その昔、私がまだ塾講師をしていたころのお話。
私が所属する松江本部の入り口のドア(正確には地下駐車場につながるドア)は私がその塾に入ったときからドアの動きを制御する金具が壊れていました。
そのため、人が出入りするといつも「キィー バタン!」と激しく大きな音がしてその度に「うるせー!!」とカンに触るので私たち講師の間では知らない間に”下のドアを閉めるときはそっと手をそえる”という英国紳士もびっくりなマナーが身についてました。
私(3年目)「このドアってホント直りませんよねー。」
講師A(松江2年目)「オレも来たときからずーっと気になってたんですよー」
講師B(松江5年目)「オレもだよ! 入った時から気になってた!」
いつから壊れてるんだよ、このドア・・・。
それから半年後ぐらいの私が3年目の正月の話です。
なんと駐車場に入るドアだけじゃなくて本部に出入りする3Fのドアも「キィー バタン!」というようになったんですよね。松江本部は3Fと4Fに入っているので4Fにいくたびに「バタン!」と言われる。外にでるときだけ気をつければいい駐車場のドアとはもう使う頻度がまったく違うわけです。
私はキレました。
「本部長!!!! もう我慢できません! あのドアなんとかしてください! 下でバタン、上でバタンってもう腹たって仕方ないんです!!!!」
本部長は申し訳なさそうに
「いや、俺が来る前にこのビルのオーナーが亡くなって遺産相続の対象になってるんだけど、親族の間でモメてて事実上大家がいない状態なんだ。俺も気にはなっていたんだけど。」
しかし、3日後には下のドアも上のドアも直ってました。たぶん本部長が塾の経費で直してくれたのでしょう。私は驚きと、ひとつの結論にたどりつきました。
「なんだったんだ、我々が我慢していたこの数年間は・・・。」
たぶん、本部長も気になっていたのでしょう。でも誰も何も言わないから「ま、いっか」とそのままにしていたのでしょうが、私が文句をいったのをきっかけに「この機会に直すか」と直してくれたんだと思います。
私は、たった一言、言っただけですよ???
私がここに入る前からあのドアを通った人間はたぶん1000はゆうに超えるでしょう。それが誰一人として言わず「なんで、このドアは壊れたままなんだ!」と口には出さないまま不満に思っていた。
私がこのエピソードから学んだことは
「世の中我慢しても何も変わらないし誰の得にならない。不満があったら言う。改善されたら儲けものではないか。」
本当に我慢してても何も変わらない。誰のためにもならない。「文句言い」と思われて嫌われてもいいじゃないか。主張すべきは主張する。それが現状を変えるひとつの手段だ。
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