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『これは犯罪』 今高校野球で最も注目されている好投手の安楽、2年生ながら152キロを叩き出すなど早くもプロやMLBのスカウトも注目しているようです。しかし、一方で2試合に登板して391球と尋常でない球数を投じている件について、球数制限を徹底しているアメリカではやはり異常に見えるようで、批判的な記事が掲載されています。日本のメディアは米メディアが『日本の新しい大物』と報じ、松坂の投球数に迫る鉄腕エピソードを紹介しているとしていますが、こちらに掲載されている記事はかなり辛辣な内容となっています。http://ht.ly/jyPughttp://360news.doorblog.jp/archives/26172245.html 何と、虐待や犯罪とまで言われ、挙げ句の果てには『靱帯手術を行ってきた外科医は将来、安楽 智大が患者になるかもしれない』とまで言われる程の辛辣なコメントです。【送料無料】セイバーメトリクス・リポート(2) [ 岡田友輔 ]価格:2,520円(税込、送料込)
2013.03.31
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『再考』 今日の試合は3-2で巨人に逆転負けし、開幕三連戦を2敗1分けと一つも勝てず終いとなってしまいました。 先発前田健太は坂本に一発を浴びたものの、ゴロも多く安定した投球で無四球6奪三振の好投を見せました。ただ、90球前後に到達してから少々バテた感があるので、まだまだ状態がMAXではないのかもしれませんね。そして、今日も2イニングを投げた今村、横山を起用する展開となってしまい、横山がアウトを一つも取れずに敗戦投手となりました。 野手は苦手の内海の前に三振とゴロの山となり、まともなチャンスは4回のみでした。その4回にまとまった点が取れなかったのが敗因ではないでしょうか。今日の5番は鈴木でしたが、正直鈴木では役不足だったのではないでしょうか。途中出場の栗原がそのまま一塁に入り、エルドレッドが外野に廻りましたが、それならば最初からそのスタメンで行けば良かったのではないかと疑問に思います。 結局、昨日の皺寄せが早速今日の試合で表れた格好となりました。負けたくないのかもしれませんが、もっとリリーフの疲労を考慮して河内や江草などを起用するべきだったのではないでしょうか・・・、このような使い方が続くと肝心なところで戦線離脱やバテてしまいますし、起用しなければただの置き物です。 今回永川が故障して戦線離脱してしまう格好となり、早くも構想が崩れてしまいました。リリーフ陣に不安があるのならばルイスを登録抹消し、ソコロビッチを一軍に昇格させるというプランも必要なのではないでしょうか。外野手は数がいますが、リリーフの駒は限られているだけに首脳陣の柔軟な再考が求められているのではないでしょうか。※他商品との同梱不可!【取寄】WBC 2013 プエルトリコ代表 #15 カルロス・ベルトラン Bronze C...価格:7,875円(税込、送料別)
2013.03.31
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『リリーフへの皺寄せ』 今日の広島対巨人はお互い譲らず1-1の引き分けで終わりました。先発久本は毎回走者を出すなど苦しい投球でしたが、4回を投げて4奪三振を記録して無失点と好投、やはり三振奪取の力を持っているみたいですね。福井は2回を投げて1失点、横山は2回無失点、ミコライオ、中崎は1回無失点、今村は2回を投げて無失点と失点を1点のみに留め、粘ることに成功しました。 野手陣は巨人の投手陣の前に1点のみに抑えられましたが、やはり巨人の投手陣は強力で実力ぞろいなのでそう簡単には点が取れないことは理解できます。寧ろ松山のどん詰まりの当たりが落ちたことで、引き分けになれただけにラッキーだったのでは・・・と感じはします。 しかし、この試合で大きく影を落とした点は投手陣の注ぎ込みです。巨人のリリーフ陣とは違い、広島のリリーフ陣は替えとなる選手の力量が現在一軍にいる投手に比べると、劣るだけに正にギリギリの人数で運営しています。横山は右肩痛であまり無理はさせられませんし、今村はこれから先に一番きつい場面を任される役割を担う投手です。CS入り争いを展開している終盤戦ならばともかく、まだ開幕二戦目です。今からこのような起用をしていれば重要な夏場以降で大きく影響を与えかねない試合となりました。久本の4回降板は既定通りなのかもしれませんが、やはり先発ならば6回前後は投げてもらわなければリリーフ陣に皺寄せが行き、失速の最大要因になりかねないのではないでしょうか。PS:敵ながら菅野は素晴らしい投球でした。大学時代の成績も頭一つも二つも抜けていたことは私も新人選手分析(当時は日本ハムに指名されました)した時に知り、将来はメジャーに行くのではないかと評しましたが、その期待に十二分に応える投球だったと思います。桑田氏も言われていましたが、一年浪人したブランクよりも肩と肘を休められたことの方が大きなプラス材料ではないでしょうか。【送料無料】セイバーメトリクス・リポート(2) [ 岡田友輔 ]価格:2,520円(税込、送料込)
2013.03.30
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『直球のキレの正体が明らかに』 日本のプロ野球中継で解説者がよく「直球にキレがある」と言う言葉を耳にします。しかし、実際問題それを証明する材料が何一つなく、見る人によって評価自体も変わってしまう非常に曖昧なものでした。それでも我々ファンもキレがあるないという話をごく当たり前のようにされ、キレというものが野球ファンの間にも広く認知され、ドラフトサイトや野球を取り扱う記事などでもよく用いられています。ただし、MLB好きな方やアメリカの野球ファンにこのような会話をするともしかすると時代遅れな議論だと失笑されてしまうかもしれません。なぜなら、MLBではpitchf/xという測定装置が全球場に設置され、正確な球速測定や球の回転数や球の変化量などが全て分かってしまう物凄い機械が設置されているのです。つまり、今まではキレについて全くの感覚や印象でしか判別できなかったものが、いとも簡単に数値化されてしまったのです。詳しく説明すると長くなってしまいますので、今回は直球のキレの見方について見ていきたいと思います。直球のキレを見る場合は縦の変化量を見て、高い数値を叩き出していればいるほどキレが良いということになります。http://www.fangraphs.com/leaders.aspx?pos=all&stats=pit&lg=all&qual=y&type=12&season=2012&month=0&season1=2012&ind=0&team=0&rost=0&age=0&filter=&players=0&sort=4,d 先発投手の中ではカーショーが最もキレの良い直球を投げていることが分かります。以前カーショーについて黒田が「彼は直球のキレが凄い」とコメントしていたことがありましたが、数値で見てもやはりカーショーの直球のキレは優れているということになります。ちなみに上原の直球の数値は11.7とカーショーに負けず劣らずの数値を叩き出しています。上原のスピードは最速でも147キロ程の直球で、それほど速いわけではないものの、メジャーの打者相手に結果を残せる理由の一つとして挙げられるのではないでしょうか。ちなみにダルビッシュの直球は9.0と先発投手の中では28番目に位置しており、良くもなければ悪くもないといったところでしょうか。ちないに日本では糸を引くような真っすぐという表現を用いるなどフォーシームは一直線の球筋と思われがちですが、実はこれ大きな間違いです。実際はどんなフォーシームでも必ずシュート回転し、シュート方向に曲がり、真っすぐには行かないんですね。 また、これは投手に対する測定だけでなく、主審のジャッジが正しいかどうかというケースでも用いられています。前回の日本対プエルトリコ戦では主審のストライク判定についての批判が多かったですが、いざpitchf/xで見てみますと、この主審のストライク判定はかなり正確で、優秀な部類だったということが明らかとなり、主審のストライク判定によって打者が戸惑ったという説、これは完全に封殺されてしまう結果となっています。