広島カープ考察

広島カープ考察

PR

コメント新着

X youhei00002 フォローしてください@ Re:広島情報(06/06) X youhei00002 フォローしてください
X youhei00002 フォローしてください@ Re:51戦目(06/06) X youhei00002 フォローしてください
うし48 @ Re[1]:広島 正念場選手3(01/09) 通りすがりのカープファンさんへ  コメ…
うし48 @ Re[3]:広島選手情報(12/20)  カープ好きさんへ  コメントありがと…
通りすがりのカープファン@ Re:広島 正念場選手3(01/09) 羽月のバッティングに関して、三遊間に転…

プロフィール

うし48

うし48

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2024.01.01
XML
カテゴリ: 海外リーグ野球


『夢のない環境になっている』

 新年一発目のテーマとして前回の「何故欧州で野球が根付かないのか」について個人的な考えをまとめてみる事にしました。
欧州では以前に比べれば野球への関心が高くなってきているのは事実で、もう何度も書きましたがチェコでは国内でもそれなりに反響があり、イギリスで開催されたロンドンシリーズでは2試合とも約5万人の観客動員となっています。
それでもまだまだ盛んとまでは行かない状況な上に進捗状況も遅い印象がしており、更なる発展や振興を促進させる為に問題点となるのはどこなのか?
大体がこれまでの焼き直しになってしまうかもしれませんが、お付き合い願えればと思います。

 まず一番の問題点となるのはやはり「プロ野球リーグの存在がない」点だと思います。
日本では「プロ野球選手になる」という言葉はMLBではなく、国内プロ野球即ちNPBを差す事になり、ほぼ全野球ファンのイメージとして基本的にはプロ野球=NPBなのではないでしょうか(独立リーグもプロ野球ですが)。
このように日本ではMLBに行かずともプロ野球選手になれますし、契約金や年俸などでも十分な金額を得られるようになっており、謂わば「野球で生計を立てられる」環境にあります。

 ところが欧州には国内リーグこそあれど完全なるプロ野球リーグではありません。
金銭が支給されるのは海外選手のみであり、肝心の国内の選手には無給となっているどころか、国によっては寧ろ逆に参加費を支払うリーグもあるそうです。
また、以前都市対抗の際に「チェコの野球に興味を持った方は是非」と書きましたが、実は厳密に言えば日本の社会人野球とも少し違っています。
社会人野球ならば一企業に入社した上で野球部に入るという形であり、基本的に高校や大学を卒業して社会人に進んだ選手は企業の正社員として採用され、社業に従事するもある程度は野球の練習にも融通が利くでしょうし、勇退した後は社業に専念できます。
ただ欧州の国内リーグはそういった利点もなく、正直言い方は悪いですが外国人選手を除くと「完全なる趣味の野球リーグ」に近いでしょう。
実際、WBC本選に出場したチェコはそれぞれの職業が全員バラバラ、食い矜持自体は自分で確保しなければなりません。
前にも書きましたが、それでも野球がやりたいという情熱は素晴らしいですし尊敬してしまうところで、実際今季ドイツでプレーした久保投手も​ インタビュー ​にて「日本人より野球が好きなのではないか」と舌を巻くほど、実際それでも野球をやりたいという選手らは本当に凄いと思います。

 しかし、一歩引いた目線で考えてみると、これは決して良い環境だとは到底言えないのではないでしょうか。
実際、ドイツでも「子供が生まれて仕事を頑張らねばいけないから」という理由で退団してしまう選手もおり、チェコ野球と繋がりのある方の​ twitter ​でも「結局チェコ国内にはプロリーグがないので23歳でグランドを去る選手が多い」とあり、日本ならば社会人野球や独立リーグでNPBを目指す事ができる伸びしろもあるであろう年齢で去らねばならないのです。
その若さで野球を辞めてしまっては当然ながら裾野は広がりにくいですし、子を持つ親もいくら野球に関心があったとしても中々野球を推しにくいでしょう(ましてや用具代も高いのにプロ野球選手になれる環境にないのならば尚更)。

 結論として書かせていただくと、以前も引用させていただきましたが野中寿人氏の言われるように「野球で生計を立てられない(​ 動画 ​)」、「一生懸命やる意味を見出せない(​ 記事 ​)」という東南アジアの野球環境は欧州の野球選手にも当てはまるのです。
ちなみに野中寿人氏がインドネシアにプロ野球を立ち上げた理由も「野球に夢を持って欲しいから」だと語っており、更に「野球の普及活動を行っていても野球選手のステータスを上げていかないとそれも中々進まない」とも語っておられます。
結局のところ、この部分をどうにかしない事には裾野も発展も振興も中々とんとん拍子に進んでいくのは難しいのではないでしょうか。
まずはせめて社会人野球のような形、もしくは現在の独立リーグのようにある程度の給与を支払う環境に持っていく事が必要なのではないかな?と考えています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.01.01 00:14:33
コメント(0) | コメントを書く
[海外リーグ野球] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: