miscellaneous notes (雑記帳)

USAでは州によって交通ルールが若干異なりますので、ここに紹介するのはミネソタ州での経験に基づいたものであることを最初にお断りしておきます。他の州では当てはまらないこともあるかもしれませんのでご注意を。

・まずクルマの違いについて
普通は左ハンドルです。
ワイパー、ウィンカーも日本車とは逆です。左ウィンカーです。よく知られていることですが、日本車に見られる右ハンドルに右ウィンカーレバーは、日本工業規格（ＪＩＳ）が規定されてる日本独自のものです。国際標準機構(ISO)では、逆なんです。ね？ISOさん？（^^;

右ハンドルなのは、郵便局の配達用クルマでしか見たことがありません。郵便局の配達用クルマが右ハンドルなのは、各家庭のPOSTが道路に面して設置されているためです。クルマから降りずにPOSTに郵便物を配達できるからです。

これは要注意です。慣れると、いつの間にか左側を走っていることがあります。僕も二年前の前回出張時に、左折後や駐車場から出るときなど間違えました。なんか、正面から他のクルマが向かってくるんですよね・・・。


・信号も要注意。
赤信号でも右折できます。もちろん一時停止をして安全確認をしてからです。信号の変わり目には特に注意をしないと、左側から追突されるかも。「NO TURN ON RED」って書いてあったら、右折は出来ません。
それと、矢印信号があります。日本でもおなじみの「赤矢印」は、日本では一時停止後に安全確認して進んでも良いのですが、こちらでは進んでは駄目です。実はこれ、二年前にやっちまいそうになったのですが、もしかしたら日本とは意味が違うかもしれないと咄嗟に思いつき、周囲のクルマの動きを観察して事なきを得たのでした。



・信号機のない交差点では、さらに要注意
信号の無い二車線の大きな交差点が結構あります。どっちが優先？って迷うのですが、大通りと小さな横道の場合は明らかに優先道路がどちらか分かりますけど、どちらも同じくらいの規模の通りが交差している場合には、すべての車線に「STOP」という標識が設置されます。停止線は無いので、その標識の手前で停車します。で、先に停車したクルマが優先になります。よく見るのが、「STOP ALL WAYS」 で、必ず一時停止します。
これが、結構怖くて・・・右左折しているときに他の方向からクルマが突っ込んできたらどうしようと考えてしまいます。慣れてしまえばどうってことありません。



・中央車線は？
交差点での話ではありません。南北に走る道路で、三車線あると考えてください。片道三車線ではありません。相互通行で三車線です。真ん中はどっちへ行くための車線でしょうか？
実は、対抗車線側の店舗や道路に入るための左折車線なんです。しかも、北へ向かっていたクルマも南へ向かっていたクルマも双方向で使用します。両方向でかち合ったりしないのかと心配になりますが、そこは譲り合いみたい。もちろんこの車線が無いところもあります。

・スクールバスにご用心
これ、遭遇したことが無いので知らなかったのですが、スクールバスで人が乗り降りしているときは、追い抜き出来ません。バスから「STOP」の表示が出るそうです。追い越してしまうと、バスの運ちゃんがナンバーを控えて通報されるそうです。中央分離帯のないところでは、対向車線のクルマも停止しなくてはならないとか。


・パトカーが違反車を路肩に止めた時
めったに遭遇しない場面ですが、この場合は停止車両のすぐ横車線を通過しないようにします。つまり、一車線以上の間隔を空けて通行します。もちろんその余裕が無いときは徐行です。ただこれはルールではなくマナーなのかも。


・踏み切り
二年前の出張時にDownTownを走っていて、踏み切りを通過してしまいました。貨物用の線路なのですが、まったく気づかなかったのです。一時停止はしていません。
先行の車両も、後続の車両も一時停止しません。
もし、一時停止していたら、追突されていたかもしれません。


総じて、ミネソタ州の皆さんは交通ルールを非常によく守っていると思います。明らかに無謀な運転をしているというようなクルマは、パトカーがサイレンを鳴らして走っている時以外は見たことがありません。高齢者も多く、白髪頭の小さなおばぁさんがいかにもアメリカンな車体のSUVを運転している姿や、運転していいの？と思ってしまうほど若い女性がこれまたアメリカ～ンなクルマのハンドルを握っていたりします。こちらでは16歳から免許を取得できますが、何かあったきの責任の追及が半端ではないのでめったに運転はしないみたい。

あ、あとサンキューハザードもないですね。