バツイチ独り身で両親も去り、身軽さと寂しさの狭間。世の中随分と変わっちまった…

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2010.11.09
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湯浅誠さん@広島県尾道北高(オーサー・ビジット2010)
朝日新聞朝刊 10.11.09

「日本の15歳の子で『さみしい』と感じている子が3割、『居場所がない』という子が約2割いる。この数字は欧米諸国と比べて飛び抜けて高い。なぜだろう?」

教壇に立つのは貧困問題に取り組む湯浅誠さん。30人の生徒に質問を投げかけると「親が共稼ぎで家にいないから」「少子化が進んで、一人っ子が多いから」などの答えが返ってくる。

今日は「社会のあり方」について考えたいという湯浅さん。生徒の答えの中に「少子化」や「働き方の問題」があることを指摘したうえで、今の社会をいす取りゲームになぞらえて説明する。

10人にいすは八つ。「いすに座れなかった人に注目すると「座れなかったのは、注意力が足りなかった」とか言われてしまう。でも、それは正しい?いすの方に注目する見方もあるよね」と湯浅さん。「いすの数を増やしたり、一つのいすに2人座ってもいいとルールを変えたりすることもできる。どこに注目するかで答えは変わる」

いす取りゲームの比喩は、貧困者に対する「自己責任論」にもつながる。「一生懸命、働かなかなかったから」「自分の努力が足りなかったから」生活が立ちゆかなくなったのだ、という理屈だ。

「自己責任論は人を切り捨て、社会の問題を個人の問題にすり替える考え方。今、それを言っても世の中がよくなるとは思えない」。その背景には急速に進む高齢化、人口減少の問題がある。自己責任論が幅を利かせていては高齢化社会に対応できず「みなさんが大人になる頃には、社会がもたなくなってしまう」

では、どんな社会がいいのか。湯浅さんは「全員参加型社会」を提唱した。女性や障害のある人も含め、働きたい人みんなが働ける場や条件を整えることが必要だという。「一人ひとりを大切にする社会がいい。でも、放っておいても社会は変わらない。声を出さないと何も変わらない」

「貧困」の問題が、ぐっと身近になった瞬間、生徒たちの顔が紅潮する。その様子に湯浅さんは「大事なのは関心をもつこと。その問題を考えて『違う』と思ったら、声を上げられる人になってください」と重ねた。

-授業を終えて-

篠塚直紀くん(1年)「自分が当たり前だと思っていたことが実は問題で、それを問題と考えず無視していると思うと、ひどく恐ろしく感じた」

中山知香さん(2年)「日本は生きにくい社会という印象を受けた。声を上げる人が少ないと現状は変わらない。様々な問題に関心をもとうと思った」



湯浅さん「これから社会を担う世代に、私たちは十分な準備をしていない。そのことをまず知って、関心をもってもらいたい。今回の授業がそのスタートラインに立つきっかけになればいいですね」





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Last updated  2010.11.15 18:53:42
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