすみません)と思いました。まだIn the Middleなら良いんですけれど、チュチュは…う~ん。で、第一幕で予想出来た通り、勢いで挙げてもキープできなくてアラベスク、アティテュード低いし、キープ決まらないし、グランフェッテはダブル入れたりして凄い勢いでやるけれど、頭がぐるんぐるんしてなんだか全然綺麗じゃない。 男性の方(Vitor Luiz)は、ブラジル出身の方で、顔立ちもなんとなくそんな雰囲気でしたが、踊りもエレガントで良く、でもなんと言っても驚いたのは、この重そうな女性を頭上に軽々と、しかもパッと放ったこと。そう、いきなりアダージョの冒頭から、頭上の宙に浮いたんですよ(女性はパッと横開脚ポーズ)。こりゃ凄い@@)。なんかキューバっぽいノリだなぁ、と思ったら、女性の方はキューバご出身でした。関係あるかわかりませんが。まあ、男性(Vitor Luiz)は凄い(そのサポート力、3割位ダニールに分けてあげても(^^;,まだ余裕あると思いますっ)し、良いダンサーだったと思うのですが、重くてごついバレリーナの方はあまり観たくないです(毒舌すみません)。で、演目が一通り終わった後は、フィナーレというか、音楽に乗って各ダンサーがフレーズ毎踊りながら、出てくるという構成になっていました。そして、ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキンがトップバッター。二人は仲良く上手から出てきたら、最初ヤーナが上手でピルエット(4~6回転?)、次にダニールが下手でピルエット→得意の減速してパッセでピタッと止まり、「ちょろいもんだね!」とでも言う感じに、ヤーナに目くばせと親指を立てて合図して、二人で下手へ去っていく、という感じでした。その後、次々に出てくる他の皆さんは、だいたい踊った作品に沿った振りを踊っていた感じです。最後に皆さん揃って、何度かカーテンコールのあと、下手袖から2人目のダニール(端はヤーナ・サレンコ)が、袖からこのgalaのartistic directorである王澤馨Tzer-Shing Wangさん(女性です)を舞台へ迎えて、さらに拍手という感じで、幕が降りました。
2010.08.29
dancepulpというサイトにて、つい先日、”A Healthy Perspective on Being a Dancer”というタイトルで、約20分のロングインタビューの動画がアップされています。☆A Healthy Perspective on Being a Dancerインタビューですが、モノクロで見た目もなんだか素敵!内容は、前半は、両親の考えのもと、自分の受けてきたバレエ教育のことなど、日本でもよく紹介されているものですが、ダニール自身も、バレエonlyが人生のすべてではない、まず自分自身一人の人格であり、その次に、バレエダンサーである(このことは、先日のチャコットでのイベントでも言っていましたが)と言うこと、狭い視野に陥らず、広く視野を持ちたいという考えを、強く持っていることが、わかります。彼の考え方がよくわかるとても良いインタビューですし、英語も聞き易い範囲ですので、是非どうぞ!