もしかすると日本で定められているストライクゾーンの基準が世界では非常識の可能性があり、一刻も早く修正すべきなのかもしれません。ちなみに審判の癖を利用して誤審させる捕手の能力の数値化も行われています。 今まで守備、走塁、肩、球のキレに対する評価は曖昧なものでしかありませんでしたが、守備ではUZR、DRSという指標、走塁ではUBR、肩はARM、そして球のキレや変化量、球速測定はpitchf/xが開発されるなど殆どの分野が数値化されたことによって、本当の評価というものを可視化できるようになりました。しかし、日本ではこういったことは全くと言って良い程手つかずの状態になっており、未だに精神論や根性論が蔓延っているのが現状です。ちなみにこのpitchf/xのようなものを韓国でも導入されていますが、日本は未だにこういったことは愚か、セイバーメトリクスすらもあまり根付かず(韓国や台湾では既に採用され始めています)、新しい文化の吸収に遅れ気味な印象です。 最近日本は野球に対して「技術は我々が高い」といった驕りが見えます。しかし、打撃や守備では明らかにメジャーリーガーに負けていますし、重盗というリスキーな作戦を多用せざるを得ず、ゲームで良くつかわれる表現ですが所謂『運ゲー』戦法を日本らしさとする風潮、こういった科学的分野でも大きく劣っていること、プエルトリコ戦での主審のジャッジは正確だったにもかかわらずストライクゾーンがおかしいとする批判が出るなど、日本野球のガラパゴス化が進行しているように感じます。しっかりと科学的側面や新しい技術を取り入れなければ、4年後は日本野球だけが進化に取り残されてしまっている状況になる危険があることを認識すべきでしょう。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.30
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『無難な船出』 本日、プロ野球が開幕しました。日本ハム大谷の高卒新人ながら開幕スタメンを果たして2安打、初打点の離れ業を見せ、横浜対中日は元中日のブランコが2打点で古巣撃破に成功し、楽天則本が新人ながら開幕投手に選ばれるなど盛り上がりを見せましたね。 一方で我が広島は4-3で巨人に敗れ、黒星スタートとなりました。しかし、負けはしたものの今年はやれるのではないかなと思える試合だったように思います。先発バリントンは途中から登板した今村が打たれたこともあって6回3分の2を投げて4失点、元々真ん中付近に投げて散っていくタイプなので、いきなり崩れ出したり手痛い長打(今日は2被弾ですね)を浴びやすいタイプなのですが、今日の投球も良くも悪くもバリントンらしい投球でした。 打線は梵や堂林らの連続二塁打で逆転に成功し、7回は繋いで丸が犠飛を打つなど悪くない得点のあげかたで、敗因は梵や堂林の打球が後少しの所でフェンスを越えなかったこと運の悪さでしょうか。ただ一つ気になるのがルイス、新外国人指標の分析でも触れましたが、圧倒的なパワーがなく、ミート力が3.7と低めで選球眼も.504と並程度で活躍できるかどうかが微妙で、3番という重要な役割を担えるかどうか・・・、個人的には栗原やニック、天谷、岩本辺りに復帰してもらいたいところで、打線の懸念材料はルイスと松山がどこまで好調をいじできるかかなと感じます。 後は広島の話題ではありませんが脇谷選手、復帰おめでとうございます。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.29
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『232球』 WBCの熱も冷め、明日いよいよプロ野球が開幕しましたが、その裏で行われている高校野球で少し話題になっている事があります。それはプロ注目の新2年生ながらも最速152キロを計測する済美の安楽が甲子園大会で232球を投げたという件です。普通ならば2試合分の球数をまだ16歳の投手に投げさせたことに関して色々物議を呼び、『WBCのように球数制限を設けるべき』、『高校球児にとっての甲子園なのだからプロの話を持ち込むべきではない』と意見(球数考慮派の意見の方が多いでしょうか)が分かれています。私としてはその時にしかできないことがあるという理解はありますが、もしその投手の目標が高校野球ではなく、その先のプロ野球やメジャーなのならば考えてあげるべきではないかなと思います。寧ろ一人の野球人としての人生を奪ってまで勝ちたいと思う仲間が本当にいるのかということ自体にそもそもの疑問符がつくのですが・・・。野球人ならば負けることよりも野球ができなくなることの辛さの方が身に染みて感じます。というのもやはり高校時代に尋常でない球数を投げた投手はやはり故障してしまいがちであるからという思いがあります。まあ一番良いのは選手自身がしっかりと自己管理すれば良い話なのですが、まだ大人ですらない未熟な子供にそんなことを求めるのは酷ですが・・・。 かつて怪物と言われた松坂はメジャーへ移籍するも右肘を故障し、トミー・ジョン手術という大手術を施すことになりました。メジャーに環境を映してこれまでの調整ができなかったからではないかという意見も以前は見られましたが、松坂のコメントによりますと「西武時代から既に違和感はあった」ということなので、やはり日本時代に投げ過ぎたことが原因でしょう。 二人目は楽天のエース田中と投げ合った斉藤、大学時代でも活躍して日本ハムのエースとして期待されましたが、今年右肩を故障して未だ復帰の目処すら立っていません。他にも原因があるのかもしれませんが、やはり投げ過ぎが原因の一つであることは想像がつきます。ちなみに楽天の田中も徐々に故障がちになっており、高校時代から自己流で調整をし、特別肩や肘の故障が今のところない前田健太とは対照的です(WBC前の練習試合の投球は正直あせりましたが^^;)。 最近の話では昨年の甲子園優勝投手吉永も右肘を痛めるたことやフォームを崩して球速が以前ほど出なくなっているようです。そして2010年、甲子園決勝で戦った島袋と一二三の当時プロに注目大物投手二人ですが、島袋は大学に入ってからも復帰して再び主力投手として投げてはいるものの、左肩、左肘と立て続けに故障しており、しかもまだ今年で3回生なだけに無事にプロに来れるのか不安視されています。島袋以上に酷かったのが一二三、右肩痛が癒えずに僅か1年で投手を断念する格好となり、現在は野手に転向しています。 逆に二人と同期で、高校時代から球数制限を受け、ケアされてきた宮国は巨人に入団すると、順調に成長していき、明日開幕投手として広島相手に投げます。宮国の順調な成長と二人の現状を見ますと、やはり高校時代にしっかりと処置を施した方が良いのではないかと感じます。安楽はプロを目標にしているのかも現状では分かりかねますし、賛否両論ありますが、やはりプロを目標としている投手にはしっかりと球数を抑えることを考えてもらいたいなと思います。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.28
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前編と書くのを忘れていました。今回は前回の話の続きです。 『ある意味幸運かも・・・』 無計画さによって四国アイランドリーグへ派遣されることになった池ノ内や同じく四国アイランドリーグに派遣された塚田ですが、もしかすると案外この派遣が池ノ内にとっては大きくプラスになる可能性があるのではないかと感じています。 そもそもの話ですが、広島(広島に限らないかも)はこの手の『直球だけ』の超素材型投手は育てた試しがなく、強いて挙げれば横浜からトレードで移籍してきた岸本や百歩譲って今季一軍登板が期待される武内ぐらいしか思いつきません。これまで池ノ内と同じようなタイプの投手として当てはまる投手を遡ってみますと、佐藤剛士や丸木、金城、梅原、飯田、宮崎、中村恭平、弦本、富永らが挙がりますが、誰一人まともに戦力として役立ったと言える投手はいないどころか大半が二軍ですら主力投手として活躍した実績が少ないという衝撃的な事実が浮かび上がります。皆に共通している点は、制球力や変化球は改善されることなく、持ち味の直球が削ぎ落されただけの何の変哲もない投手へと変貌を遂げてしまっている点です。 つまり、池ノ内や塚田も同じような変貌を遂げてしまうくらいならば違う環境で育成した方が良いというわけです。特に塚田は体も経験も全くないと言って良いほど素材型の中の素材型投手なので、広島にいた所で同じような道を辿るのはほぼ確実と言って良いでしょう。また、池ノ内は少し腕を下げたことで、フェニックスリーグでは三振を取れる投手に成長する兆しがあり、制球力も与四死球率4.09(暫定)とさほど良いわけではありませんが改善傾向にあり、球速も145キロを記録するなどスピードは削ぎ落とされていないだけに広島で更に魔改造される前に四国アイランドリーグで経験を積み、大きく成長して帰ってきてもらいたいと思います。彼ら二人がどのような形で帰ってくるかにもよりますが、結果次第ではこの手のタイプの投手は四国アイランドリーグに派遣するという手が出来上がるかもしれませんね。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.26
