Yasuakiの株式投資日記

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2006年06月29日
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カテゴリ: 同業比較
メンズ衣料業界の比較です。ここで取り上げる会社は比較的高単価なカジュアル
衣料品を取り扱う会社です。

男性向け衣料品の分類は以下の3つに分けており、今日はこのうちの2番目です。
1.カジュアル衣料(低価格)
2.メンズ衣料(高価格)
3.男性用スーツ





メンズ1.PNG

全部で8社取り上げましたが、この中で、 オンワード樫山、三陽商会、レナウン
は総合アパレルと言われており、女性向け衣料品がメインですが、男性向け、子供
向けと様々な商品を取り扱っています。ワールドもこの中に入ると思いますが、上場
廃止になりました。

ヤマトインターナショナル は前回のカジュアル編でも取り上げましたが、今回も
単価が近いので入れています。

売上高の商品別内訳が開示されている オンワード、三陽商会、レナウン の内訳は以下の
表の通りで、女性向けがメインと言っても紳士服の取り扱い金額は大きいです。

メンズ9.PNG

レナウン は2003年に旧レナウンと旧ダーバンが経営統合、レナウンダーバンと
なり、今年持ち株会社含めた3社合併によりレナウンとなっています。今期予想売上高
は持分法適用会社のレリアンを子会社化したことにより大幅な増収となっています。



ユナイテッドアローズ はビームスなどから始まったセレクトショップの先発企業として
独自のビジネスモデルを持っており、上場アパレル企業の中では異色の存在です。


8社合計の売上高の伸び率は2~3%であり低成長業界と言えそうです。







増収率・増益率の比較です。

メンズ2.PNG

独自の品揃え、個性的な店頭演出で独自のビジネスモデルを構築する ユナイテッド
アローズ
が増収率1位です。2期前は天候不順に加え、トレンドをハズした事などが
要因のようで、8%の増収に留まっていますが、それ以外は15%~20%と高い
成長を続けています。

2位以下は増収率10%以下となっており、成長企業が少ないですね。やはり低成長
業界でしょうか。


経常利益の増益率では1位は タカキュー です。3年連続で毎期利益を倍に伸ばして
おり、ここまで業績の回復が顕著で、かつ長く続く会社も珍しいのではないかと
思います。何しろ、四季報で確認できる限り、96年~02年で7年連続大赤字を
計上、よく潰れなかったな、と関心しますが、それ以上にここまで業績が回復した事
も驚愕ですね。


タカキューのほか、 ユナイテッドアローズ、ヤマトインター は利益の伸びが安定して
いますが、このほかはバラツキが大きく、やはり天候やトレンドに利益が大きく左右
されてしまう業界です。


ダイドーリミテッド の今期売上高増収率が12%と高くなっていますが、これは売上
高の会計処理を変更していることによるもので、これは前回のアスティでも同じ要因
で増収率が高くなっていますので、注意が必要です。今年は監査もより厳しくなって
いるのか、外食業界でのフランチャイズ売上基準といい、業界の会計処理を統一する
ような動きがよく見られますね。









経常利益率の比較です。

メンズ3.PNG

8社平均の利益率は 9.0% と高く、カジュアル衣料業界とほぼ同じ利益率です。

前期はほとんんどの会社で利益率を改善させています。なにしろ前期はアパレル業界
にとっては久しぶりの追い風の年でした。この状況で利益率を落としている インパクト
21、オンワード、レナウン
は、強力なブランド力にあぐらをかいていた経営の怠慢
と言われても仕方ない状況でしょう。

とは言っても インパクト21 の利益率は驚異的です。ポロ ラルフローレンという
競争力のあるブランドを持っているためですが、強いブランドを持つ会社とうのは
やはり一種の消費者独占企業ですね。