2010.08.29
寝ようと思ったら、今来た情報!!!冬のABT本公演、ラトマンスキーの新作として予定されていた「くるみ割り人形」に、ダニール・シムキンの主演の予定が公式発表されていました!!(@ABT,performance calendar)なんとー3回ある!ダニール初回はクリスマス・イブ(イブというかマチネ?)だし~~。すべて加治屋百合子さんと組む予定の様です。きゃーーーーーーーー!!!どうしよう??!Fri. Mat.,12/24, 11:00 A.M. THE NUTCRACKER Kajiya*, Simkin* Sun. Mat., 12/26, 1:00 P.M. THE NUTCRACKER Kajiya, Simkin Wed. Mat., 12/29, 2:00 P.M. THE NUTCRACKER Kajiya, Simkin そう言えば、チャコットのイベントでですねぇ、ウィーン国立劇場での「くるみ割り人形」の映像を流し、司会の方が、「是非日本でも「くるみ割り人形」の王子なども見てみたいですね~」とか振って、Daniilは、「of course!」なんて答えていたんですよね...。知っていて(内示とかあるんかな)前振りだったのかなぁ?と思わずにはいられないような…。ともあれ、今回は、座付き振付家としてのラトマンスキー(Alexei Ratmansky)の新作になりますので、新しいものになるはずです。あ~心はNewYork~(って劇場どこ?)。
2010.08.24
友人に教えて貰ったり、検索したり、で新しく発見した動画がありましたので、ご紹介。☆Les Bourgeois at the 2010 Vail International Dance Festival つい先日の映像ですねー。彼のLes Bourgeois自体はお馴染みですが、彼自身も成長、変化があるでしょうし、気候の良いリゾート地での野外の舞台の様で、これも良いです。☆Pacific Northwest Ballet in Class and Rehearsal 個人的に、レッスン風景はお宝!Pacific Northwest Balletとありますが、彼もちゃんとその中に、キャプション付でレッスンしています。なんて素敵なmovementなんでしょう!(Daniil は、1分過ぎたあたりから出てきます。)☆Da:ns festival at the Esplanade10月9-10日にシンガポールで行われるDa:ns festival at the Esplanadeのプロモーション用の動画で、6月にNYで撮影したものの様ですが、スケジュールの説明が長長々~~と。ちょっと笑えます。追記:以前youtubeの埋め込みが全然出来なくて(私が知らなかっただけ?!)、何度楽天をやめようかと思ったことか、なのですが、今日見たら簡単に埋め込み出来る仕様になってました。
2010.08.23
Daniil Simkin 来日中のイベント、すべて終わりました~。書きたいことがたくさんあるのですが、盛り沢山過ぎて、いつになることやら。とりあえず、今日のイベント報告から書きたいと思います。「ダニール・シムキン 奇跡のバレエ・ダンサー」刊行記念ダニール・シムキン ファン・イベント# 日時:2010年8月23日(月)18:00~# 場所:チャコット渋谷本店 5F スタジオ新書館主催、チャコット共催でしょうか、どちらかのスタッフの方が、司会進行を務めていました。始まる前に、「ダニール・シムキンさんのご厚意で、入退場の時のみ、写真撮影OK」との案内があり、皆おもむろにカメラを取り出し、スタンバイ。中央通路を後方から、時々立ち止まってにこやかにポーズを取りながら、入場して来ました。そして、ダニール自身も集まったファンを正面から撮影(はは、彼らしい(^^))。まず最初は、新書館が用意した「秘蔵映像」を数分間、皆で鑑賞。とは言え、半分以上は、彼自身がYoutubeに出しているもの(DonQ,La Bayad?re,Les Bourgeois,Fallen Angel等)なので、それは秘蔵の内に入らないのでは~と突っ込みつつ、でも、ウィーン時代のくるみ割り人形主演の王子の映像など、初見のものもありました。次に、司会の方が用意した質問で、一問一答形式でインタビュー。後ろに通訳の方が控え、Daniilが英語で答えて、その後通訳の方がそれを日本語に訳して説明していました。それから、観客からの質問を受けました(3人だけと言っていたけれど、ダニールがもう一人OK?と聞いて、4人の質問を受けました)。観客からの質問の方が、面白かったです。司会からの質問は、ドンキが初めての全幕主演ということですが、どのように思ったか、父が振り付けた作品(Fallen Angel やMoorhuhn)を踊るというのはどうでしたか?数々の賞を受けたということは、どういう意味を持ちますか?最初に父ドミトリー・シムキンに振り付けられた「Les Bourgeois」を踊ることについては、どう思うか?など。それぞれ詳しく説明しながら話してくれましたが、概ね今回の新刊本でも答えてくれているのと同じだったと思います。