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『無計画性が露わに?』 昨年に引き続き、広島は永川光、小松、池ノ内、塚田の4選手が四国アイランドリーグへの派遣が決定しました。その中に池ノ内の名前が入っていることを見ると、やはりこの球団の育成プランに対する無計画さを感じざるを得ません。 池ノ内は2010年に育成選手として指名されました。一年目のシーズンではたった1試合しか登板がありませんでしたが、フェニックスリーグで噂通りのスピードボールを披露して将来的な期待を抱かせましたが、何とたったそれだけで春季キャンプでは一軍メンバーに選ばれることとなりました。体も細く、制球面や技術面や肉体的な成長もまだまだすることが山ほどある投手だったにもかかわらず、ちょっと良い部分を見せた若しくは少し良い成績を残しただけで『すぐに一軍戦力として期待してしまう』この球団特有の悪い習慣の影響を中崎と共にもろに受けてしまった恰好となりました。ましてやたった1試合しか登板していない育成選手を一軍キャンプに連れてくるのは無謀と言わざるを得ません。そもそも球が速いことは指名した時点で分かっていたはずです。もう少し二軍でじっくりと体力強化などやることがあったのではないでしょうか。結局、二軍でも13奪三振20与四球、暴投は6と課題の改善や上積みもなく、パッとしない成績のままシーズンも終了してしまいました。 そして今年、一軍キャンプメンバーに呼ぶほど気にかけていたはずの池ノ内を二軍で優先起用することもなく今度は四国アイランドリーグへ派遣・・・、一体この球団の育成プランはどうなってるのでしょうか。近年、広島の投手陣は若返りに成功してはいるものの、その主軸を担っているの前田健太、今村猛というどこの球団に入っても育てられるタイプの投手に大卒の野村、福井らと本当の意味での叩き上げ選手がいません。このようなことをしていてはいつまで経っても安定した選手供給ができないのではないでしょうか。このままでは毎年投手を一巡目指名せざるを得ず、そしては野手不足に拍車がかかる・・・悪循環ではないでしょうか。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.25
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『先発としてはどうか?』 それではWBCの話は終え、ボーダーライン選手について見ていくこのコーナーを再開したいと思います。今回は戦力外通告を受けながらも結果を残し、何と先発ローテーションの一人として投げることが内定している久本についてみていきたいと思います。久本は広島左腕投手陣には絶滅危惧種と言っても良い速球派投手で、中日時代は中継ぎ左腕として活躍していましたが、中日投手陣は層が厚く、ここ数年は殆ど出番がありませんでした。それでも広島移籍一年目の今年は練習試合で好結果を残したことや元々左は戦力として計算できる投手が河内と青木しかおらず、次第に一役脚光を浴びていく存在となり、今井の故障もあって首脳陣は先発投手として投げさせることを決めました。 しかし、オープン戦では今日を含めて2試合先発として登板しましたが、8回投げて被安打は10本、6奪三振4与四球とあまりパッとしない成績です。更に深刻なのが打たれた安打10本のうち長打は5本(うち2本は被本塁打)と半分を記録するなど球威面に大きな課題を残していることです。また、先発登板したと言っても投げたイニングは2試合共4イニングしかなく、シーズンでは最低でも5、6回を投げなければいけないだけにちょっとこの数字では先発は無理ではないのかなと感じます。 また、久本は元々中継ぎ投手として調整してきており、今になってやっぱり先発でというのは少々安易な気がすることは否めません。2010年も本来中継ぎ投手として構想を立て、それに合わせて調整していた青木高広を結果を残していたからというだけでオープン戦で先発投手に廻しましたが、奮わずに失敗しています。今回も前回の青木高広の失敗と殆ど同じような経緯を辿っているだけにまた同じ失敗を繰り返してしまいそうで気掛かりです。 ただ、オープン戦では15回投げて11奪三振とまずまず三振を取れる能力はあり(投げているイニング数は少ないので奪三振率は6.60)、先発として投げていた試合でも144キロを計測していただけにやはりリリーフとして登板させた方が持ち味を存分に発揮できるのではないかと思うのですが・・・。※他商品との同梱不可!【取寄】WBC ドミニカ共和国代表 2013 World Baseball Classic Champion...価格:4,200円(税込、送料別)
2013.03.23
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『新しい側面 ワールドトライアウト』 WBCの大会の意義は国を代表して戦うということが一番の目的ではありますが、実はもう一つ別の側面もあるのかなと感じました。それは各国選手達の力量チェック、今回は日本代表として参加した広島の前田健太がオランダ、プエルトリコといったメジャーリーガー相手に堂々たる投球を見せ、メジャーのスカウトやメディアからも注目される存在になりました。何と精密機械と呼ばれたマダックスを掛けて『マエダックス』と呼ばれる程の絶賛ぶりで、ヤンキースを始めとするメジャー各球団が調査に乗り出したそうです。ただ、マエダックスって某アニメのキャラクターと名前が被っているんですが ^^;また、前田健太のようなメジャーから注目を浴びる選手がいる一方、まだ所属先の決まっていなかったオランダ代表のスミス、リカルド両選手も活躍が認められてツインズ、ドジャースらとマイナー契約を勝ち取り、メジャーの球団がオランダ選手の獲得に向けて調査し始めるなど契約を勝ち取れる選手が出てくるかもしれません。 国の対抗戦という意義は勿論ですが、それだけではなくて個人が自身のパフォーマンスをアピールすることで、注目してもらって契約を勝ち取る場でもあるように感じ、賛否両論あるかと思いますが、TBSで解説をされていた桑田氏同様、私自身もこういう側面があっても良いのではないかなと思います。現実にスミスやリカルドといった選手らはもしかすると野球から離れる可能性もありました。そういった選手たちが活躍や潜在能力を認められて野球を続けられる舞台を提供することができる場所があるということは、野球の裾野が広がっていくことにも繋がっていくのではないでしょうか。上のレベルを体験することによって、その経験を次の世代の自国の選手たちに教え、それが浸透して国の野球レベルも上がり、そしてプロリーグが形成され・・・となれば最高ですね。野球を広める意味でもWBCはやはり有意義な大会ではないかなと改めて感じました。PS:台湾代表として参加していた王建民投手もまだ所属が決まっていませんでしたが、日本代表や豪州代表相手に好投を見せたことで活躍が認められ、複数のメジャー球団からオファーが来ているそうです。ここで結果を残して契約を勝ち取ることやアピールすることで潜在能力に目をつけられてレベルの高い舞台へと挑戦することができる関門という役割も担っているように感じます。※他商品との同梱不可!【取寄】WBC ドミニカ共和国代表 2013 World Baseball Classic Worn to ...価格:5,040円(税込、送料別)【送料無料】【懺・】さよなら絶望先生 第三集 特装版 [ 神谷浩史 ]価格:5,783円(税込、送料込)
2013.03.21