利益率2位の ユナイテッドアローズ も14%と驚異的な利益率です。こちらも独自の
ビジネスモデルを構築していることが要因でしょうか。


タカキュー は利益率が低いながらも大幅に改善傾向となっています。今期もさらに改善
する予想となっています。








粗利率・販管費率の比較です。

メンズ4.PNG

業界平均の粗利率は48.5%となっており、カジュアル衣料業界の44.3%に対し
ては4%ほど高くなっています。やはりブランド力が強い高単価商品を扱っているためで
しょうか。


粗利率の1位は タカキュー 。粗利率が高いのはスーツを取り扱っているためでしょう。
スーツ業界は次回の予定ですが、平均粗利率が高い業界です。商品回転率が低いですからね。
タカキューの粗利率は前期2.4%と大幅に改善しています。ただ粗利は高いですが、
販管費率も業界1位なので結果的に利益率が低くなっています。恐らく粗利率の改善は
アパレル業界の水準から見ても限界なので今後の利益率改善は経費削減にかかっているか
もしれません。


粗利率2位は ユナイテッドアローズ です。販管費率は6位と低い水準であり、ローコスト
経営が際立っています。


三陽商会、ダイドーリミテッド、インパクト21 は年々粗利率が低下傾向であり、少々
不安な点です。











キャッシュフローの比較です。

メンズ5.PNG

アパレル業界らしく、業界平均ではフリーキャッシュフローが大きいです。

オンワード、ユナイテッド、インパクト21 など、儲かってしょうがないでしょうね。







在庫回転期間の比較です。

メンズ6.PNG

インパクト21 が最も回転期間が短いです。ただ毎年増加傾向ではあり、注意は必要
でしょう。ただここまで圧縮できるというのは基本的には経営の効率化が進んでいるの
ではないかと思います。

タカキュー は2位、しかもこちらは毎年大幅な減少傾向です。粗利率の大幅上昇、在庫
の大幅圧縮といい、経営改善が数字に顕著に表れています。


ユナイテッドアローズ が最下位です。毎期改善傾向ですが、5ヶ月分持っています。
セレクトショップという業態の特徴なのでしょうか、多品種少量展示、雑貨も扱って
いますし、品揃えの豊富さが勝負と言えそうです。この在庫の持ち方はヴィレッジ・
ヴァンガードと似ていますね。








既存店の比較です。

メンズ7.PNG

月次を開示している会社がたった2社と寂しいです。アパレル系ももっと積極的に
開示してほしいです。

タカキュー が1位、しかも前期、今期と100%を大きく上回って推移しています。
滅多にタカキューには行きませんが、相当売場が変わったのでしょうか。ちなみに
私は10年前にタカキューで買ったダッフルコートを冬はいまだに毎日来ています。
物自体は昔から良かったと思うのですけどね。

ユナイテッドアローズ は今期は天候不順もあり少々苦戦しています。






PERの比較です。

メンズ8.PNG

株価は6/29終値ベースです。

業界平均PER(調整)は24倍となっておりカジュアル衣料業界よりは割高ですが、
平均的な水準です。

一番低PERなのが インパクト21 。この会社はPERというよりキャッシュリッチ
で買う会社なのでしょうね。成長性はほとんどないです。強いブランド力を持つ超
高収益企業なので個人投資家の間では人気がありますね。


前回も書いた ヤマトインター が2位。この業界の中でも成長率に対しては結構割安
です。


オンワード は成長性から見ればやや割安~妥当な線でしょうか。強いブランドを多く
抱えているのでその分は評価されてもいいかもしれません。



経営改善が急激に進み、既存店も絶好調の タカキュー もPER(調整)は27倍
と既に高く評価されています。PER20倍くらいならまだ面白いんですけど。



レナウン はPBRでは最も割安。ただ何度も赤字を出していて、下方修正の常連の
超ダメダメ企業ですからね。3年前の経営統合の効果が未だ表れてないように思われ
ます。





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最終更新日  2006年06月30日 00時24分09秒
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