中で印象に残ったのは、「両親と一緒に仕事をするのは、not easyだよ!」と言ったのと、「Les Bourgeois」のことで、自分も父と全く同じオリジナルの振付(やり易い様にアレンジしたりせずに)で踊るのを誇りに思う、あ、でも、同じ振付でも、ただのコピーではなく、父は父の解釈、自分は自分の解釈でやるから、違うものになっているはずだ、とも、誇らしげに語っていました。観客からの質問、好きな振付家…マッツ・エックとフォーサイスと聞きましたが、彼らのどの様な振付作品を踊りたいですか? …いろいろ語る…ForsytheのIn the Middle, Somewhat Elevatedや、Mats EkのApartment、キリアンの、小さな死、ベラ・フィギュアなどの作品名も好きな作品として出てきましたが、結論的には、自分はまずクラシックのレパートリーをきちんとやって、コンテその他は、その上で発展させるべきものなので、まだその段階にはないのでは、との話でした。Mats Ekがジゼルや白鳥の湖などの全幕を振り付けるならやってみたい、とも。尊敬するダンサー…シルヴィ・ギエム、初めて会ったのが世界バレエフェスの廊下での遭遇、それからもちろんマラーホフ、ルグリ、そしてマリインスキーのレオニード・サラファーノフ(おお!)の名を挙げていました。ABTで仲の良いダンサー…皆家族の様に仲が良いのだけれど、特に仲が良いのは、DavidHallberg(やっぱり!)、あとSIMONE MESSMER、JULIO BRAGADO-YOUNGの名を挙げていました。最後に抽選コーナー、彼の使ったサイン入りバレエシューズが3人へ、チャコットの60周年ポロシャツサイン入りを1人へ、ダニール自身がくじをひいてくれました。その後、さらにspecial present として、"his hug!!!"と2ショット写真を各1名へ、でした。(が、"his hug!!!"当選した人が、超恥ずかしがってどんどん後ずさりしてしまい、結局握手とツーショット。周りからもったいな~い!!の声が。)最後に〆の挨拶があり、その後下の階で順にサイン会との流れでした。サイン会は、本の中、本当に素敵な写真ばかりだったので、どのページにサインして貰おうか迷ったのですが、私は、子供時代に得意げに家族にショーを披露している写真のページにサインして貰いました。P.S.新書館から、さらに、ダニール・シムキンのDVDも出す予定だそうです。(秋か冬頃?)
2010.08.23
先程、facebookの方にお知らせがありました。先月METシーズンの終わり頃にNHKの取材を受けていたと言うのが、今週の土曜日に放送されるようです。やはり、来日公演のある今週に合わせて来ましたね~。今週末は、まさに、ダニール・シムキン’s week ですね~!!Can't wait!!NHK海外ネットワーク 8月21日(土) 18:10~ NHK総合/デジタル総合「バレエ界のホープ来日」クラシックバレエ界の将来を担うダンサーとして期待されている22歳の若者が来日。ニューヨークを拠点とするアメリカン・バレエ・シアターのダニイル・シムキンさんだ。ツイッターやブログで積極的に情報を発信するなど「バレエ界のイメージを変える存在」としても注目されている。20 - full-length "DON QUIXOTE" with Tokyo Ballet.21 - on air on NHK22 - full-length "DON QUIXOTE" with Tokyo Ballet.23 - Fan event celebrating his photo book at Chacott!
2010.08.18
Etoiles Gala A program「シルヴィア」より振付:J.ノイマイヤー音楽:L.ドリーブシルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ「カルメン」より寝室の中振付:R.プティ音楽:G.ビゼーエレオノラ・アバニャート、マチュー・ガニオ「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥ振付:J.マルティネス音楽:D.スカルラッティドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト「フェリーツェへの手紙」(世界初演)""Jiri Bubenicek (2010) 振付:J.ブベニチェク 音楽:H.I.F.フォン・ビーバー 演奏:寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン) 出演:イリ・ブベニチェク Bubenicek「人魚姫」より振付:J.ノイマイヤー音楽:L.アウアーバッハシルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ「アルルの女」より振付:R.プティ音楽:G.ビゼーエレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ「三銃士」≪世界初演≫振付:P.ラコット音楽:M.ルグラン ミレディ:マリ=アニエス・ジロ リシュリュー:バンジャマン・ペッシュ コンスタンス:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ ダルタニアン:マチアス・エイマン アンヌ王妃:ドロテ・ジルベール ルイ13世(国王):マチュー・ガニオ 三銃士:イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ、ジョシュア・オファルト私は、パリオペラ座バレエとは、もう一つ縁が薄くて、全体の来日公演はこの春初めて観ただけだし、エトワールガラも前回、前々回とも見ていません。エトワールガラの方は、コンテ中心というイメージがあって、特に以前はそれほどバレエファンでもなかったから敬遠していたというのもあるのですが。と言う訳で、あまりダンサーのことも、エトワールの一部の人たち以外良く知らなかったのですが、今回ようやくじっくり見られた、と言う感じです。で、今回の収穫は、ジョシュア・オファルトとマチアス・エイマン!マチアス・エイマンの方は、春の「シンデレラ」でもバレエ教師の役で観ていて、たぶん自分の好みと思っていたのですが、ジョシュア・オファルトは、知らなかった分、とても新鮮に良い!って思いました。時間がないので、印象に残ったもののみ。「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥこれ、昨年のバレエフェスでは、ジョゼとアニエスで見たなぁ~とぼんやり見始めたのですが、いい意味で印象が違っていて、良かったです。特にジョシュア・オファルトがとても良くて、ラインも美しく、テクニックの切れも良く、エイマンと匹敵する位に感じたので、え~?こんな隠し玉がいたのか?と帰ってからいろいろ検索しましたが、エトワールではないのですね。ではまだ若い?と思ったら、26才位で、エイマンよりは年上でした(いやエイマンが若すぎるんだけれど)。また、ドロテ・ジルベールも、この作品で、腕が長くて美しいさまが印象的でした。ハンブルク・ペアは、やはりノイマイヤー直伝の世界。「人魚姫」は、前回の来日公演は見逃しましたが、本当に「海の中」で、人魚みたい(特に尾びれの動きが~~)。でも、顔のメイクはあまり好みじゃなかったりするのですが(本音)、全幕では、ストーリーそのものが感動的だったと聞いていますので、是非また機会があれば観てみたいものです。(サンフランシスコバレエのヤンヤン・タンもいかにも似合いそうだなぁ~)Jiri Bubenicekの新作は、実は、バロック・バイオリンの演奏の方に惹かれてたりしました。最後の、「三銃士」!まあ、背景(スクリーンに映像が流れちゃったりする)や、場面転換などは、まだまだ急ごしらえ的で、改善の余地がありそうですが、なにより、男性陣が楽しそう~~~に踊っているので、それを見ているだけで楽しかったですよ!特に、ダルタニアン@マチアス・エイマン&三銃士@ブペチェニク、リアブコ、オファルトの4人が、そりゃもう楽しそうで、眼福でした。オブラスツォーワのコンスタンスも、昨年マリインスキーで観た時は、もう一つ彼女が人気があるのがピンと来なかったのですが、今回は、かわいらしさと踊りの伸びやかさで、なるほど~と思いました。ミレディ@マリ=アニエス・ジロ、リシュリュー@バンジャマン・ペッシュ、アンヌ王妃@ドロテ・ジルベール、ルイ13世(国王)@マチュー・ガニオ辺りの、ストーリーは、もう一つわかりにくかったかな。シアラボラが出ていたら、ミレディだったのでしょうか。。。彼女も見てみたかったです。
2010.07.29
「空白に落ちた男」作・演出 小野寺修二音楽 coba出演 首藤康之 安藤洋子 藤田善宏(コンドルズ)藤田桃子 小野寺修二前回・・・2008年のベニサンピットでのバージョンは観ていません(気には掛かっていたのだけれど、時間を取れなかったような・・・)。前回は、首藤康之、藤田桃子、小野寺修二の3名だったようなので、新たに作った様です。前回のも観たかったなあ。公演案内などを読むと、小野寺修二さんは、マイムをベースとした方の様です。安藤洋子さんは、確かどこかのダンス公演と、テレビのドキュメンタリー(たぶんフォーサイス関係の)で観たことあるなぁ。セリフは全くなしで、ダンスもしくはマイムですべて進行していきます。日常を描写したような、でもその日常のつもりが、騙し絵の様に奇妙な方向へ、繋がっていくような、迷い込むような。その妙な空気感が心地良いです。途中で気がついたのですが、セットも上下左右どちらからでもOKなんですね。(村上春樹の世界をダンスで描くなら、こういうアプローチもいいかもね、とちょっと思いました。)皆が同時に、激しく動いている時もよければ、あまり動いていないときの「間」もいいな。まぁ、言葉で説明するより、百聞は一見にしかず、見てみて、と言った方が良いです。後半途中で、安藤洋子さんのソロ、首藤康之さんのソロ的な踊りもありました。うむぅ、やっぱり凄いなぁ!