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『史上初の全勝優勝』 本日行われた決勝戦はドミニカがプエルトリコを3-0で下し、世界一となりました。また、大会史上初の全勝優勝を成し遂げるという快挙で、文句のつけようのない形で世界一を果たしました。 以前から指摘していますが、ドミニカは実はリリーフ投手陣も非常に優秀な人材が揃っています。準決勝で登板したヘレラは155キロ前後の直球を外角低めに決め、ロドニーは150キロの直球に低めにチェンジアップを制球する投球術も併せ持ち、ちっとやそっとでは打てないのです。やはりプエルトリコはデデュノから点を取れなかったことが大きな敗因でしょうか。ただ、デデュノは今大会では素晴らしい投球を見せ、勢いにも乗っていただけにやはり難しかったでしょうか。 ドミニカは強力な打線に強力なリリーフ投手陣を揃え、これまで全く危なげない試合運び(唯一危なかったのはイタリア戦ぐらいでしょうか)を見せ、各国見渡してもやはり頭一つ抜けていたのではないでしょうか。MVPは文句なしでカノが選ばれました。レイエス、カノの二遊間は非常にレベルが高く、やはりメジャーの一流選手は違います。第3回のWBC大会は波乱尽くしの展開ばかりで、これまでの大会の中でも一番盛り上がったのではないでしょうか。オランダやイタリアなど、メジャーでも活躍する選手がチラホラ出始め、急速に力をつけ始めているなど、次回行われるとしたらどこと当たってももう侮れないのではないでしょうか。今回、WBCに出場した選手の皆様、素晴らしい試合をありがとうございました。 WBC“侍ジャパン” 2013 (別冊宝島1961) (単行本・ムック) / 宝島社価格:980円(税込、送料別)
2013.03.20
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本日のドミニカ対オランダは4-1でオランダを下し、決勝進出を決めました。ドミニカ先発の四球王ボルケスはいつものように荒れ荒れでいきなり二者連続四球を出すもレフトシエラの客席に飛び込みながらファールフライをキャッチするファインプレーもあり、1失点で済んだことが結果的にボルケスを立ち直らせました。その後はそれまでの投球が嘘のような快投を見せ、日本ですら手こずったオランダ打線を僅か2安打に封じ、5奪三振を奪う力投を見せ、さすがメジャーの先発といった投球を見せました。 オランダの先発マークウェルは三振ゼロののらりくらりな投球でドミニカ打線を4回までは無失点だったものの、サンタナの二塁打を皮切りに守備でファインプレーを見せたブルージェイズの期待株シエラ(昨年は49試合の出場で6本塁打を記録しました)の二塁打で同点に追い付くと、その後は連打の猛攻で一気に4得点を稼ぎ、試合を決定づけました。のらりくらりの投手は一度掴まってしまうと、ズルズル行ってしまって大量失点する傾向があるだけにそれに嵌まってしまった格好となりました。オランダとしてはやはり1回にまとまった点を取れず、1点に終わったのが痛かったように思います。ドミニカの投手陣は後ろに行けば行くほど優秀な投手が行くだけにやはりボルケスから点を取れなかったが痛かったかなと思います。 何はともあれ明日はプエルトリコ対ドミニカとなりました。ドミニカはロドリゲス、ボルケスとメジャーで先発を務める投手を使い、残るは3Aとメジャーを行き来しているデヂュノ、3Aのセデーニョということになります。プエルトリコには元々メジャーで有名な投手はおらず、明日は序盤から打撃戦になりそうな気がします。しかし、ドミニカのリリーフ陣は有数なメンバーが揃っているだけにプエルトリコは速攻できるかがカギとなりそうです。どちらも打線は強力なだけに楽しみな決勝戦となりそうです。【送料無料】セイバーメトリクス・リポート(1)価格:2,310円(税込、送料込)
2013.03.19
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『日本野球の課題 打力の向上を』 準決勝プエルトリコ戦で3-1で敗れてしまい、準決勝での敗退が決まり、プエルトリコは初の決勝進出となりました。能見が2ラン本塁打を浴びたものの相手はホワイトソックスの主砲リオス、致し方ないでしょう。前田健太もメジャーでスタメンを張る選手や主砲揃いの打線を1失点に抑えるなど充分な検討を見せました。やはり今大会で目立ったのは打撃力の弱さにあるのではないでしょうか。 オランダ戦では爆発したものの、厳しい言い方ですが打って当たり前の相手です。少し力のある投手の前ではたちまち沈黙してしまう傾向がどの試合でも見て取れました。往年の力が既になかった王建民に点が取れないのならば、王よりも成績が良かった投手が揃うプエルトリコに点が取れないのは当たり前です。スモールベースボールを否定するつもりはないですが、全体的にパワー不足でもっと打力を向上させる必要があるのではないでしょうか。でなければいつまでも盗塁や小技というギャンブルを打ち続けなければなりません。 今日の試合で重盗失敗がありましたが、サインミス云々以前に相手は強肩モリーナだっただけに何故このような無謀なサインを出したのかという記事もありましたが、率直に言ってしまえば日本の打者が『頼りないから』に他なりません。『頼りないから』故にこのようなギャンブルに頼らざるを得ないのです。確かに盗塁や小技を売りにすることは少しも悪くありません。しかし、野球の攻撃の基本はあくまでも打つこと、基本が出来ていなければいくら枝葉の部分を磨いても得点に結びつけることは難しく、今こそ原点回帰の時に来ているのではないでしょうか。【送料無料】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:2,682円(税込、送料込)
2013.03.18
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『ドミニカ 投手一覧』『先発』ロドリゲス パイレーツ 34試合12勝13敗 3.76ボルケス パドレス 32試合11勝11敗 4.14 105与四球デヂュノ ツインズ 15試合 6勝 5敗 4.44『リリーフ』カシーヤ ジャイアンツ73試合 7勝 6敗25S 2.84ドテル タイガース 57試合 5勝 3敗 1S 3.57ヘレラ ロイヤルズ 76試合 4勝 3敗 3S 2.35サイモン レッズ 36試合 3勝 2敗 1S 2.66ストロップ オリオールズ70試合 5勝 2敗 3S 2.44ベラス アストロズ 72試合 5勝 4敗 1S 3.63ロドニー レイズ 76試合 2勝 2敗48S 0.60※ その他の投手はマイナー選手です。 以上がドミニカの有名な投手です。御覧の通り、リリーフ陣は名だたるメンバーが揃っており、特に最後はレイズの守護神ロドニーが控えています。ちなみに元レンジャーズのストロップがオリオールズに移籍して成長を遂げ、見事ドミニカ代表のメンバーとなっています。それだけに後ろに繋げられると点を取るのは難しくなっていくだけにオランダや日本としては比較的力量の落ちる先発投手からまとまった得点をあげないと厳しくなっていきます。唯一安定している先発左腕ロドリゲスはプエルトリコ戦で起用しただけに残る先発投手は制球難のボルケスとやや格落ちのデヂュノ、セデーニョとなります。日本は先発としては現在未知数な田中が先発するだけにドミニカ戦も速攻で得点し、細かい継投で逃げ切りを図ることがカギとなりそうですね。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.17
