The smaller the mind the greater the conceit.

The smaller the mind the greater the conceit.

2006.07.02
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 1986年のメキシコ大会、1998年のフランス大会決勝に続いて、フランス代表はワールドカップ(W杯)でブラジルを下した。7月1日にフランクフルトで行われた準々決勝、フランスは後半12分のアンリの決勝ゴールを守り切って1-0で勝利し、新たな歴史を作った。ドメネク監督率いるフランスは、不安だらけだったグループリーグから一変し、前回大会優勝の王者ブラジルをねじ伏せた。次の準決勝、ポルドガル戦でまたフランス全土が沸き立つことになる。2度目の優勝へ、その夢は続く。

 こんなときはあらゆる称賛を言い尽くすか、言葉にならないかのどちらかである。ブラジルを下したこの瞬間においては、ただ沈黙を守り勝利の喜びに浸っていたい。

「素晴らしい、やった、信じられない」
 これらの言葉は後にとっておこう。この日のフランス代表の活躍を見ると、もしかしたらシャンゼリゼ通りに繰り出して、一晩中シャンパンを開け、クラクションを鳴らしたあの感動を、もう一度味わえるかもしれないからだ。フランスの準決勝進出は1958年、1982年、1986年、1998年に続いて今回で5度目。唯一の目的は、7月9日にベルリンで優勝トロフィーを掲げ、ユニホームに2個目の星の刺しゅうを縫ってもらうことだ。

“ジズー”(ジダンの愛称)とその仲間たちが試合の後「アイ・ウィル・サバイブ」を歌い出したから、1998年のリメークだというわけではない。試合内容が素晴らしかったのだ。アンリのゴールは、この試合を通じてほぼ完ぺきの域に達していたチームプレーのご褒美だった。ドメネク監督は2004年8月就任以来、初めて11人の先発メンバーを固定でき、スペイン戦で機能したシステムが、世界のどの強豪チームにも通じることを証明した。

 ほんの2週間前、誰がこのことを予想できたであろうか。ドメネク監督だろうか。もちろん監督はチームと自分を信じて戦い続けてきた。スペイン戦の勝利で確信したに違いない。また代表選手の体調管理を担うロベール・デュベルヌ氏も、試合ごとに選手のフィジカルを高める調整をしてきた功労者だ。確かにフランス代表のフィジカルの強さは今の勝負強さの鍵になっている。グループリーグ初戦のスイス戦の時とは、まるで違うチームのようだ。あの6月13日が今となっては遠い昔のことのように思える。

 90分以上に及ぶプレスに耐えるためには、体とメンタルを最高にフレッシュな状態にしておくこと。ただそれだけではない。あらゆる技術を駆使してチャンスを演出したジダン、皇帝のようにゴール前に立ちふさがるテュラム、決断力のバルテズ、中盤のロードローラーであるビエイラとマケレレのデュオ、こうした素晴らしい個々の能力が結集してブラジルを下したのだ。ブラジルの天敵はフランス、といってもいいかもしれない。W杯でここのところ3戦3勝なのだから。

 序盤はひやりとした場面があった。前半4分、ブラジルはゴール前25メートルでジュニーニョのFK。アドリアーノに代わって先発出場したリヨンの要ジュニーニョのFKの脅威は、フランスの誰もが知っている。ジュニーニョは直接狙ったが、壁に阻まれゴールの外に。続くCKでは、バルテズがパンチングでクリアし、ディフェンス陣をほっとさせた。

 前半を通じてブラジルはフランスを脅威と思わなかったに違いない。ブラジルはできるだけ早くゴールを決めて試合の流れを作ることに懸命だった。だがビエイラとマケレレが、ジダン、リベリー、マルーダの強力なバックアップも受けて中盤の支配を譲らなかった。スペイン戦のときのように高めにブロックを作り、フランス優勢の試合を進めることができた。

 スペイン戦ではどちらかというとボールを相手に支配されていた展開だったが、この試合では個々に競り勝ってボールを奪い、つないでいた印象を受ける。相手はロナウジーニョ、カカ、ロナウドと世界的なビックプレイヤーだが、彼らは引き気味にプレーし、フランスを脅かすようなトリオの攻撃は、結局見られなかった。前半が終わり、カフー、ジュアン、ロナウドに警告。前半終了間際には、ゴール前に走り込んできたビエイラに、ジュアンが後方から猛烈なタックルを浴びせた。

 後半に入るとすぐ、ビエイラにゴールチャンスがやって来た。後半1分、ジダンのクロスにヘディングで合わせたが、ボールはゴールの外に。後半8分にはマルーダのFKをビエイラがヘッドでアンリに流したが判定はオフサイド。だがその4分後の後半12分、カフーのマルーダに対する反則から得たFKを、ジダンが蹴り、ファーポストに走り込んできたアンリがボレーシュート。ジダンからのアシストによる得点が、ブラジル戦の決勝ゴールとなった。

 だがフランスは得点に歓喜することなく、あくまでも冷静にプレーを続行する。試合時間は残り30分以上もあり、誰もがブラジルの猛攻を予想していた。フランスのゴール前は、ブラジルの“爆撃”にさらされることを予想していた。だが、結局何も変わらなかった。シシーニョ、アドリアーノ、ロビーニョの投入も何も変えなかった。後半44分、ゴール前のFKでロナウジーニョが直接狙うが、ゴールポストの上に外れる。後半ロスタイム、ペナルティーエリア手前からロナウドがシュートするが、バルテズが横っ飛びでセーブした。

 優勝した8年前の感動が、今よみがえる。






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最終更新日  2006.07.02 15:36:35
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