2010.07.26
昨年の夏から、植物たちのことは、かなり放りっぱなしでした。ので、放置OKな植物がメイン(^^;。とりあえず、春5月に、ハイビスカスと金柑の植え替え。パキラ、ゼラニウム、みょうが、アスパラガスなどは、今年は植え替えていません。5/16にかろうじて、きゅうりのみ種蒔き、5/22定植。あとはほとんど放っていましたが、日当たりだけは良いおかげで、どうやら軌道に乗ったようで、7/7に初収穫、今日まで6本取れています。一昨年の経験だと、1ヶ月半位は、きゅうり買わずにたくさん食べられそうです。みょうがも、先日3個、昨日1個収穫。夏はとにかく、きゅうり!みょうが!な私なので、それだけ育ってくれたら、嬉しい。今年は、宮崎風冷汁をレパートリーに入れたら、すっかりはまってしまったので、何度でも食べそうです。金柑の花は6月末~7月上旬に咲いて、今小さな実になっており、今年は植え替えもしたし、そこそこ取れるかも。そして、昨日と今日、ミックスレタス、水菜、葉ネギの種蒔き。これは、少し前にテレビで「100円ショップの資材だけで水耕栽培」というのを見たので、それでやってみます。外は暑すぎるので、多少エアコンの効いた室内の方が、上手くいくかも知れない、という目論見もあります。虫もつきにくそうだし。P.S.こっそり胡蝶蘭…は、冬の間に、軟腐病?っぽいのにやられて6株中4株お亡くなりに。残り2株もあまり元気がありません。サバイバルなるか、というところです。
2010.07.25
黙阿弥オペラ作 井上ひさし演出 栗山民也【キャスト】五郎蔵 藤原竜也及川孝之進 北村有起哉円八 大鷹明良久次 松田洋治陳青年 朴 勝哲とら/おみつ 熊谷真実おせん 内田 慈河北新七 吉田鋼太郎先般亡くなった井上ひさしさんの追悼公演でもある「黙阿弥オペラ」を見てきました。(以下、ネタばれありかも)良かった!!同じく井上ひさし×藤原竜也の「MUSASHI」は、キメのシーンが「絵になる」作品でしたけれど(役者も美術も音楽も美しかった)、テーマや筋書きそのものは、こちらの「黙阿弥オペラ」の方が、面白いか、と。藤原竜也演じる五郎蔵の勢い(彼は本当に「磁場」がありますねぇ~。惹きつける力が、それぞれに達者な他の役者とも、ダントツに違う)と、訥々としているような飄々としているような吉田鋼太郎演じる河北新七との、丁々発止?なやりとりがまず面白い。とら/おみつ役の 熊谷真実さんも、おとらさんを演るには少々若い気もするけれど、上手いですね。後半オペラも歌うおせん役は、過去には島田歌穂が演じたこともあったようです。カルメンの歌に皆で合いの手を入れるのは、楽しい!異文化コラボも結構好きな現代に生きる私としては、新七がオペラを受け入れずにぐだぐだしていたのは、ちょっとイライラしなかったと言えば嘘になるけれど(^^;、その分が、後日のほっこり感を引き立たせていた面もあり、まあ、良いか(^^;。テーマは、ずばり「ご恩送り」ですね。良いテーマだと思います。今、この現在に。「MUSASHI」だけでなく、こちらも、世界に送りたいなぁ~。言葉や文化を超えて上手く伝わるのか、難しいのか?は、よくわからないけれど。井上先生も、作家として、良い「ご恩送り」をされて・・・いえ、今なお現在形でされているのだなぁ、と思いました。(「木の上の軍隊」も、観たかったけれど…)
2010.07.19
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