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『プエルトリコ』 1位決定戦にてドミニカがプエルトリコを下したことで、日本の準決勝の相手はプエルトリコに決定しました。そこで、今回はプエルトリコの選手についてみていきたいと思います。しかし、プエルトリコにはメジャーで有力な投手はおらず、紹介は野手のみとなります。※ドミニカの選手ペレスの成績は3Aと2Aでの成績を合算したものです。『捕手』Y・モリーナ カージナルス .315 22本塁打76打点12盗塁 .373J・モリーナ レイズ .223 8本塁打32打点 3盗塁 .286マルドナルド ブルワーズ .266 8本塁打30打点 1盗塁 .321『内野手』アービレイス インディアンズ .250 13本塁打60打点14盗塁 .282ファル ロイヤルズ .341 0本塁打 7打点 0盗塁 .371『外野手』ベルトラン カージナルス .267 32本塁打97打点13盗塁 .345パガン ジャイアンツ .288 8本塁打56打点29盗塁 .338リオス Wソックス .304 25本塁打91打点23盗塁 .334 御覧の通り、メジャーリーグでも有名な選手や期待の若手選手や中堅選手などが入り混じっており、油断は禁物です。特にパガン、ベルトラン、モリーナ、リオスのリードオフマンと中軸三人には要注意です。明日の先発は我がカープの前田健太、前田健太が名の通ったメジャーリーガー相手にどういう投球をするのか非常に楽しみです(できればドミニカ相手に投げてみて欲しかったのですが、他の投手が少々頼りないだけに致し方ないでしょうか^^;)。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.17
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『ドミニカ共和国』 何と何とアメリカがプエルトリコに敗れて、二次ラウンドでの敗退が決定しました。これで準決勝進出は日本、オランダ、ドミニカ、プエルトリコの四カ国になりました。また、オランダはドジャースのケンリー・ジャンセン、我がレンジャーズのプロスペクトのジュリクソン・プロファーの追加招集を決定しました。ジャンセンは65回で99奪三振を記録した守護神、プロファーは昨年メジャーデビューを果たし、本塁打も放った内野手です。選手の入れ替えというのは普通戦力ダウンするものですが、逆に戦力が大幅にアップするという不可思議な現象が起きました。それは即ち日本とは違い、必ずしもその国のベストメンバーが集まるわけではないということです(日本の場合もメジャー選手が出ていませんが)。決して某麻雀漫画の某高校の団体戦メンバーのことを言ってるわけではありませんのであしからず^^;)。 ここで話を変えて、ではドミニカやプエルトリコはどんな選手がいるの?と思われる方もおられるかと思います。そこで、今回はドミニカの有名選手を成績を交えて紹介していきたいと思います成績の順番は打率、本塁打、打点、盗塁、出塁率です。『捕手』サンタナ インディアンス .252 18本塁打76打点 3盗塁 .365『内野手』レイエス ブルージェイズ .287 11本塁打 57打点40盗塁 .347アイバー エンゼルス .288 8本塁打 45打点20盗塁 .322カノ ヤンキース .311 33本塁打 93打点 3盗塁 .377エンカーナシオン ブルージェイズ .280 42本塁打110打点13盗塁 .384テハダ ロイヤルズ 昨季メジャー出場なしラミレス ドジャース .255 24本塁打 91打点21盗塁 .322『外野手』クルーズ レンジャーズ .260 24本塁打 90打点 8盗塁 .319デアザ ホワイトソックス.282 9本塁打 50打点26盗塁 .351シエラ ブルージェイズ .224 6本塁打 15打点 1盗塁 .274ペレス ナショナルズ3A.314 0本塁打 42打点51盗塁 .344※ガルシア、ナニータはレンジャーズ、ブルージェイズのマイナー選手です。 以上が有力な野手メンバーです。次は投手編とプエルトリコの野手を紹介していきたいと思います。【送料無料】プロフェッショナル [ 仁志敏久 ]価格:777円(税込、送料込)
2013.03.16
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『短評掲載』 現在WBCがあちらの方で結構な盛り上がり(動画を見てです・・・)がを見せ、国際試合ということもあって日本では視聴率が30%を越える熱狂ぶりを見せていますが、何気にプロ野球もあと少しで開幕します。そこで、これまでに寸評してきた長文の新外国人選手短評を一覧にして掲載しようと思います。ただの手抜きに見えなくもないですが、あしからず・・・。評価は5段階評定で、内容は下記の通りとなります。S評価:タイトル争いができる程の活躍を収めるA評価:主力としての成績を残すB評価:レギュラーとして一定レベルの成績を残す(助っ人としては微妙?)C評価:当初はレギュラーになるが、そのうち併用扱いになりそうD評価:レギュラーなれず、二軍落ちの可能性もあり 『広島』ルイス :C ボウカーと似た印象ソコロビッチ :B ミコライオと同タイプ『巨人』ロペス :B 無難な選手アコスタ :A サファテ二世か『中日』バーゲセン :A 先発ローテで期待カブレラ :B 予想が難しいルナ :C 助っ人としては物足りないクラーク :A 活躍を期待『阪神』コンラド :B 衰え傾向?が気掛かりだが、杞憂なら活躍『横浜』モーガン :B まずまずの成績か『日本ハム』アブレイユ :C 助っ人としての許容範囲ライン前後の力量か『西武』スピルボーグズ:D かなり厳しい『ソフトバンク』ラヘア :A 本塁打王争いに期待パディーヤ :S エース級『東北楽天』ジョーンズ :A メジャーのパワーに期待マギー :A メジャーの打撃に期待『オリックス』ディクソン :B 先発4~6番手の力量かローティノ :S マートンの再来を期待【送料無料】プロ野球選手ホントの実力価格:1,365円(税込、送料込)
2013.03.16
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『もう無理だと思う・・・』 それでは引き続き、広島の一軍戦力になるならないのボーダーライン上にいる選手たちに焦点を当てていくこのコーナーを再開したいと思います。今回は広島ファンから長年期待されているものの、中々一皮剥けないばかりか最近は名前すら聞かなくなってきた斉藤についてみていきたいと思います。 斉藤は2005年高校生ドラフト3巡目で指名されました。2009年に9勝をあげて先発左腕としての役割を果たし、これからは前田健太らと共に・・・と思われましたが、その後はみるみる内に成績やパフォーマンスも落ちていくこととなります。しかし、世間的には2010年以降おかしくなってしまったという見方をされますが、私個人の印象としては2年目の時点で既に斉藤はおかしくなっていたように思います。 以前戸田の取り上げた時にも指摘しましたが、斉藤は一年目の出だしは素晴らしい成績を残しました。一年目から先発として13試合に登板して防御率3.13、統一球導入前の時期で一年目からこの防御率を残し、戸田を上回る好成績を残しました。防御率もさることながら特に素晴らしかったのは奪三振能力にありました。与四死球率も3.21と高卒にしては素晴らしいものを記録していましたが、奪三振率は47.2回を投げて奪三振数が何と53で10.00と投球回数を上回る数を記録しており、これこそが「斉藤の最大の持ち味」であり、そしてこの奪三振能力こそが斉藤のパフォーマンスを引き上げる礎となるはずのものでした。 しかし、あからさまに体の出来上がっていない『将来性に期待』と位置づけられていたはずの投手をちょっと良い成績を残したというだけで使わずにいられない病気、所謂いつもの『前倒し育成』によって一軍で登板して結果的に左肩を痛めてしまい、暗雲が立ち込めます。そしてその悪い予感が的中、二年目は与四死球率は5.58、持ち味だった奪三振率は6.32と持ち味を失ってしまい、何の変哲もない投手へと変貌してしまったのです。三年目は持ち直して斉藤の持ち味である奪三振能力が一軍、二軍共に高い数字を記録して復活したものの、2009年に奪三振能力が4.80ととんでもない低い数字を記録してしまい、それ以降は見ての通りです。球速はみるみるうちに落ちていき、昨年のフェニックスリーグでは130キロ前半にまで落ちていたのは何とも寂しく感じました。今の斉藤は持ち味も抑える術も完全に失ってしまった翼を捥がれた鳥のようなものです。首脳陣やファンの期待はまだまだ高いものの、現状の付け焼刃のような投球ではいくらやっても一軍では通用しないでしょう。 斉藤や篠田はファンの期待は高いものの、正直私自身は厳しい意見ですがもう旬を逃してしまった投手だなという思いがあり、場合によって今年で戦力外の可能性もあるのではないかなと感じています。ただ、高卒一年目に記録した投球内容は本当に素晴らしく、球速も二軍の試合では日毎のMAXは140キロ前半を記録し、最速は145キロを記録していました。前倒し育成をせず、しっかりと育てれば今村や前田健太すら凌ぐ可能性すらあったのではないかと感じる程だっただけに残念でなりません。このような高い能力を持った投手を育てられずじまいにしてしまったことは広島カープという球団にとって大きな損失だったと思われます。【送料無料】プロ野球選手ホントの実力価格:1,365円(税込、送料込)
