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2021.02.05
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テーマ: 読書(8200)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



扇物語 [ 西尾 維新 ]

本の目次・あらすじ


大学生になった阿良々木暦は、友人・食飼命日子から相談を受ける。
彼氏が、一方的に謝って来るんだよーーー。
何度も何度も何度も、周りを巻き込んで、繰り返し繰り返し。
私はまったく、ちっとも、これっぽちも、謝罪を求めていないのに。
被害を受けたとすら感じていないのに。
力尽くで被害者にされてるんだよ。
同時期に、暦は彼女である戦場ヶ原ひたぎから出会いを謝罪され、別れてくれと言われる。
また、暦の隣人であり幼馴染である老倉育もまた、暦に謝罪する。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
謝罪、謝罪、謝罪。
被害者なき、加害者。
謝罪と言う名の、暴力。

引用


「諦めなくて頑張って努力したんだから、こんなに苦しいんじゃん。こんなことなら最初からやらなきゃよかった―――やらずに後悔するよりやって後悔するほうがいい、なんて、いいはずないじゃん!だって後悔してんだよ!?」


感想


2021年読書:011目
おすすめ度:★★★

第六話「おうぎライト」
大学生時代の阿良々木くんのお話。
1年8カ月前…という名の、メタ発言15年前ー!うわあ、化物語からもうそんなになるんだ。
冒頭で上洛落葉という名前が出てきて、合間合間に独白が挟まるので、てっきりその章は落葉ちゃんが語っているのかと思ったら「あ、そういう」という。
途中から「ん?この設定って…」ってなってたあの方でした。
扇くん(ちゃん)、好きです。『扇物語』だから、扇くんが出ずっぱりでメインになって活躍するのかと思いきや、2編通してそんなに出て来なかった。
西尾維新の作品で、「ある行動」や「ある言葉」について、矯めつ眇めつ、あちこちから眺めてひっくり返して、それで「ん、こういうもんだよな」って机の上に戻した感がある。でも初めに無意識に見えていたものとは変わってしまっている。
今回はそれが「謝罪」でした。
謝る、というポーズ。社交の知恵。これで手打ちにしよう、という了解。服従と恭順。の、ように見えるもの。

第七話「おうぎフライト」
みんな大好き、撫子だよっ!
というわけで、漫画家志望で目下家出中の千石撫子が、自分を呪ったかつてのクラスメイト・遠吠哭奈(呪い返され穴ぼこだらけになっている)と、砂城寸志に再会する話。
斧乃木余継ちゃんも出ずっぱりです。
斧乃木ちゃんと撫子の掛け合い、好きだなあ。
しかしこれも、指摘のあったように撫子の自己愛の投影だと思うとかなり痛いものがあるけど…。
こちらはかなり伏線な短い話でした。
詐欺師のあの方もご登場。そして一行は沖縄へ?待て次巻!というところ。

物語シリーズって、どこかに「終わり」はあるんだろうか。
あんなことこんなことあったでしょ、と色んな思い出がある(15年だものね)。
娘に「翼」と付けたかったくらいだ(夫に止められた)。
物語は続く。


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最終更新日  2021.02.05 06:17:43
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