2013.03.14
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『ついに実現!ドミニカVSアメリカ』 第一グループは日本とオランダが準決勝進出を決めましたが、第二グループは今日から開始したばかりです。まずはドミニカ、アメリカがイタリア、プエルトリコを下し、敗れたイタリアとプエルトリコが明日試合を行います。そして、明後日はいよいよメジャーリーグファンが一度は見てみかったドミニカとアメリカがついに試合を行います!意外にもこの二カ国、過去の大会でも一度も対戦したことがなく、初対決です。 戦力を見ていて感じますが、やはりこの二カ国はほぼ全員がメジャーリーガーなだけに戦力が頭一つも二つも抜けています。投手力ならアメリカ、打撃力ならドミニカに分があると思いますが、救援陣はアメリカは全リリーフ投手が、ドミニカはドテル、ベラス、ストロップ、シモン、ヘレラ、カシーヤ、ロドニーとどちらもメジャーリーグでも名の通った選手たちが名を連ねているだけに果たしてどちらが勝利を収めるのか注目です。アメリカはゴンザレスをプエルトリコ戦で使ったので、恐らく先発はディッキーかボーゲルソン、ホランド、デトウィラー、ドミニカはボルケスを使ったので実力的に考えるとロドリゲスでしょうか。 日本の立場で言えば、全投手がメジャーリーグで活躍しているアメリカよりも若干マイナー選手が混じり、先発もやや不安定なタイプの投手(ボルケス、ロドリゲス)のドミニカの方がチャンスがあるかなと感じますが、果たして準決勝進出はどこか注目してみたいと思います。【送料無料】高津臣吾必殺シンカー変幻自在の投球術 [ 高津臣吾 ]価格:1,260円(税込、送料込)
2013.03.13
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『投手力に難あり』 本日もオランダと再選し、大差でリードしていたものの結局は10-6で辛勝という形になりました。やはり前回書かせてもらった通り、オランダ打線は手怖い・・・と言いたいところですが、それで済ませることができる問題ではないように思います。実は今日、メジャーリーガーのバーナディナ、セリーグの本塁打王のバレンティンがスタメンから外れていたのです。にもかかわらず飛車角落ちの相手に6点も取られたということは、実は日本代表の投手力に問題があるのではないでしょうか。はっきり言って日本の対戦相手は他国に比べて比較的恵まれていました。にも関わらずコンスタントに点を取られてきているのです。今日も出てくる投手出てくる投手ピンチの連続、田中は素晴らしい投球でしたが、その田中ですら危うい投球を何度も見せているだけにリリーフに信頼できる投手が現状ではいないということになります。唯一、牧田がアンダースローという『あまり見かけない変則投げ』という武器を引っ提げて安定していましたが、オランダでは良い打球を打たれてピンチを招いていました。更にメジャーリーグにはアンダースローに近い投げ方で69試合に登板し、防御率2.28を記録したオディなどが存在し、これまでの相手と違い、これからは『見かけない投げ方ではなくなる』わけです。寧ろ牧田よりも上のレベルの投手がいる以上、これまでの格闘ゲームのような『分からん殺し』できなくなります。つまり現状では信頼できるリリーフ投手が一人もいない現状となります。 前回も書きましたが、準決勝の相手は恐らくアメリカ、プエルトリコ、ドミニカの三カ国のいずれかのチームだと思います。そしてその三カ国はオランダ打線より確実に力は間違いなく上です。ところが、その飛車角落ちだったオランダ打線にすら6点取られたという事実を考えると、現状で準決勝を勝ち抜くのはかなり厳しいように思います。まず打線は二線級どころか3Aで苦しい投球をしていた王すら殆ど打てていません。王よりも遥に上のレベルの投手がアメリカやドミニカには存在しているだけにその投手相手に点が取れるのかと言う不安感はぬぐい去ることはできません。厳しい言い方になりますが、今の状態で準決勝に行ける可能性は良く言って『絶望的』、悪く言えば、『論外』(某アニメのセリフを使わせてもらいましたが、ちょっと言い過ぎだったでしょうか^^;)ではないかと感じます。決勝で取っておきたい投手でしたが、現状を考えると準決勝は前田健太で行くべきでしょう。前田健太が零封し、何とか点を取るのを待つといった試合展開になるのではないでしょうか。完全に試合の命運は前田健太にかかってくるのではないでしょうか。【送料無料】セイバーメトリクス・リポート(1)価格:2,310円(税込、送料込)
2013.03.12
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『日本NO.1投手』 昨日の日本対オランダ戦は16-4で日本が大勝し、準決勝進出を決めました。昨日のオランダ戦で先発した前田健太はメジャーリーガーやプロスペクト選手を全く寄せ付けない素晴らしい投球で、制球も良く、直球も走って変化球も決まり、言うことなしで見ていて惚れ惚れする程でした。贔屓目なしに今いる日本代表の中で最も力量の高い投手は前田健太だと言って良いのではないかと思います。前田健太こそが最もメジャーリーグで活躍できる可能性の高い投手です。 しかし、16点と大勝したものの、結果的にはコールド勝ちしたにもかかわらず4失点してしまったことです。前田健太が別格の投手だったからこそオランダ打線を寄せ付けなかったものの、降板したとたんに一気に4失点してしまうところやたちまちピンチになってしまったところを見ると、やはりオランダ打線は侮れないなと思います。現実に今日もキューバに8回表に勝ち越されたものの、シモンズの2ランで追いつき、サヨナラ勝ちを決め、7得点をあげています。正直、前田健太でなかったとしたら・・・、もう少し力量の高い投手が投げていたとしたら・・・と思うと正直そこまで力の差を見せつけたと言える程の試合内容かは微妙だったように思います(完全にイケイケになってましたから)。 やはり日本のキーポイントは打線、二線級の投手こそ打つものの、いざドミニカやアメリカらと当たる時にどのようにして一流(調整段階ですが)投手を打てるかにかかっています。オランダの打線よりも更に強力ということは得点は今以上に取られるということ、現状3~4点はコンスタントに取られるということは、前田健太が投げない場合(前田健太は恐らく決勝で投げるのではないでしょうか)を想定すると、レベルの高い二カ国の打線なら5~7点行かれる可能性があります。如何にしてオランダ戦のように速攻で得点し、相手にプレッシャーを与えるかが重要になってくるのではないでしょうか。【送料無料】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:2,682円(税込、送料込)
2013.03.11
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『今村に続けるか』 戸田に続き、首脳陣やファンからも注目されているのが中崎、2010年ドラフト6巡目という下位での指名ながらも(大卒、社会人選手がパッとしないこともあり)福井と共に大きな期待を掛けらている投手です。恐らく一軍の戦力として計算に入っている投手だけに本来このコーナーに該当する選手ではないのですが、まだ実績がそれほどもないということもあるので、取り上げてみたいと思います。 一年目から8試合に登板して、与四死球率共が高卒にしては高い数字を記録し、2011年のフェニックスリーグでは奪三振率6.85、与四死球率3.00と順調に階段を昇っていました。しかし、このチームの悪しき風習である『計画の前倒し』により、一軍キャンプに参加したことで順調な積み重ねを損なってしまい、途中で故障やら不調やらあり、一軍では結果を残したものの球自体は殆ど成長しておらず、少々足踏みした格好となりました。しかし、秋になると体力強化によって球速が147キロにまで上昇し(だったら最初から二軍で体力強化すれば遠回りせずに済んだのに^^;)、持ち味だった制球力にも磨きがかかり、1.59という高い数字を残しました。持ち味の制球力に加え、そこに力強さも身に付き始めただけに個人的に今いる広島の若手投手の中でも一番活躍が期待できる投手ではないかと感じています。 そして、今年のオープン戦や二軍での教育リーグでの数字は、9回に投げて10奪三振4四死球という数字です。球に力が出てきただけに奪三振率も上昇しており、着実な成長が見られます。少し制球力が悪いですが、これは中日戦で中継ぎとして出てきた登板で2四球出してしまったようで、それ以外の2試合では1四球と安定しているだけにこれから温まってくれば修正できるのではないかと思います。 今のところは特にこれといって大きな破綻もなく、確かな成長を感じさせる投球が続き、ここまでは順調に来ているのではないかと思います。主に起用は先発として投げている機会が多いようですが、個人的には手薄なリリーフの方に廻って貰えないでしょうかね・・・。勿論いずれは先発として起用したい投手ですが、元々制球力もあって三振も取れるようになりつつあるだけにかなり安定したリリーフ投手になれそうな気がするのですが・・・。いずれにせよ、一軍戦力としてチームに貢献してくれればと思います。【送料無料】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:2,682円(税込、送料込)
2013.03.10
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日本の試合はテレビで見れますが、他国の試合は映像が殆ど出ず、どのような様相だったのか分からない・・・と思われている皆様。実はMLBのサイトにダイジェスト映像が載っていますので、是非そちらにも目を通してみてください。ちなみにたった今、アメリカがメキシコに2-5で敗れました。あのアメリカが・・・と思いきやメキシコの先発は何とブルワーズのエースで16勝をあげたガヤードだったようです。イタリアが既に二連勝しただけに、D組はアメリカかメキシコのどちらかが一次出敗退するかもしれない状況という波乱が巻き起こっています。http://mlb.mlb.com/wbc/2013/【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.09
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まだ試合途中ですが、感想を少しだけ書きたいと思います。※試合終了したので、付け足しました。 まずは山本監督ですが・・・、相変わらずですね・・・。ロングリリーフとして構想し、それに合わせて調整していた能見をここに来て「調子が良いから」というだけで先発登板、案の定やはり3回に完全にバテて交代してしまい、しかも後味の悪い形での降板なだけに調子の良い状態を維持していた能見という駒を潰してしまったかもしれません。投手の調整というものを軽視して突然違う役割を任せることやいつもいつも後手後手に回る投手交代、調子のよい投手を無理強いさせて見事に潰してしまう起用法、広島の監督時代の頃とちーとも変わってませんね^^;。何故、山本浩二氏を監督したのか未だに不可解でならない私でした。 もう一人気になったのが田中、完全復活して4奪三振と気迫溢れる投球をしていました・・・が、7回途中から明らかに相手を「見下す」投球をし始め、失点した8回はその投球がついに「見下す」から「慢心」に変わったように見受けられました。相手を見下ろして投げるのは重要ですが、「見下ろす」のと「舐める」のは別物です。エースを名乗るのならばどんな選手に対して常に自分のベスト、もしくはベターの投球をするべきではないでしょうか。今日のような相手を舐めた投球ではいずれ足元を掬われます。もう少し精神的にもエースになってもらいたいところです。 攻撃面では井端が神がかり的な活躍を見せ、さすがベテラン選手といったところです。また、鳥谷もあの場面でよく盗塁成功しました。阿部や坂本と言った主軸選手にも安打が出始めただけにそろそろ序盤から得点してもらいたいところですね。そんな中、最後は中田が犠牲フライを放ち勝利、ただし愛を見る限りでは台湾とのレベル差は着実に狭まっている印象を受けました。それは日本の野球が成長していないことを指しているのではないかと思います。 現に近年日本のトップ選手がメジャーに行っても全く活躍できないケースが多く見受けられます。昨日抑えられた王建民にしてもメジャーでの防御率は6.68という悪いの領域を越えて論外の数字なのは愚か3Aや2Aですら6.75、4.35という数字なのです。その投手相手に0点ということは、現状日本プロ野球のレベルは2A~3Aレベルの間ということです。もし日本がB組だったら韓国と同じく一次敗退もあり得たのでは?と感じます。次回はオランダ戦ですが、向こうには本塁打王バレンティンやメジャー通算434本塁打ジョーンズ、そして恐らく今年からレギュラーを任されるであろう若き有望株シモンズ、有望株のボガーツ、スコープが控えています。ちなみにシモンズは昨年メジャーで49試合に出場し、.289、3本塁打の成績を残しました。今の日本代表選手の中で一体何人が彼以上の成績を残せるでしょうか・・・恐らくゼロではないかと感じざるを得ません。そればかりか3Aや2Aでボガーツ、スコープ以上の成績を残せる選手も恐らくゼロではないかと感じます。PS:バーナディナの存在をすっかり忘れてしまいました^^;)。地区優勝を果たしたナショナルズに所属し、129試合に出場し、.291、5本塁打15盗塁を記録したバリバリのメジャーリーガーで、WBCで3番に座るなどオランダの打者の中でNO.1の選手ですね。 次のオランダ戦は『格上』の相手(特に相手打者)と対峙するということを念頭に置くべきです。恐らく将来メジャーに挑戦するであろう前田健太がどういった投球をするのか、大いに注目して見ていきたいと思います。統一球により日本プロ野球のレベルが下がりつつあるのではないかと感じました。【送料無料】セイバーメトリクス・リポート(1)価格:2,310円(税込、送料込)
2013.03.08
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『あなたの売りは何ですか?』 少しご報告を一つ、タイトルはこれまで『正念場選手たち』となっていましたが、よくよく考えてみますと中村恭平ら若手選手には当てはまらないということに今更気づき、『ボーダーライン』に変更させていただきました。 このシリーズも大島、永川、中村恭平と3人続いてきましたが、今回は最も期待されている投手である戸田隆矢について見ていきたいと思います。戸田は2011年ドラフト3巡目で指名された高卒左腕投手、広島の高卒左腕は全く育たないというジンクスがあり、個人的には不安視していましたが、1年目から先発投手として11試合に登板し、フェニックスリーグでも先発投手として経験を積むなど上々の滑り出しを見せました。ただし、少し意地悪な見方をすれば、斉藤や相沢、伊東らも最初の1年目は上々の滑り出しをしていただけに真価が問われるのは2年目だということを忘れてはなりません。それでも戸田の場合は他3投手とは違って少なくともここまでは順調であることは確かであり、高卒二年目ながら新加入の久本と共に先発投手として期待を掛けられる存在としてクローズアップされ、様々な広島ファンの方からも絶大な期待を掛けられています。しかし、私個人としては戸田に対して少々気掛かりな点が一つだけあるのです。 それは戸田の投手としての特徴のなさにあります。主力投手としてのし上がっていく投手には与四死球率や球威面、奪三振率のいずれかに秀でた能力があるものです。例えば前回取り上げさせてもらったソフトバンクの千賀ならば奪三振率や球威、仁保ならば制球面などですね。現在広島の主力投手として活躍している前田健太や今村、福井、野村の4人衆も同様です。前田健太は与四死球率に優れ、福井は奪三振率、野村は与四死球率、今村(二年目から頭角を現したので二年目の数字で見ました)に至っては奪三振率、与四死球率の両方が優れていました。ちなみに斉藤は元々三振奪取型の投手で、奪三振能力に優れていたのですが、二年目以降明らかに迷走してしまい、今現在は完全に持ち味がなくなった投手となってしまいましたが・・・。それによって、自分の持ち味が何であるかということの確認や投球の軸、課題などがはっきりと見え、それらのことこそがこれから自分の歩むべき道筋を示してくれるのではないかと思います。 ところが一年目の戸田の成績を見ていきますと、奪三振率が5.85、与四死球率が3.78という数字で、フェニックスリーグでも4.91と4.09とどちらも低い数字を残していることが分かります。つまり戸田には持ち味や投球の軸、課題といった部分が不透明であり、厳しい言い方ですが現状はただ闇雲に投げているだけなのではないかと感じます。また、特徴や売りとするものがないだけにこういった場合だと育成しづらく、特徴のない中途半端な投手になってしまうのではないかという面があり、個人的にその部分が気掛かりであることは否めません。 とはいえ、経験を積んだと言ってもまだ11試合程しか投げていない体も華奢な2年目の高卒左腕です。これから体が大きくなり、成長していく年齢なだけにこのような技術的視点は外しやすく、私の心配も杞憂に終わる可能性も大いにあり得ます(というよりかは是非是非杞憂に終わってくださいな^^;)。個人的には今年一年はしっかりと二軍で経験を積み、2年目の後半~3年目に大きく成長した姿を見せてもらえたらと思います。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:1,000円(税込、送料込)
2013.03.05
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『将来を担う野手になれるか?』 それでは今回はソフトバンクホークスのプロスペクト選手を見ていきたいと思います。まず野手で突出した存在なのが中村晃、まず特筆すべきは選球眼の良さ、1.65と驚異的な数字を残し、ミート力も9.38と高い数字を記録しています。長打力の分野でも.123とまずまずの数字を記録しているだけに一軍でも充分に起用できるレベルの選手だと思います。ただ中村は守るポジションが外野と一塁で、ラヘアやペーニャ、松中、内川、長谷川、一番の期待株の柳田らと競わなければいけない立場なだけに相当なアピールが必要となりそうですが、長谷川が故障しただけにチャンスと捉えてアピールしたいところです。 中村と同様に中西も選球眼は.915と高い数字を記録しており、盗塁も二軍では積極的にするなど足と選球眼に売りを持った選手のようです。長打力は.117とそこまで長打力を売りにするタイプではないだけに後は5.83のミート力向上がカギとなりそうです。 もう一人は塚田、昨年は一年目の大卒内野手で、ミート力は6.53とまずまずなものを残し、長打力も.153と一年目ながら高い水準を記録し、盗塁も7個記録するなど足も使える強打の内野手としての期待が集まります。ソフトバンクのウィークポイントは遊撃手、今宮や明石にはない長打力を持ち味にしているだけに後は選球眼.368を改善していけば、案外中村や中西よりも先に一軍定着できるかもしれません。 投手陣では千賀、育成出身の二年目ながらもK/BBは1.73とまだまだ低いものの、奪三振率は6.92と高卒の先発投手としては高い数字を記録しており、三振の取れる投手としての活路を見出し始めています。また、多少の運もあるとは思いますが、被安打率が6.08と驚異的に低い数字を記録するなど球の力も抜群であることを窺わるだけに将来が非常に楽しみな投手ですね。ソフトバンクは育成出身の山田が先発投手として大成するなど原石を見つけてくるのが上手いのかもしれませんね。 育成出身4年目の二保はK/BBが2.27とこちらもまだまだですが、千賀と違ってこちらは与四死球率に良さがあり、2.27を記録しています。ただし、被安打率はさほど高くないことや奪三振率が低く、一軍レベルの相手では追い込んだとしても見極められてしまい、結局四球になってしまう危険性があるだけに球の力をもう少し向上させたいところですね。 期待株の投手二人はもう少しファームで育成し、野手の三人は一軍争いをすることになるのではないでしょうか。一番可能性が高そうなのは塚田、強打の遊撃手ととして頭角を現せることができれば、死角がなくなるだけに最も出てきてもらいたい選手ではないでしょうか。中村晃 A(個人的には使ってほしいがチーム事情が・・・)中西健太C(中村同様にどうしても評価は1ランク落とさざるを得ない)塚田正義B(チーム事情とポテンシャルを考えて一番期待できる)千賀滉大B(二軍で鍛えても良し、一軍のリリーフで起用して育成しても良しか)二保 旭C(もう少し二軍で球威面などを強化したい)【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】マネーボール [ ブラッド・ピット ]価格:1,000円(税込、送料込)
2013.03.04
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『戦力になった選手の率を調査!』 今日はWBCが開幕する(そう言えばWBC関連の投稿が一切なかったですね^^;)。ので、特別なことは書くつもりはなかったのですが、昨日中村恭平について書いていた時にふと、「ドラフトで指名された左腕投手が戦力になった比率ってどれぐらいなのだろう」、「ひょっとすると左腕で苦しんでいるのは広島だけではなく、他球団も似たような比率なのでは?」という発想が沸いたのです。事実、色々な掲示板を拝見させてもらいましたが、「左腕投手の戦力としての大成率が低いのは12球団どこも同じ」という意見がありましたが、実際どうなのか。そこで今回2002年~2011年の10年間で、左腕投手の大成率を各球団別に見ていきたいと思います。今回は育成や即戦力に関わらず見ていきたいと思います(広島の場合は即戦力として期待された左腕すら駄目なイメージがあるだけに)。ただし、育成枠での指名は「当たれば儲け物」のような立ち位置のため、除外します。計算式は戦力になった選手/指名した選手人数合計です(当初投手として育成されましたが、怪我で野手転向となったケースも該当します)。ちなみに戦力になったかならなかったかは完全主観で決めたいと思います。また、他球団で戦力になったケースもOKとします(何故なら戦力になった場所が違うだけで戦力になった事実があると感じたので、OKにしました)。()の中の人数はそのチームの主力となっている投手人数です。巨人 3/11(1) 内海、金刃、高木 ※育成枠で山口を指名中日 3/11(1) 小林、川井、石井 ※大野が活躍する可能性ありヤクルト 5/12(3) 佐藤賢、村中、赤川、日高、久古広島 3/14(0) 斎藤、篠田、青木阪神 6/11(3) 筒井、能見、岩田、小嶋、藤原、榎田横浜 2/9 (0) 那須野、大原日ハム 4/13(3) 八木、武田勝、吉川、宮西西武 2/8 (0) 松永、菊池SB 4/12(3) 和田、三瀬、大隣、森福 ※育成枠で山田を指名楽天 5/7 (2) 渡辺、片山、藤原、辛島、塩見千葉 4/16(1) 成瀬、川崎、古谷、藤岡オリ 4/11(1) 歌藤、中山、古川、海田合計 45/135 33% 左腕投手の大成率は低いとよく言われるものの、結果的には30%を越える結果となり、極端に低いと言うよりかは寧ろ良い数字なのではないでしょうか。現に「当たれば儲け物」な育成枠での指名も山口、山田、他には星野も一時的には中継ぎとして活躍するなど育成指名での当たりも左腕投手が比較的多いようです。寧ろ意外にも『左腕投手は一番戦力として大成する確率が高い』のかもしれない?という結果となりました。そして肝心の広島ですが、やはり12球団の中でもワーストの数字となっていることや主力として活躍している左腕投手が横浜と同じく皆無という結果を記録しています。このことから『左腕投手が大成する確率が低いのは広島だけに限った話ではない』という主張は成立せず、やはり『広島のみ、左腕投手の大成確率が低い』という結論に達するのではないかと思います。現に名前の挙がった三投手の中で今年の戦力として期待できる投手は青木のみであり、他球団に比べるとかなり劣勢であることは疑いようもありません。今一度、広島スカウト陣は左腕投手を評価するポイントを修正する必要に迫られているのではないでしょうか。【送料無料】The Extra 2%: How Wall Street Strategies Took a Major League Baseball Team fr...価格:1,953円(税込、送料込)
2013.03.02
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